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悪意のない殺人って成立するのか? 凄く気になる 「悪なき殺人」見た

Seules Les Bêtes/Only the Animals(2019年製作の映画)
鑑賞:2022.1.2 記事公開:2022.1.28
監督:ドミニク・モル

タイトルが気になっていたので鑑賞。

新年一本目。
映画はそれなりに面白かった。
映像の色彩が淡く綺麗でよかった。

お話の流れは特に思うところもなく「そうか」というあたり。あんまり登場人物の心境に寄り添えなかったかもしれない。少しずつ全体が見えてくるあたりは捻りもありそれなりに興味を持って見れた。


以下ネタバレ


このタイトルを見たときに悪の無い殺人がどんなものかパッと思いつかなかったので期待してしまった。

宗教的な問題なのか、不条理ものとして描くのか。まさか宇宙人が犯人とか、「生き物が死ぬ」概念をまだ理解してない人が犯人とか。

よく考えれば妥当な落とし所で「悪なき殺人」に関してはちょっと期待し過ぎていたかも。偶然というか行き違いというか。

2022.1.28追記
原題に「Seules Les Bêtes」とあるのに気づいた。google先生の翻訳は「獣だけ」。英語題は「Only the Animals」。東京国際映画祭でのタイトルは「動物だけが知っている」だった。かなり邦題に苦労しているみたい。

ニュアンスとしては、舞台である農家の家畜ではなく、人間誰しも持っているプリミティブな動物のような部分の有様を表現しようとしたのだと思う。キリスト教圏は猿や犬などの獣性に自分にはわからない世界があると思うことが時々ある。「猿の惑星」や「オーメン」等々。蛇や狐が神様の使いだったりする文化とは根本的に何か違いがあるのだろう。


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