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日記

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2023年5月の記事一覧

2023/05/30

 『夏物語』を読んでいて、多分塾講師バイトをしていた時に見たことのある文章を見つけました。つまりは現代文の模試の問題です。文庫本を読み始める前に『夏物語』に触れていたとは思いもよらなかったために、少々面くらいました。

 私の過去は私が思い出さなければどこにも存在しません。そのような一瞬一瞬を書き留めるために短歌をしている、とも書けるのですが、それは都合が良すぎるような気がします。私の作者はもっと

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2023/05/16

会社の同僚3人とジンギスカンを食べに行きました。美味しかった。ビール4杯と日本酒と梅酒ロック。帰ってきたらそのまま寝ていたようで、今もう頭が痛くなり始めています。左側後頭部の中心あたりを起点として、赤、オレンジ、黄、緑のグラデーションが湧水、あるいはバクテリアや菌類の増殖の早送りのように広がっていくのが今回の痛みのイメージ。どちらかと言うと平面的だけど、頭蓋骨の厚みをぼんやりと認識できそうには脳の

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2023/05/14

軟弱な読者なので面白い本を読んだ後は、自身の語彙の歯車が増えたパーツに対応できないで、言葉は根詰まりを起こしてしまう。言いたいことがどれも適切な形にならない。風について書こうとしているのに、いつの間にかそれが緑色の濃淡で表現された重たい虹になっている(この表現も的を射ていると思えない)ような。

2023/05/08

腰が痛くなるため座ったり寝転がったり立ったりして読書をするのですが、特に立って読んでいる時には椅子やベッドにさっきまで本を読んでいた自分が見えてきそうな気がします。集中によって魂を剥がして置いておくことがそのうちできるかもしれません。癖になったら本を読んでるうちは体に戻って来られないかもしれません。

2023/05/07

チーズケーキを覆うゼラチンの膜 「やるしかない」ね 「やるしかない」よ/アナコンダにひき『通行許可証』

自分の短歌なんですが、結構な頻度で思い出されます。

2023/05/06

お肉として食べるのはあまりにも直接的だから、遺体を菌床にキノコを育ててもらうのはどうだろう、と思って調べてみたら、ありました。アメリカのスタートアップ企業であるcoeio社が提供している「インフィニティ埋葬スーツ」(インフィニティ埋葬スーツ?)を使った土葬サービス。スーツに特殊なキノコと微生物が組み込まれており、そちらが有害物質含め人体を分解してくれるそうです。ただこちらは環境保護が主眼にあり、一

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2023/05/05

身の半ば以上菌糸となって人間より菌の度合いが多くなった人はそうしたやりとりをしないと聞く。が、「綴じ者」といったか、このあたりでそういう菌人は見かけない。
(略)
口中に染み出る汁はきっと骨の味だ。横たわる人の見る夢の味だ。/高原英理『日々のきのこ』(河出書房新社、2021年)

夢は場所を取らない。肉体も精神も滅んでは生まれるサイクルの中で調和に組み込まれていき、辛うじて破綻を免れているけど、夢

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2023/05/04

キリンの柄の脳味噌。持っていれば視点をいつでも高い所に切り替えることが出来る。

2023/05/03

今日は人と図書館に行き、仙台は他の場所と「七夕」を指す手話が違うことなどを教えて頂きました。カフェを梯子して話したため、帰宅後に体調が悪いのは集中して話し過ぎたことによる疲れだと思っていましたが、症状からすると食中毒のような気がします。頭痛があるとやはり頭が上手く回りません。手話の固有名詞と普通名詞の話、オノマトペの方言の話、小林賢太郎の絵本、小説、絵画、演劇…等々の話をせっかくだから痛みと結びつ

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2023/05/01

寝る前に短歌や文章に集中すると脳の奥、後頭部の少し上側に一目で見えてはいけないと分かる青空が貼り付いてしまっているような気がして、うまく眠れない。そういう時は自分の短歌を作ればいいはずなのだけど中途半端に疲れてるからそれもスムーズには以降できない。結果YouTubeで笑えるだけの面白い動画(歌と歌を違和感なく繋げたもの)を見ていた。シームレスさへの憧れ?