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【イベントレポート第一弾】 「工業高校=やんちゃ」のイメージを変えたい!悩める教育庁職員にEXILEが提案


10月9日(日)26時5分より、新番組「田村淳のTaMaRiBa(たまりば)」がスタート!


テレビ東京と日本IBMがタッグを組み、日本全国の困り事をビジネスの力で解決したり、起業家とスタートアップをつないだりと新たな日本を創造させるべく立ち上げたビジネスコミュニティ「TaMaRiBa」。

この番組では、「TaMaRiBa」の取り組みを随時報告していきます。
 
9/20にキックオフとして開催したイベントから第1部「“TaMaRiBa”キックオフ!日本を元気に特別会議」の内容をご紹介!


「TaMaRiBa」のキーワードは「Yes,And」。”ほったらかしにしない””チャレンジの溜まり場””困り事、承ります”

始まった記念すべき第1部は、MCをEXILEの橘ケンチさんとTETSUYAさん、池谷実悠アナウンサー(テレビ東京)が、解説を高柳正盛さん(日経BPマーケティング)が担当。

プロジェクトを盛り上げるチーム企業として藤森慶太さん(日本IBM)、桜井貴史さん(ベネッセi-キャリア)、大村寛子さん(ヤマハ)、佐々木啓真さん(ウォンテッドリーWantedly)、豊好竜弥さん(DMM.com)が参戦し、ゲストとして登壇した自治体の課題やミライに向き合いました。

最初の自治体は、東京都教育庁。職員の高橋祐介さんは、「社会課題解決のコミュニティ」「ほったらかしにしないチャレンジするたまり場」という「TaMaRiBa」の理念に共感し、相談を持ちかけました。

困り事その1「工業高校の教育を変えたい」企業との連携や課題解決型学習、IT学習の推進など、生徒たちがチャレンジできる場の創出をサポートしてほしい

東京都では、都内の工業高校を充実させるため、産業や暮らしを支える技術の学習に加え、DX(デジタルトランスフォーメーション)やサステナビリティ(持続可能性)で変化する世の中に対応できる人材の育成を目的とし、企業との連携や課題解決型学習の推進、ITなどの学習を充実させていると言います。取り組みの名は「Next Kogyo START Project」。

しかし“先進的な現場に触れる経験が不足している”のが現状だそう。
「ヒントがあれば」と希求する高橋さんに、自身も工業高校出身のTETSUYAさんは、「例えば、EXILEのライブでのステージづくりを見学に来てもらう」「ステージ制作チームの人が特別講義に行く」と積極的に提案を。

さらに高橋さんから、一部で根強く残る“工業高校はやんちゃ”のイメージを変えたい、実際には専門的な技術や知識を身に着けたいという真面目な生徒が多いとの相談が。

ケンチさんは、工業高校の先進的な取り組みを前面に出し、「工業高校に対する印象を明るく華やかなものに変えていく。情報発信の仕方を変えて、プロモーションに特化した人材をつけてみては?」とコメント。

豊好さんからは「エンジニアは常に不足している。(工業高校で)人材育成し、増やしていただけるのは大変ありがたいし、実践的に学べる場は(DMMでも)提供できる」と現実的な意見が飛び出しました。各分野からのアドバイスに、高橋さんは「前向きな話をいただけて、本当に励みになりました。今日お話できてよかった」と感謝を伝えました。

困り事その2「沖縄伝統楽器である三線の音を後世に残し、世界に発信したい」ITデジタル技術を使って残す方法とは?

2つ目の相談は、販路開拓支援事業とコンサルティング事業を手掛ける地域商社「みらいおきなわ」(木村政昌さん、砂川恵太さん)から。「みらいおきなわ」では、首里城火災で焼け残った赤瓦や漆喰を使ったシーサー作りに尽力するなどし、さまざまな取り組みを行っています。そして現在展開しているのが、「沖縄伝統楽器の音源化プロジェクト」。

「固有文化の保存がうまくいかない」「マーケットで本場の文化が使われない」「文化発祥の現地で収益が上がらない」など、沖縄音楽を取り巻く環境には、さまざまな問題点があると話す砂川さん。このプロジェクトで沖縄伝統楽器の音色を半永久的に保存し、その音色を世界中の作曲家が使用できる形にしたい……そんな課題の解決に手を上げたのは、「ヤマハ」の大村さんでした。

「これをヤマハがやらずして誰がやる!」。そんな心強い一言とともに大村さんが紹介したのが、現在「ヤマハ」が開発中の「Real Sound Viewing(リアルサウンドビューイング)」だ。

ライブで録音した音源そのものを、アコースティック楽器がその場で再現するシステムで、まるで透明人間が楽器を演奏しているかのよう。楽器に振動を加える特殊な装置を取り付けることで、さまざまな楽器の生の音を自動で奏でることができます。さらに透過スクリーン技術により、アーティストがその場で演奏しているかのような疑似体験も。
現在「浜松市楽器博物館」では、このシステムを使って、弾き手が減っている筑前琵琶の生の音を展示しています。

「みらいおきなわ」の木村さんは、「コロナの影響で移動がしにくい中、こうしたパフォーマンスができるやり方に新たな可能性を感じた」、砂川さんは「沖縄にいるだけではこうしたアイデアは出てこなかった。相乗効果で生かせるよう、今後もぜひ意見交換をお願いしたい」と話し、笑顔を見せました。

あれはどうだ、こんなアイデアもある──。気がつけば1時間半が経過。第1部はキックオフにふさわしい盛り上がりを見せ、終了しました!

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