動物と人間の類似点、相違点

動物は狩りをしたり住処を定めたり子育てをしたりする。水浴びをしたり毛繕いをしたり、自分のメンテナンスを行う。動物には視覚、嗅覚、聴覚などの感覚や身体感覚がある。それによって外界の様子、他の個体や自分の身体などの空間を認識することができるのだろう。これらから、動物も“内容”と“場所”という認識の組み合わせを持っていると言える。

水族館やサーカスでは動物のショーを観ることができる。ペットも“お手”や“待て”などの芸を習得する。飼育員や飼い主の声や風貌を覚える。何年も会っていなかった元飼育員を覚えている例も報じられている。動物にも記憶、記銘力がないわけではない。

教えられた複数の芸を組み合わせて、自ら新たな芸を生みだす動物を見たことがあるだろうか。伏せをして、3回回って、フェイントを交えながらお手をする犬を見たことがあるだろうか。自分で複数の記憶を組み合わせるという行動のできる動物は人間以外に存在するだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?