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【開催後記】アートリトリートvol.5 ~曖昧さにとどまる~

TWILIGHTアート担当(いつの間に?)の窪田菜美です^^
5/13、東京京橋にあるアーティゾン美術館で、アートリトリートを行いました。

テーマは、「曖昧さにとどまる」。
今回一緒に場づくりをしてくれたワカナさんと、編み上げたテーマです。

企画展は、私を現代アートにハマらせてくれたアーティスト集団
「ダムタイプ」の「re:map」。

昨年のヴェネチア国際芸術祭で発表されたインスタレーションが
日本で再構築されるということで、情報を見つけてすぐさまアーティゾンへ。

"何か"に包まれた感覚にさせてくれる、
でもその"何か"が言語化できない、不思議な空間。

"何か"が、人によって異なること。
これが、現代アートを味わう醍醐味であり、
アートリトリートで体験してもらうアートを選ぶ基準でもあります。

ワカナさんと2人で下見に行き、対話を重ねる中で
私が想定していたテーマではないキーワードがでてきて、
それが「曖昧さ」でした。

私個人の、「白黒つける世界ではない方を見に行きたい」という、
その時にもっていたテーマとも重なりました。

当日のお天気も、雨が降ったりやんだりの曇り空。
「絶妙に曖昧ではないか!!」と、謎の興奮を覚えたのでした。笑

曇り空に喜んだの、人生初めてかも

参加してくれた4人の方々、誰もがとっても「人間」らしかった。

揺れ動く感情。体感したことのない感覚。新たな視点。
それらを全身で感じながら、丁寧に生み出される言葉。

それが対話で重なると、別の誰かにインパクトを及ぼして、
終わる頃には何かを掴んだような、そんな表情をしていました。みんな。

アートという媒介物があるからこそ
自分ではない他者がいるからこそ、「自分」が何かが分かる。

それがもしかしたら、最初は予想もしなかった、
残念な、愚かな、存在を認めたくない「自分」ということもありますが、

それを全力で受け止めるのが、私を含む案内人であり、
美術館という空間です。

何を感じてもいい。美しい願いも、汚らしいエゴも、全て。
だってそれが「人間」なのだから。

「人間」という生き物としての一生を満喫したい方、
ぜひ次回お越しください^^

ちなみに今回、記念すべき第5回でした。
この企画は、メイン案内人である窪田菜美が会社員として働きながら、
2ヶ月に一度のペースで続けてきました。

決して多い頻度とは言えませんが、
美術館や企画展を色々下見したり、アフタートークも行ったりと、
色々やっている中5回続けてよかったと、自分を祝いました。

と同時に、TWILIGHTのメンバーやこれまでの参加者のみなさん、
記事を読んだり、応援してくれる方がいるということが、
本当にエネルギーの源泉です。この場を借りて、感謝をお伝えしたいです。

個人でも、色々な美術館を巡って記事書いてます。
興味ある方はこちらもぜひ。
(30人以上にお読みいただきました…!びっくり。)

次のアートリトリートは、またここでもお知らせします。
それでは^^

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