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ITニュースWEB 23/03/03

インターネットで飛び交う、今週1週間のIT・科学・経済のニュースを 独自の視点で振り返る「ITニュースWEB」は、、、

カリフォルニアではワームホールの生成に成功!?日本では日本人初の月面を踏むであろう宇宙飛行士が決定!宇宙ゴミのお掃除事業にも注目、、、

今週は宇宙関係ラッシュです。まずはJAXAが米アルテミス計画で次期月面着陸事業に投入予定の宇宙飛行士の選抜試験合格者2名が発表されました。

宇宙飛行士合格2人が会見 諏訪さん「大変しあわせ」米田さん「喜びと同時に驚き」(02/28)
https://www.fnn.jp/articles/-/492442

虎ノ門病院勤務の米田あゆさんは28歳。東大医学部卒業の才女。そして世界銀行の上級防災専門官という異色の肩書を持つ諏訪理(まこと)さんはなんと46歳。2人とも我々とは別世界の人のイメージは拭いきれませんが、紛れも無く宇宙が大好きな2人が選ばれたことに感動です。そして次のニュースは実現できたらchatGPTを凌ぐ話題になりそう。

ミニワームホール作成に成功? カリフォルニア工科大学物理学者らが論文発表(02/28)
https://www.gizmodo.jp/2023/02/mini-wormhole-in-the-quantum-realm.html

記事にもあるように、空間を紙のように折りたたむことができて、そこを鉛筆で突き刺すように「ワームホール」を実現できれば、時空を超えた移動ができるようになるというワームホール理論について、Googleの量子プロセッサSycamore(シカモア)上で再現できたということです。

【論文】Traversable wormhole dynamics on a quantum processor
https://www.nature.com/articles/s41586-022-05424-3

実際にワームホールが実現できるまでには至っていませんが、カリフォルニア工科大学のマリア・スピロプル物理学科教授らのチームが量子プロセッサ上でシミュレーションに成功したということは、近い将来実現できる可能性がめちゃくちゃ近くなったということじゃないでしょうか。ワープ航法実現の前に瞬間移動ができちゃったらヤバいですね。

宇宙に関する発明はこんなことも発表されています。

「ロールスロイス」が宇宙飛行用の超小型原子炉を作ってる(02/28)
https://www.gizmodo.jp/2023/02/rolls-royce-nuclear-reactor-engine-space-travel.html

なんとロールスロイス社が宇宙旅行用の超小型原子炉を作り始めているという話題。さらにアメリカでは50メガワットレベルの小型原子炉モジュールの設計が承認されたそうです。

アメリカで初の小型モジュール型原子炉の設計を承認(02/28)
https://www.gizmodo.jp/2023/02/first-us-small-modular-reactor-design.html

原子炉は高レベル放射性廃棄物が排出されるため、その処理方法について賛否両論がある一方、火力などと違ってCO2を排出しないクリーンエネルギーでもあります。ロケットの推進エネルギーに原子炉が使えるようになると格段に宇宙開発事業が進歩します。因みに日本では発電の手段としての原子力は約10%とさまざまな理由からそれほど大きくはありませんが、フランスでは7割が原子力など世界では活発に利活用されています。

出典:https://media.kepco.co.jp/_ct/17522890

そして宇宙開発といえばスペースデブリ(宇宙ゴミ)問題も重要な課題です。JAXAホームページによれば現在存在するスペースデブリは、2010年の調査で10cm以上のものが約20,000個、10cm未満1cm以上のものは約50万個。また、現在運用中の人工衛星は約1,000個あり、運用が終了した人工衛星についても約2,600個あるそうです。

スペースデブリに関してよくある質問
https://www.kenkai.jaxa.jp/research/debris/deb-faq.html

これらすべてが秒速7~8kmで地球を周回しており、各々が衝突することでさらに破片が増え、これからの宇宙ステーション建設や宇宙活動に多大な影響を及ぼすとされています。これらについていよいよルールが制定されそうだというニュースもありました。

宇宙ゴミと月面基地に関するさらなるルールが必要、NASAと米政府が主張(03/02)
https://nordot.app/1003584716219744256?c=388701204576175201

これにはZOZOTOWN創業者で宇宙旅行も実践する実業家の前澤友作氏も支援を始めています。

前澤氏も約30億円出資。「宇宙デブリ除去」のアストロスケールが約101億円の資金調達(02/27)
https://www.businessinsider.jp/post-266120

最後に日本で注目の宇宙ビジネスをご紹介。気球による宇宙旅行とはいってもその気球がめちゃくちゃかっこいいです。今年の8月末まで参加者を募集。参加費用は税込2400万円(交通費、滞在費は自己負担)。打ち上げは今年12月以降順次だそうです。これについては遊覧気球のパイロットも募集中だそうなので、JAXAの宇宙飛行士に漏れたかたはこちらに申し込んでみてはいかがでしょうか。

「気球で行く宇宙遊覧」の気になる参加費。日本の宇宙ベンチャーが5名を募集中(03/01)
https://forbesjapan.com/articles/detail/61162


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