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1bitの世界

情報の授業で〈1bit〉という概念を習った。
bitは0と1であらわされるデータの最小単位なので、1bitだと扱える情報は2通りになる。
よくインターネット速度を表記する際に使われる〈1Mbps〉とか〈1Gbps〉は1秒間に何bit通信できるか、と言うことを表している。
ちなみに1Byte=8bitなので、1Mbps=0.125MBpsともかける。
どちらかというと〈Byte〉の方が馴染みが深い気もするが、数字的に大きく見えるのはbitの方になるのでマーケット的にはそっちの方が見栄えが良いのかもしれない。
タウリン1000mg配合!的なノリで。
(諸説あるらしいけど脳には1PB、つまり千兆バイトの容量があるらしい、HD画質の映像約13年分くらい、やばすぎ)

まあ、ここらへんのことは専門ではないので、説明の情報量は保証できないのですが。


最近よく思うのは、"イチブガゼンブ化"しているということだ。
そして、今回のコロナの件でそれがよく表れている。
たとえば、最近売雑貨店で売られている割高なマスクのこと。
世界的な需要増により、原材料費なども高騰しているため、ある程度の値上がりはしょうがないところもある。
ただ、その事情を鑑みず、〈高値〉という部分を取り出して

「不当に利益を上げている!」

と怒りをあらわにする人もいる。
それに対して、お店側の立場をあげてまた声高に切り返す人もいる。
そして、それがいつからか人格の否定や分断へと移り変わっていく
この件はどっちの立場が正しいのかは分からない。
ただ、答えが"良い"と"悪い"の2つだけではないことは確かだと思う。

「原価が上がってて、お店も利益あげないといけないし、ある程度はしょうがないかな」
「たしかに高いから今までの価格を思い出すとマスクが欲しい人が文句を言うのも分かるかな」

そんな感じで、世の中のことは折衷した答えになることがほとんどなはず。
ここらへんはある意味、想像力の世界で、自分じゃない人のことをどれだけ思い起こせるかの話なのかもしれない。
まちがっても、異なる意見の人は敵というわけではない。
槍玉にあげて対立したとしても、なかなか実りある結果はうまれない。
これは他のことにもあてはまる。
芸能人などが不祥事を起こすと、とたんにすべての番組、イベントの是非が問われてしまう。
たしかに悪いことだけど、その人が見せた負の一面がこれまでのことをすべて塗りつぶして見えなくするようなことなのだろうか。
「反省して次がんばってください」と背中を押せる世界の方がここにいたいと感じさせるはず。

〈一部を全部〉ととらえるより、〈一部を一部〉とみなす懐の深さ、その価値はとても大きいと思う。
みんなが協力して分かり合おうとすれば、"良い" "悪い"だけの1bitの世界にとどまらず、もっとグラデーションのある答えを導けると思うから。
(脳は千兆バイトあるしね!)


#エッセイ #大学院生#大学生#1bit#一部#全部#コロナ#分断



〈人間の脳は考えられていたよりも10倍(1ぺタバイト)記憶できることが判明!〉※諸説あり
https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201601_post_8711/

〈マスク山積み販売 吉祥寺商店街 婦人服や雑貨の店頭〉

https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/202004/CK2020043002000213.html






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