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読書感想文「読むと元気が出るスターの名言 ハリウッドスーパースター列伝」スターも人間、メンタル大事

夏休みなので読書感想文。今回は加藤よしき著「読むと元気が出るスターの名言 ハリウッドスーパースター列伝」。

LIFULL seniorの連載を書籍化。今回は14人のハリウッドスターの成功話に失敗談、そして武勇伝を紹介。参考になる考え方や意外な素顔、そしてメンタルヘルスの大切さを学べる一冊です。

例えばハリソン・フォード。売れる前、趣味で始めた大工の仕事を兼業していたので生活に不便しなかったらしく「絶対にオーディションに受からなきゃ」と焦燥する事無くチャンスを待ち、ハン・ソロを射止めたという話は、複数の居場所を持ちながら、公私の両立を図る事で心に余裕を持つ大切さを示す大スターの貴重な実体験になっています。

他にも、奥様を事故で亡くしたリーアム・ニーソンが悲しみを乗り越えるべく仕事に打ち込んだ話、アル中になってしまったブラッド・ピットが自助会で弱みを見せた話。これらはマインドフルネスの大事さを示す内容ですね。彼らも人間なんだなと思わされます。

一方でトム・クルーズニコラス・ケイジの狂人に、「練習嫌いの天才」ドニー・イェンといった得体の知れない人達も。

中でも特によく分からないのが、スティーブン・セガール核ミサイルを自腹で解体、鈴木宗男の選挙演説と逸話・人脈共に謎。プーチン大統領との親交が取り上げられ、著者含め映画ファンを心配させていたが、現在は更に「あっち」側の人間となり、恐らくハリウッド圏での新作は絶望的。

対して再三にわたるエクスペンダブルズのオファーを蹴られたシルベスター・スタローンは今も昔も七転び八起きの連続。

トムも一時宇宙宗教にハマっておかしくなった時期がある程に、何かにすがって「あっちの人」の道に行きかねない世界で一直線に堪えるスライ。「ロッキー・ザ・ファイナル」で語りかけた言葉を体現するリアル・筋肉ダルマそのものの生き様です。

現在も不定期連載中なので第2弾にも期待。泥沼裁判が一段落のジョニー・デップ、聖人エピソードに事欠かないキアヌ・リーヴス、何故か20代モデルばかり付き合ってるレオナルド・ディカプリオ。。誰が来るでしょうか。

作者のTwitterから長渕剛の面白さを知り、最近は「野望の王国」も触れるようになったので影響は受けております。連載継続と第2弾刊行を祈願して、感想文書かせて頂きました。

毎回笑ってしまうブラックジョーク

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