見出し画像

ジョーカー(2019年製作の映画)

Joker
鑑賞:2019/10/4、記事公開:2021/1/11
監督:トッド・フィリップス、脚本:トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー

ネタバレされないように早速


面白かった。基本精神を病んだおじさんを映し続けているだけなのにこれだけ面白いと言うのは、実は凄い高度な技術なのではなかろうか。

ジョーカーのキャストにホアキン・フェニックスと言う事で、余りにも警戒し過ぎたか内容的には若干肩透かし感があった。覚悟し過ぎてしまった。

シリアス路線がここまで極まるとDCは看板コンテンツのバットマンがどんどん撮りづらくなるんじゃ無いだろうか。これ以降どうするつもりなんだろう。それでも、クリストファーノーラン本人ですら超えれなかった「ダークナイト」に部分的にでも引けを取らないクオリティが出せるという事実は、ダークナイトと同等もしくはそれよりも面白いバットマン映画が撮られる可能性が見えたという事でもあるので、ぜひ誰かはわからないが頑張って頂きたい。

映画は音楽も画面も新しいカッコよさを作るぜって言う意気込みを感じる。年々高度になっていきますね。

この内容で良くDCのオッケー出たなと言うくらい攻めていると思う。バットマンの映画じゃないし、バットマンに出てくるジョーカーの映画かって言うところも怪しい。
マーベルとの張り合い合戦でここまで面白い映画になるならマーベルありがとう。

これをジョーカーでやる必要があるのかとい疑問は残る。ただ見終わって考えると、今このご時世だから生まれたような、必然的に撮られた作品にも見えるので難しい。

この製作陣の次回作を早く観た過ぎて困る。


10/20追記
何となく腑に落ちない部分について。)宇多丸さんの放送を聞いた以外に特に情報は入れてない)
気になる「何故ジョーカーでこれやるの?」という事についてのメモ。
原則として映画は面白いし、これはこれで1つの到達点だと思う。
気になるのは多分アプローチ。
1.ジョーカー単体作品を作る
2.極力リアルな表現にしよう
3.ジョーカーが誕生する様子を描こう
こう言う順番だとして、現実味を追求し過ぎて、ジョーカー感があんまり生きてない気がする。
何故「タクシードライバー」のリメイクじゃダメだったんだろう。という所が素直に疑問。


note追記
面白い映画が見たい人には好評で、バットマン(ノーラン・ダークナイト?)のジョーカーが見たい人には微妙なところか。
後日、影響を受けていると言われた「タクシードライバー」と「キング・オブ・コメディ」も見た。改めて考えてみると、これらの作品はバットマン・ジョーカーのある部分、人間が持っているかもしれない虚実と狂気とそこに至る過程と言う部分で重なっていたように見えた。いい感じに内容忘れてるし見直してみよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?