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オンライン授業・研修の配信環境(4)ATEM Mini の音声入力 マイクと設定

こんにちは、やまおかです。

前回までは ATEM Mini へのHDMI 入力 に関して書きました。

今回は、マイクとマイクセッティングに関して書きます。

マイクを選別して接続しただけでは、良い音作りはできません。ATEM Software Control の設定も調整します。

まずは、ATEM Mini に挿しているマイクに関して。

スライド1

私が使っているのは、audio-technica モノラルマイクロホン AT9904 です。

3,000円以下で購入でき、メーカーも audio-technica なので信頼できます。

受講者からは、このマイクに変えてから臨場感が増したという感想を得ています。

Amazon の評価でも、価格コムの口コミ評価でも、

インタビューのような人の声を対象に音を拾う場合には、非常に向いているとのことです。

授業や研修は、講師(人)の声を受講者へ届けること

映像品質よりも、講師が話している音声の品質の方が大切だ!!という意見をよく聞きます。

私も受講者の立場だと、以下のような音声パターンはいやですね。

嫌1.講師の話している声が小さくて聞こえない

嫌2.講師の話している声が大きくなったり小さくなったり揺らぐ

嫌3.講師の声以外が聞こえてくる(周囲で話している別の人の声や音)

嫌4.人の声以外の環境音が聞こえてくる(空調やPCのファンの音など)


マイクは「口」との距離を一定に保つことが大切

前述の嫌1と嫌2は、「マイク」と「口」」の距離を一定に保つことで解決できます。

ピンマイクの場合、胸元に付けて前を向いて喋っていれば、「マイク」と「口」の距離の変化量は少なくすみます。

人の発する声の大きさが一定 且つ マイクと口の距離が一定であれば、受講者へ届く音声も一定の音量で届きます。

受講者側へ一定音量で届けば、あとは、受講者側の好みで、PCの音量を調整してもらえれば個別最適化ができます。

私は、ピンマイク以外に次の写真のようなコンデンサーマイクも持っています。マイクアームに取り付け、ポップガードも装着して使っていました。

画像2

このマイク 性能が良すぎて「非常に繊細」に音を拾ってくれます。

マイクに近づいて話せば、音を大きく拾ってくれますし、離れれば 離れた分、音は減衰して拾ってくれます。

コンサートホールでオーケストラが音楽を奏でているのを聞くのであれば、楽器(音源)との距離を感じられる事が臨場感につながるのですが、

オンラインでの授業や研修の場合、音声により講師との距離感が変化するという事は、教育効果にネガティブに働くと考えます。

机の上で、常に前を向いてPCを操作し マイクスタンドに固定したマイクと常に同じ距離を保って、オンライン授業・研修が実施できるのであれば、このコンデンサーマイクでもOKです。

私は無理です。場合によっては操作するPCは1台だけではないので、Mac Book や ときには、Raspberry Pi というミニコンピュータを、受講・研修しながら操作する場合もあります。その時には、マイクとの距離が変化します。また、書画カメラに投影する参考のモノや書籍などを、横を向きな取り出すなどしながらしゃべる場合もあります。

それら、授業・研修のシチュエーションを考えると、マイクと口の距離を一定に保てるピンマイクが、私にとってのベストな選択肢です。


距離が一定に保てたとしても、ノートPC付属のマイク(ノートPC付属マイクでオンライン授業や研修は、ほぼなしです。音を拾わなすぎて性能が悪すぎます。)や、ビデオカメラ上の外付けのマイクの場合、口と距離があり、自分の声以外の音を拾ってしまいます。

著名なユーチューバーが、カメラ上のマイクを利用していますが、あれはビデオ収録する場所にかなり気をつかっているから可能なのでしょうね。外部からの音がなるべく入らない環境を作り出して、自分の声だけを拾えるようにしているのでしょう。

一般の先生や講師が、オンライン授業や研修を配信する場所は、防音設備などない普通の部屋で実施していると思いますので、マイクと口の距離があると、どうしても周囲の音を拾ってしまいます。

そのため、「マイク」と「口」の距離を近くに保つことが大切と考えます。

これで嫌3.を解消できます。

イコライザーとダイナミクスを調整する

単純にマイクをPCに接続しただけでは勿体ない!

ATEM Mini を使っているのであれば、ATEM Software Control を使うべき!というか、使ってください。

デフォルト設定でマイクを使っているのと、ちょっと調整するだけで、嫌4を解消することができます。

デフォルト ようは、無調整でマイクを素のまま利用すると、ピンマイクであっても、環境ノイズは拾ってしまいます。特に、夏場冬場のエアコンのノイズや、ノートPCを使っている人は、ファンが回転している時のノイズです。

私の自宅の仕事部屋で、ATEM Software Control の イコライザーとダイナミクス設定なし と 設定ありの場合で、違いを比較してみました。

環境としては、1.5m の所に扇風機(風量中)を回して、ピンマイクを付けて収録しました。

まずは、設定なし

緑のバーが上下に触れているのがわかるかと思います。扇風機のノイズを拾っています。

次は、イコライザーとダイナミクスを設定した場合、緑のバーが殆ど触れていないのが分かります。扇風機の風切り音(ノイズ)を拾っていません。

受講者が、ノートPC付属のスピーカーで、授業や研修を聞いている場合には、ほぼ問題にならないノイズレベルです。

イヤホンやヘッドフォーンで聞いていると、かすかに聴こえるノイズになります。一日中、ノイズが耳から入ってくるとストレスになります。

どんなに高級なマイクを使っていても、このイコライザーとダイナミクスの設定はした方が良いと私は考えます。

イコライザー・ダイナミクスの設定方法はまた次回。

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