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愛だよ、愛。「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」例のコスチュームも。

「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」。
TVシリーズは主題歌目当てで一部分しかチェックできてなかった。男女問わず脱ぐので、親の目を気にしていたのは覚えている。先日、ビーパワーハードボイルドのYouTubeラジオ回で本作のお便り募集があり、いくらリスナーと言えど、見ないで投稿したのは良くなかったと反省。遅ればせながら劇場に行く事にした。

コナンの新作で早朝から満員御礼のTOHOシネマズ日本橋。負けじと公開から随分経つ本作も満席。アニメ2作で大盛況のようだった。冒頭で主題歌「FREEDOM」に乗っての戦闘シーン。120分越えが当たり前の昨今。重要なのは初手のインパクトだと思っている。掴みはバッチリ。

愛だよ、愛。ガンダムに詳しくなくても分かる。
愛が大事、LOVEが大事」を掲げた120分。リア充で溢れたコンパスに接近したファウンデーション王国との宮廷外交で繰り広げられる惚れた妬いたの群像劇にサークルクラッシャーの新入りもいて、さながら学園ドラマのようだった。

MVPはアスラン。
中盤で助太刀。偵察犯としてブラックエンジェルズの秘密。精神侵攻の力を見抜き、悩める主人公キラを一方的にタコ殴り(ついでにシンにも一発)して、親友の再起に導くファインプレーを連発。しかし、精神攻撃の対策がエロ妄想というのは、どうなのと笑 煩悩はあった方が良い時もある。シンとルナマリアは声の人同士で結婚してる程で流石、息ぴったりの連係プレー。往復ビンタ9発は愛の証。今作屈指のバカップル(誉め言葉)だった。

そしてヒロインにして総裁のラクス。
後半、自ら戦場に出向きパイロットスーツを着用するのだが、あれはガッチャマンだった。白鳥のジュン。ガンダムの肩にのって仁王立ちする様は紅白の小林幸子だった。ここからシンと愛のパワープレーで万事解決させる。

似てないですか?

最後は海でパイロットスーツを脱いだ2人が全裸になって劇終。とにかく全部出し切ったのは分かる終わり方だった。一見さんを置いていく結末は「逆襲のシャア」と同じだ。そして「愛は地球を救う」という今や偽善の言葉を映像に叩きつけてたのはメッセージとして伝わる。

きっとあの砂辺には無数の種が撒かれたのだろう。
ていうか、あっちでもこっちでも種が撒かれたのだろう。そして私はティッシュに種を撒くのだろう。これぞ、現代の哀戦士。

帰り道。三越前は雨で散ったと思われた桜が咲いていた。芽吹いていたようだ。我も花を咲かそう。


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