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みんなのちきゅうカタログ 4章「デザインする」
あなたや私の生活様式が、街の風景が、日本の日常が、世界中の“当たり前”が一変したこの一年。
「あれはダメ、これもダメ」と細かな規制が突如生活にねじ込まれ、じゃあそれをどうやって解決しようか、と知恵を絞りたくさんのアイデアを生み出してきました。
去年、新型コロナが世界を席巻していた頃、ゆきまさかずよしさんのこのツイートを発見。
雑草という植物はない:ロックダウンで時間持て余した植物学者たちが道端の草花の名前を書いて回っている行動https://t.co/R4jebcLy1d
— ゆきまさかずよし (@Kyukimasa) May 8, 2020
英仏を中心にいくつかの国で広まっている pic.twitter.com/12o73wqUGk
植物学者が普段「雑草」と呼ばれる道端の植物たちが咲く脇に、チョークで名前を書き回る活動が起こったそうです。
……ステキやああああん!
行動規制が強く促されていた当時、身近な存在を遊びや学びに変える視点とユニークなアイデアに、何より雑草好きな私は心ときめきました。
これは「窮屈な日常をデザインする」ためのアイデアの一つではないでしょうか。
この記事によると、国によっては公共物へのチョークの無許可な“落書き”は違法であるため、一概に良い行いとは言えない部分もあります。
じゃあ、この行為がどうしたら法に触れず(または法も仲間にして)、人々が楽しめる取り組みになるのか。
それを考えるのも「問題解決へのデザイン」かもしれません。
デザインってなんだろう?
本日ご紹介する「デザインする」は、まさにそんなお話。
本書ではこんな風に説明しています。
<デザインってなんだろう?>
デザインって、なにかを「もっといいもの、もっといい状態」にするためのしくみのことなんだ。人間の体も、自然も、世界にあるものはすべてデザインされている。
ものだけじゃなくて、空間や人と人との関係もデザインできる。
その関係性を見つけるにはよーく観察することが大事。
<観察すれば見えてくる>
おなべから立ちのぼる湯気と空に浮かぶ雲が似ているのはなぜだろう?
冬の日に運動すると体から出てくる湯気も似ているね。
問題にこそ、新しい可能性が潜んでいることもある。
<失敗から学ぶこと>
あるおじさんの畑にたくさんのナメクジが来て、大切な野菜を食べちゃったんだ。野菜がなくなったおじさんがこまっていたら、近所の人がこう言った。
「君の畑の問題はナメクジじゃなくて、アヒルが足りないだけなんだよ」
「アヒル?」
そして、それは難しいことではなく、毎日の暮らしの中でもできること。
<みんなデザイナーになれる>
毎日着る服のコーディネートや、一日の時間の使いかた。なにかとなにかを選んで、組みあわせることもデザインのひとつなんだ。君の毎日はデザインでできている。つまり君は、君自身のデザイナーだ。
今とっても読んでもらいたいお話です。
ワークシートもぜひ試してみてくださいね。
※データ化にあたりイラスト周りに白い点線が入ってしまうページがありますが、書籍自体にはございません。
デザインする DESIGN
次回は5章「与えあう」をご紹介。
「お金を使わないで生きていけるの?」って聞かれたら、皆さんはなんて答えますか?
ー・ー・ー・ー
=====【書誌情報】======
『みんなのちきゅうカタログ』
監修:ソーヤー海
絵:川村若菜
文:福岡梓
出版社:トゥーヴァージンズ
ISBN:978-4908406188
価格:2000円+税
発売日:2018年6月29日
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