ポコ♪のマラソン用語の基礎知識①
『LSD』の巻
皆さんは「LSD」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
確か、合成麻薬にそんな名前のヤツがあったような?
「LED電球」を思い浮かべた人もいるかもしれません。(いないか?)
実はLSDとはマラソン初心者にとって、非常に有効なトレーニングの一つなのです。
Long Slow Distance の頭文字をとってLSDです。
つまり、ゆっくり長く走るトレーニングの事なのです。
基準として1キロ7分ペースで2時間とか言われますが、明確なペースの設定はありません。
自分で「こりゃ結構遅い」と感じるペースで長いと思うペースであれば、それでLSDの出来上がりです。
ペースの目安は息がハーハーせず、口を閉じても走れるぐらいの速さです。
強化のためには、つらい、きついと感じる負荷が強化につながるので、きついと感じる時間から5〜10分長く設定します。
最初は70分が長いと感じていたのが、そこから5分我慢して75分走ると、そのうち75分が苦ではなくなり、80分、90分・・と延びていくのです。
LSDは、遅筋繊維を発達させ、なおかつローテーションで使えるようにする(※)トレーニングの王様です。
ただし、筋肉が緊張している状態では、使える筋繊維をすべて使ってしまい、群ごとにローテーションして使うことができないので、リラックスして走ることがコツとなります。
ビギナーは、走りが硬くなりがちですが、それは筋肉が緊張している証拠です。
リラックスするコツは、縄跳びのように、脚は着地した時にしか力を使わないようにイメージして走ることです。
縄跳びの飛んでいるときに上半身の力が抜けているように、走りでもそうすることによって、リラックスした走りに変わっていくのです。
※筋繊維をローテーションで使えるとは?
遅筋繊維の動員率が上がると長く走れるようになるのは、筋繊維をローテーションで使えるようになると言うイメージです。
例えるなら、アルバイトのシフトです。
アルバイトの人数が多ければ、ローテーションを組めるので、仕事の負担が少なくて済みます。
それと同じで多くの遅筋繊維を使えるようにトレーニングで開発しておけば、走るペースが遅ければ遅いほど省エネで良くなるので、すべてのチキン繊維を使う必要はありません。
そこで、ゆっくりのペースで走る時は、例えば最初はA群の部分を使い、疲労してきたらB群へ、次にC群へ・・と、動員する筋繊維の群を次々に変えていってるイメージです。
・・つづく・・
参考文献『ランニングマガジン・クリール』
#マラソン #LSD #ビギナー #練習 #トレーニング #完走
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