3人で(?)ヤクスギランド・湯泊温泉
屋久島旅行編・続き。
3日目はレンタカーを借りて出発、ヤクスギランドへ。
ガイドさんなし、50分コースを二人で回った。けっこうな雨が降り、ここでようやく茶ぶどうはおニューのレインウェア(ミズノ・ベルグテック)を着用できた。
(↓↓レインウェアの上を置いてきた回↓↓)
ヤクスギランドの美
1日目から驚くほどお天気だったが、屋久島らしい雨を体験できたのは3日目だけだった。
ヤクスギランドのときでよかった。雨に濡れた緑は美しい。
50分コースはどこもよく整備されていて歩きやすかった。それでいて見事な大木たち。そして清らかな水の流れ。白谷雲水峡とはまた少し違う雰囲気で、でもすばらしい場所。
まさかの3人目、乗車
駐車場に戻ってみると、明らかにお困りの海外からのお客さんがいらした。
車なし女子一人旅、一番長いコースを歩いて戻ってきたら、次のバスが3時間後だったという。
Rためらいなく「私たちの車に乗りますかって聞いて」。
茶ぶどう(元英語科教員)はなんとか英語でコミュニケーションを取った。
彼女の目的地はまず湯泊温泉。そこからバスで宮の浦へ向かう、という話に。
湯泊温泉は私たちの行先候補でもあったので好都合だった。二人旅が……とちょっと思ったが、ここはRの心意気に乗る。この親切心の瞬発力は見倣わなければならない。(※1)
アリ―(仮名)はスイス人。日本は4回目! 今回は「短い旅」で2週間だって。ひゃー。
プロの写真家で、色んな国々の伝統的な風物をメインに撮影しているという。教えてもらったインスタをのぞくとお祭りや家並み、民族衣装などの写真が並んでいた。
屋久島のことは私たちよりよく知っていた。話すうちに、前日同じ店で夕飯を食べていたことが判明。ほんの1時間程度の時間差ですれちがっていた。
茶ぶどう、フニャフニャ英語で眠気と戦う
――さて、茶ぶどうは眠かった。
今回の旅行のために、社会人になって初めて大きな休みをとった。
仕事がちょうど立て込みがちだったこともあり、心配性な私は出発前から不眠を患っていた。
旅行は楽しい。でも眠い。
そして今、なぜか、英語を話す羽目に陥っている……
「車内の気温はOKか」「日本で好きな食べ物は」
あれこれ、Rが聞けという。睡眠不足でろくに回らぬ頭で、苦手な英会話(※2)……アリーがまたけっこうしゃべる人なんだわ……
私は語順も時制もめちゃくちゃだが(書くときはちゃんとできるのよ)、なんとかしゃべった。しかし聞き取りが(何語であろうと)苦手なため、アリーの話す内容はRの方がむしろ理解しているようだった。(※3)
話の流れで、Rが “She is English teacher...”と言いだしたのを「わず!」と間髪入れず訂正。いくら時制めためたでしゃべっていてもここは譲れない。さすがにこのざまで現役だと思われては、日本の英語教員みなに申し訳が立たない。(※4)
後にRは「あのときはチワワにでも嚙まれたかと思った」「学生時代を思い出した」などと述懐した。あと私のボロボロ英語になぜか感動していたらしかった。
十数分がんばったが、眠気に抗いきれず、私はしだいに口数少なになっていった……ごめんアリー!
ワイルドな湯泊温泉の思い出
雨の中、湯泊温泉に到着。アリ―が先に下り、私たちはあれこれの支度をしてから車を出た。
海のすぐそば。極めて簡素な仕切りで男湯・女湯が分かれている露天風呂。
我々はすぽぽんと脱いで(辛うじて脱衣かごと棚があった)、先に入ったアリ―に合流した。
アリ―いわく、この外にもう一つ湯舟(“pool”)があるが、今日はダメっぽいと。後で見てみよう。
アリ―はバスの時間に合わせて上がっていった。良い旅を!
彼女と入れ替わるように、地元の母子がイン。
東京からの移住だって!
最近ようやく、ここのお風呂に屋根(簡易)ができた、などお話ししてくれる。
お母さん「お二人は」
茶「何に見えます?」
母「カップルかなあって……」
茶「そうなんです!」(←喜色満面)
母「いいですねえ」
これは私にはうれしい出来事だった。
私たち、カップルに見えてるよ! そして祝福してもらえたよ!
さていいかげん時間もたって、湯船から上がった。
海辺のpoolを見に行くと、めっちゃワイルドな完全露天(どこからでも見えます!)、しかもこのときは何の関係か全然お湯が足りなくて笑った。こりゃ入れんな。でも珍しいものが見られてよかった。
森のこかげに仮住まい(1泊)
この日は宿移りをし、貸しコテージへ。
1~2日目は便利で安価な民宿だったが、なんか一泊はその、かわいい感じの場所がいいな、って思って……わはは
4日目の朝、出発前にスタッフさんに写真を撮ってもらった。
すごい「新婚さん」ぽい写真になった。
パッと見わかりやすい二人ではないが、
わかる人にはわかるし、祝福してくれる人もけっこういるのだ。
リアルでも、このnote世界でも。
(屋久島編 まだもう少し余録がございます……)
※1 男性だったらさすがに乗せなかった、とR。我々か弱いので
※2 英語科教員が全員流暢に英語を話せると思ってはならない。私は典型的な「読み書き型」であった。
※3 我が妹もそうだが、しゃべれなくても話されている内容はわかるという人は多い。なおアリ―もスイス人なので、母語は英語じゃない可能性が高い。
※4 冠詞 an はどうでもいい(私には)
(↓↓Rが運転したレンタカー その顛末↓↓)
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