タンパク質をたくさん摂る事がダイエットを成功に導く鍵
今回の記事では、「タンパク質を多く摂取する事がなぜダイエットを成功に導くのか」を紹介していきます。
まず、人間の1日の総消費エネルギー量の内訳を見ていきましょう。
大きく3つに分ける事ができます。
①基礎代謝量(約60%):体組成から大きな影響を受ける
②食事誘発性熱産生(約10%):食事から大きな影響を受ける
③身体活動量(約30%):日常の身体活動に大きな影響を受ける
②の「食事誘発性熱産生(DIT)」が今回の内容の大事なポイントになってきます。
「DIT」とは、食べ物が消化、吸収される時に内臓が活発に働くことにより、熱が生み出されてエネルギーが消費されることを言います。
食べ物を食べた後に、体が温かくなるのはこの働きのためで、安静にしていても代謝量というのは増えます。
そして、栄養素によってエネルギーが消費される量が異なります。
「糖質」=食べたエネルギーの6%
「脂質」=食べたエネルギーの4%
「タンパク質」=食べた量の30%
.........30%!?
そうです、なんとタンパク質は食べたエネルギーの約30%ものエネルギーが、この「DIT」によって消費されるのです!!!
他の栄養素と比べるとずば抜けて高いことがわかります。これは、タンパク質は消化&吸収、そしてその後の代謝のプロセスがかなり複雑なため、このように高いDITが発生すると考えられています。
そして、DITは筋肉量が多いほど高くなる事がわかっているので、筋トレをして筋量が増えると基礎代謝だけでなく、DITも高める事ができ、よりエネルギーを消費する事ができます!!!
さらに、DITには「咀嚼」が関わっています。同じ量のタンパク質を摂取してもそこで咀嚼が行われないとDITが活性化されないので、プロテインよりも食べ物からタンパク質を摂取する方が、エネルギーを消費するといった目的であればより効果的と言えそうです。
※トレーニング前後など消化吸収を急ぎたい時などにはプロテインがおすすめですが、ダイエット中はプロテインよりも食事からなるべくタンパク質を摂取していきたいところです
ここで、トータルの摂取カロリーは同じで、異なる割合のタンパク質を摂取した際のDITの違いを比較してみましょう
一日2000Kcalとる場合、
例1) DIT
P:200Kcal(10%)× 30%= 60Kcal
F:600Kcal(30%)×4%= 24Kcal
C:1200Kcal(60%)×6%= 72Kcal
Total=156Kcal/1日
1年:56,940Kcal = 1年で約7.9kg痩せる計算
例2) DIT
P:700Kcal(35%)×30%= 210Kcal
F: 400Kcal(20%)×4%= 16Kcal
C:900Kcal(45%)×6%= 54Kcal
Total =280Kcal/1日
1年:102,200Kcal =1年で約14.2kg痩せる計算
これらを比較していただければ一目瞭然ですが、タンパク質の摂取量を10%→35%に引き上げた場合、総摂取カロリーが一緒でも1年間続ける事で、約6.3kgも減少差が生まれるのです!!!
※ちなみに、例2のPFCは「高タンパク質食」として一般的に使われる割合です → CPF比 =「45 : 35 : 20」
今回の内容から、なぜタンパク質を多く摂取する事がダイエットを成功させるための鍵になってくるのか分かったと思います!!!
今すぐから始められる事なので、ダイエットをしていて、タンパク質の量をあまり考えていなかったという人は、今回のこの記事を機にタンパク質の摂取量の割合を増やしてみてはどうでしょうか?
それでは、また次回の記事を楽しみにしていてください!!!
『やるの一択』 by Taisei Seki
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