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寡黙なクラファンのパートナー ラコニックさんをこの場を借りて褒め称えさせてほしい

「あなたのお店は、平べったくなくていい」

そんな言葉から、うちのお店とラコニックさんの関係性は始まった。
株式会社LACONIC(ラコニック)さんは、いつもかっこいい文具を世に送り出し続けている文具メーカー。
特に、手帳は東急ハンズ等のの大手小売店でも取り扱われていて、うちのようなお店からしてみれば超格上のメーカーさんだ。

その展示会にお邪魔させていただいた時に、冒頭の言葉を社長さんから投げかけていただいた。

どういうことだ?
なにかしら褒められているような気はするのだけど、釈然としなくて社長さんに真意を訪ねるとこうおっしゃられた。

「他のお店だと、何も考えずに人気の商品を並べてしまいがち。
 だけど、あなたのお店ではそういうことをせずに色んなものをセレクトして並べているから、売場がのっぺりしていない」

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そう言ってもらえて、とても嬉しかった。
お店の面積が6坪しかなくて、最寄り駅まで徒歩だと数十分かかる立地故の苦肉の策ではあったのだけど、そこを見てくださる社長がいらっしゃったことで、本当に勇気づけられた。
そして、他でもないラコニックさんだったのが何より大切なことだと感じられた。

それぐらいに感動してしまうぐらい、ラコニックさんは私が尊敬するすごいメーカーさんなのである。

常に攻める姿勢を崩さないラコニックさん

例えば、無印良品なんかでも販売されているファイルボックス
極めて一般的なアイテムだから、もう工夫の余地はないだろうと思うところだけど、ラコニックさんは攻める。
外側を全面シルバーにして、光学迷彩のように存在感を消してしまうファイルボックスを作ってしまったりする。

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リモートワークを多くの人が取り入れなければならない状態になり、ノートパソコンや仕事道具をまとめておくお道具箱が欲しくなった。
そんな時に、ラコニックさんが提案する13インチPCの入るお道具箱だってかっこいい。
コンクリートのサビを撮った写真をデザインに落とし込んだり、クラッチバッグのように持ち歩けるファッションアイテムとしてまで提案できないか。
そんなラコニックさんの息遣いが感じられるアイテムに、販売する私自身もドキドキしながら取り扱ってきた。

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例えばスケジュール帳
グーグルカレンダーやスマホの存在によって、必要性を失いつつある紙の手帳。
ついついデジタルとアナログの対立関係を煽ってスケジュール帳を押してしまいがちになるところを、ラコニックさんは角度を変えて攻めていく。
ノートパソコンの前に置いても邪魔にならないスティックタイプのスケジュール帳を作って、新しい関係性から提案したりしてしまうのだ。

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そしてスケジュール帳で、忘れられないアイテムがもう一つある。
それはこの、ハードカバーのスケジュール帳

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お店を始めた2年前に、取り扱ったスケジュール帳の中でも段違いに好きだったのがこの一見クラシックな、なんの変哲もないハードカバーのスケジュール帳だった。
なににそんなに惹かれたのか。
それはこのスケジュール帳を横から見てもらえるとわかる。

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そう。
よくあるハードカバーのスケジュール帳と比べて、圧倒的に薄かったのだ。
1ヶ月を俯瞰できるマンスリースケジュールだけに特化したこのスケジュール帳は、とても不思議な感覚を私に与えてくれた。
ハードカバーなのに重くない。さらに薄くて、鞄の中でもかさばらず、中のスケジュールもしっかり守られている。

ただ、残念ながら、このスケジュール帳はこの年で廃盤となってしまい、復刻されることはなかった。
ただ、私の手の中にはその不思議な感覚だけがずっと残っていた。

あの感覚をもう一度・・・をどう実現するか

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それから2年。
廃盤になってしまったスケジュール帳のことを忘れられなかった私は、ラコニックの社長にある相談をした。
あのスケジュール帳の感覚を、うちのお店で責任を持って販売するので、もう一度再現できないだろうか・・・と。

正しくは、いつもは社長に連絡をする私だけど、いつも良くしていただいているのでちょっと遠慮して、いつも対応いただいている社員さんに軽く「こんなこと相談できます?」ってきいただけだったのだ。でもすぐ、社長自ら「まかせてください」と頼もしいお電話を頂いたのだ。

とはいえ、正直に言って、うちのような地方の小さなお店で何百個ものスケジュール帳をさばく自信はなかった。
ラコニックさんにも、うちの身勝手なお願いで、廃盤を決断した商品を作ってもらうというのもおかしな話になる。

ただ、スケジュール帳のように販売時期が非常に限られるものではなく、用途もスケジュール帳以外に、ノートとして使ってもいいはず。
それならば、ノートカバーとしてあの感覚を再現できないだろうか。

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そうやって、世の中にありそうでなかった「付け替えられるハードカバー」が誕生した。
思えば、なぜ世の中これまでなかったのが不思議なアイテムだ。
ということは、世の中に存在しなくても人類は生きていけるのだとも思う。

でも、ラコニックの社長さんと2人で、この感覚を必要としている人はいるはずだし、手にとってもらえればきっと伝わる。そう話し合って、プロジェクトは走り始めた。

さらに、完成したこの薄型ノートに特化した「付け替えられるハードカバー」を、できることならたくさんの人の手にとってもらいたい。
そんな想いから、クラウドファンディングという形で、この道具が生まれる是非を世に問う形を選んだ。

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結果として、最初に商品を最低限生産できる20万円を目標にスタートしたクラウドファンディングは、開始から5日間で241人の支持を得て、目標金額の270%を達成して、2020年10月末までにどこまで伸びるのか楽しみな結果につながった。

さて、ここまで読んでくださったみなさんなら、わかると思う。
私の企画がうんぬんというより、ラコニックさんが素晴らしいのだ。

大元になるスケジュール帳もラコニックさんが生んだ商品だった。
そして、その生産技術をそのままに「付け替えられるハードカバー」として再現してくださったのもラコニックさん
さらに言えば、一番の売れ筋になっているA4タイプのドキュメントホルダーが商品としてニッチすぎるかなと悩んだ私に対して、やってみましょうよと背中を押してくださったのもラコニックさんなのだ。

でも、ラコニックさんはそこに対してなにもアピールはされない。
LACONICという名前の由来となっている英単語は「簡潔な」「口数の少ない」という意味なのだけど、まさに名を体現するかのごとく静かにこのプロジェクトを支えてくださっている。

だから、あえてこの場を借りてお伝えしておきたい
今回のクラウドファンディングがうまくいっているのはラコニックさんのおかげなのだと。
そして、そんな素敵な会社と組ませていただいたうちのお店は本当に幸運だったのだと。

そして、なによりもお世話になった私がラコニックさんにできる恩返しは、この「付け替えられるハードカバー」をしっかり多くの人に伝えて販売することだと思っています。

ぜひ気になった方は、下のリンクからクラウドファンディングのご支援やご拡散にご協力をいただければ幸いです。

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