読書感想-正欲(朝井リョウ)
人は、「分かってほしい」と「分かられてたまるか」のはざまで生きている
■性的欲求、それは思考の根源にあり、もっとも密かな場所に隠れている。マイノリティ・多様性の看板が光を浴びるほど、闇は濃くなる
■性的欲求が普通とは異なる人たちの物語だ。ただ、この本を読むと、「普通ってなんだ」という気持ちになる
■境界は薄れ、消える。「相互理解」という美辞麗句への絶望が生まれる
■人と人との間は「良い誤解と悪い誤解しか存在しない」という言葉を思い出す。ただひとつの共通点は、「僕らは生きていくしかない」ということだけな気がする。
※1210冊目
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