読書感想-アキラとあきら(池井戸潤)
面白かった。分厚かったが一気読み
■父の工場が潰れて家を追われた山崎瑛と、郵船を柱とする一族系企業の御曹司として生まれた階堂彬。二人は同じ銀行に就職し、出色の活躍をする
■生い立ちは正反対だが、2人のアキラは結構似ている。ライバルではなく、むしろ手を携え、困難に立ち向かうのが新鮮だ
■親族が反目しあい、階堂の家業は傾いてゆく。その様子も興味深い。なぜ会社は沈むのか。なぜ経営判断は誤るのか。学ぶことの多い小説でもあった
■「カネは人のために貸せ」の哲学で、取引先の企業を成長させる。それはバンカーの夢なのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?