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【映画感想】タクシー ドライバー/Taxi Driver

ただひたすらカッコよかった。

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実はマーティン・スコセッシ監督の映画もロバート・デニーロの映画も初めて見た。ただ名前だけは聞いてたから「なんかすごそう」って理由で観に行った。

35mmフィルムのボロい感じと治安がクソなニューヨークハーレムの光が相まって良い。ギラついたネオンと信号機が古いアメリカを感じる。差別、薬、買春、暴力。アメリカってこんな感じだよなって偏見そのまんま。バーナード・ハーマンのムーディーなサウンドもそれを煽ってくる。そういえば主人公のトラヴィスが乗る黄色いタクシーもそんなイメージの1つだ。

トラヴィスはヤバいやつだった。不眠症で、退役軍人。なんかよくわからない薬も煽ってる。ジャンパー、めちゃくちゃ似合ってた。俺もああいうの着たい。欲しい。後半のあの髪型は真似できないけどサングラスは真似したい。アレはサバトンのヨアキムみたいだったな。サングラス欲しい。似合い方がズルい。ロバート・デニーロはズルい。

あとトラヴィスが仲間と安っぽい飯屋でグダってたの、なんかリアルというか空気感が非常によかった。この映画は非常に空気がよい。実際は臭そうだけど。

女優もよかったな。ベティのこれまたポスターにされるような衣装も良かった。ああいう服着てる女と付き合いたい。デートしたい。ラストシーン、味わいが深かったな。そんな簡単に会いにくるのかよとは思ったけど。

娼婦のアイリスは演技力が凄かった。視線とか表情がティーンなのに疲れ切ってるの。今では絶対に名女優でしょってスタッフロール探してたらジョディ・フォスターだった。そりゃそうよ。レオンのナタリーもそうだったけどロリコンに走るのもわからないでもない。

にしてもこの映画は本当にどこを切っても画になるというか、鮮やか。暗喩で笑っちゃったポルノ映画のシーンや血がドバドバな暴力シーン、銃の光り方まで「美学」みたいなものを感じた。みたいなものじゃなくてそうなのかも。

あのカッコよさはスコセッシ監督を始めとしたスタッフの美学から来るのかな。そんな気がした。

#映画 #映画感想 #エッセイ #タクシードライバー #taxidriver

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