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モルディブ・リッツ滞在記3【マレ前泊】

▽マレ

モルディブの首都・マレに着いた。時刻は夜8時前。

マレ国際空港は、実際は首都の隣の島に位置する。「ヴェラナ国際空港」とも呼ばれ、飛行機の予約ではこちらの名称が使われることもある。

無事に荷物を見つけ、1泊目は首都にある安めのホテルで過ごす。リゾートは時間いっぱい楽しみたいので、翌朝から滞在する旅程を組んでいた。

空港を出ると、目の前に海が広がり、船がいくつか待機していた。空港から首都への移動は、すなわち島から島への移動になる。

今でこそ大きな橋が架かり、タクシーで向かうことができるが、つい4年ほどまえに完成したらしい。それまでは船で数十分かけて移動していたという。

ホテルがある首都中心部まではタクシーで15分程度だった。予約していたホテルとは日本に居る間からチャットでやりとりをしており、「だいたい5-7ドルで運んでくれる」という事前情報を仕入れていた。

タクシーの列に並び、値段を交渉する。観光国なので基本は安全のはずだが、メーターがないため先に価格を決めないと後で揉めやすい。

空港前のタクシー乗り場。右側は海で舟が停まっている

最初の車は「10ドル」とふっかけてきたので交渉決裂。

次の車の運転手は「8ドル」。
「7ドルでどう」と言うと、「いいよ」と応じてくれた。

値切りが得意な人なら5ドルを目指して交渉してみるのも一興かもしれない。もう夜も遅かったので、移動手段の確保を優先した。

乗せてくれたのはおしゃべりな運転手で、新しいビジネスホテルをいくつか紹介しながら走ってくれた。

「また来たときにはぜひ」というつもりだろうか。こういう会話が、意外と印象に残ったりする。

調子に乗って「おいしい食べ物はある?」と聞いたら、「特にない」と言われた。これもまた、妙に印象に残るやりとりである。

車窓から、海沿いに建つモスクが見えた。新しいものらしい。

よくイメージされる生クリームが載っているような形状ではなく、スタイリッシュで、なんだかポケモンのジムリーダーがいそうな現代風な建築だ。

いちおう宗教施設なので写真を撮ることは控えたが、モダンな美術館のような見た目が美しい。「通いたくなる」仕掛けは、やはり大事なのかもしれない。

シティホテルAmina Residencyに着いたときには、もう22時近かった。日本時間で言えば午前2時に相当し、あとは眠ること意外考えられない。

シャワーを浴び、横になった。ほどよく酔ったような感じで、少しくらくらする。Youtubeを開いて有吉のラジオを流してみるが、それすら頭に入らない。飛行機で寝ていたとはいえ、隣の妻も心なしかぐったりしている。

あぁ、あとはもう泥のように眠るだけだ――。これで僕らのモルディブ旅行の1日目は終わった。

(続き)

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