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生まれてきてくれて、ありがとうって話。

こんにちは!
4月に6歳となる年長の息子と、3歳で年少の娘の2児の母であり、
子供たちの育つ今と未来が、個を尊重しあえる世の中であるようにと活動する日常写真家のとぅんです😊

4月。新年度の時期を迎えると、息子はひとつ年を重ねます。
4月がお誕生日だと、ほんとうに1つ大きくなるんだという感覚が強く、改めて進級の実感がわく1年のスタートとなる我が家です。

今年は、進級をしましたが保育園にはいっていないという状況。

年長になったら行くかもしれないね。
なんて話していたママたちに『どう!?これそう!?』
と声をかけてもらったり、
息子のお友達に『そろそろ来るんやろ?』
と声をかけてもらったりします。

ママたちには『どうやろな~』と『まだっぽいわ』
なんて冗談めいて話したりするのですが、
みんな優しいからね、『ぼちぼちやね!焦らずね!』
なんて返してくれます。

みんな気にしてくれていて、優しいです😊

同級生ちゃんたちも『息子君来ないとつまらん~』なんて駄々こねてくれたりするから、本当にかわいいです。
ありがとう。

行けなくなってすぐは、そんな声も『ぐっさぐさ』ナイフを刺されたような気持ちになっていたけれど、今は堂々といられるようになりました。

息子は、今も保育園にはいっていません。

先日、年中の終わりに一度持ち帰った教材を、一旦きれいにしてまとめて置いたのですが、
いつか使うかもしれないから壊れたり汚れたりしないように…
と思っていたけれど、
『いや、これはつかおう!!せっかくの教材を置いておくなんてもったいないじゃない!!』
と思ったんです。

何でも作れる粘土、カラフルに思いを綴る色鉛筆やクレヨン、感覚を養うのりに鍵盤ハーモニカ。

つかおう!
せっかくあるんだもん。日々をもっともっと楽しくできるものがあるんだもん。

そんな風に思った春。
気づけば、息子が5歳最後の日を迎えていました。

5歳最後の日の朝に思ったのは、
『もう、5歳の息子には会えないんだ』ってこと。

5歳の息子は、本当にたくさんの大切なことを教えてくれた、恩人のような人です。

彼は、1歳半くらいから『自分!!』とよく言っていました。
手伝おうとすると、『自分!!』と手を振りほどいて、走っていってしまうほど、なかなか自我が強く(笑)『自分』の想い、感覚をとても大切にする子でした。
人の手は加えさせないって言うね。

そんな彼は、たった5歳にして、自分の休ませ方も知っています。
自分の落ち着かせ方も知っています。
どんなところに行くと疲れてしまうか、自分を保てなくなるか?も知っています。

私30うん年かかったんやけどな。笑

そんな彼が、身を挺して教えてくれたことが
/
本来の自分として今を全力で生きること
\
でした。

『こんなところやめるから』
『今日で最後にする』
『もう、保育園とか幼稚園ってところにはいかない』

そう言って、休み始めてから、再び彼と一緒の生活が始まりました。

5歳と4カ月の頃です。

1日中公園で走り回ることが好きで、
人も大好きで、初めてその場で会った子とでも遊べてしまうほどの社交性を持ち合わせた彼が、
休み始めた当初は公園に誘っても『お家にいる』と言って、お家で動画を見たりゲームをしていました。

数ヶ月、そんな日が続くと、ゲームで見たものを工作してみたり、お絵描きしてみたり、
動画でしていた遊びを再現してみたりするようになりました。

そのころから、少しずつ、公園やお出かけもできるようになっていきました。

最近では、彼の中での世界が広がったんだなと感じることが多くなってきています。

同じような日々かもしれないけれど、彼は着実に成長しています。
自分で一つ一つ試し、なかった道を切り開き、進んで行っています。

彼の姿に憧れる下の娘も、最近は『自分』でその日登園するか否かを決め、活動しています。

そんな姿に、生まれもった『自分』のまま、成長していくことの大切さに気付かされました。
だって、私は、生まれもった『自分』の姿ではなかったから。

誰しも、『こんな風に見られたい』という自分があると思います。
こんなイメージであってほしい。
こんな人だと思われたい。
こんな人だと思われたくない。

でも、それって全てが本当の自分ではなくて、
これまでの生活の中で、『理想だよ、これが人の理想の姿だよ』と埋め込まれた自分のカタチなんですよね。

ある意味マインドコントロールされまくってきた私に気づかせてくれたのも息子でした。

そして、子供たちの姿から、『昨日のこの子たちにはもう二度と会えないんだ』
ということにも、わかっていたようで、腹落ちしていないことにも気づかされました。

きっと明日も、一緒にいるんだろう。
きっとこの先も、一緒にいる保証なんてどこにもありません。

昨日の子供たちに会いたくても、生きているのに会うことはできません。

だから、今日をこの時を大切に、全力で楽しんでいきたい。

その時に感じた感情、湧きあがった感情を大切に。

大切な家族との時間を大切に。

5歳の息子、本当にありがとう。
そしてなによりも、生まれてきてくれてありがとう。

君がとっても大切だよ。

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