読書で心に響いた名言集(52日目)

超訳 ニーチェの言葉

『愛と尊敬は同時にはもらえない』
尊敬するということは、相手との距離がある。
そこには畏敬というものがさしはさまっている。
相手との間には上下関係が生じており、力の差がある。
ところが、愛というものにはそういう眼はない。上下も区別も力もいっさい認めずにくるみこむのが愛だからだ。
だから、名誉心の強い人は愛されることに反抗する気持ちがある。
愛されるよりも尊敬されることのほうが気持ちよいのだ。
したがって、自尊心の強すぎる人はしばしば愛されないことになる。
人が愛も尊敬をも欲しがる気持ちはわかるが、やはり愛を選んだほうが心地よいだろう。

名誉心が強く、自尊心が強過ぎる人は、自分に自信がないという裏返しにあります。
尊敬されることで、自分の自信を手に入れたいと思っているからです。
そういう人たちは誰かから尊敬されることで、自分の存在価値を証明したがっています。
けれども、その気持ちはいつまでも満たされることはなく、そこに愛し合う関係は生まれません。それは常に、人間関係を上下で見ているからです。
人生での価値とは、どれだけ多くの人を愛し、どれだけ多くの人から愛されるかです。
目の前の人を愛し、貢献し続ける事で、多くの人から愛され、そして自分がこの世から去る時に多くの人から尊敬される存在となっていきます。
だから、愛と尊敬は同時に求めてはいけないのです。尊敬とは求めるものではありません。


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