#8 大家と日本食について

皆さんこんにちは。

今日は日曜日で、私もおおかたの人と同じくお休みです。

コロンビアに来てしばらく経つのですが、「日曜日はお休みの日」という意識が日本より強い気がします。キリスト教思想の影響ですね。

私のパートナーは医師なので、日曜日でもオンライン診療など、労働に精を出しています。休日でも患者さんからのWhatsappメッセージに丁寧に返信したりして、私にはできないなぁ……といつも感心しています。「1回の質問料30,000ペソ」など、経済的インセンティブがないと動けない。

今日はパートナーが頼みごとをしてきた。
「クリニックの賃料を払う必要がある」
車で大家さんとの待ち合わせ場所まで送った。

この大家(高齢者)とその息子、いい人たちなのだが、必ず現金で受け取りたがるので、とても面倒である。駐車場代も払ってくれないし。コロンビアでも不動産を借りた場合にはは銀行振込が主流であるが、おそらく税金対策か何かで現金払いを要求してくる。レシートもその辺の「コクヨ領収書」みたいな手書きで終わる。

先月は夜の9時に息子が我が家まで訪ねてきて賃料を集金しに来た。本当は昼の12時に来る予定だったが、まぁ時間を守らない。無礼千万である。このまま呼び出しがエスカレートしたら「DIAN = 国家税務局」に大家とその息子をチクってやろうかと思っている。


最近、Naturafloraというサプリメントの実験台にさせられている。
腸内フローラを良くするらしい謎バクテリアが大量に混入されており、水と一緒に飲むのだが、藻の味がしてとてもマズいので、牛乳と一緒に飲んでいる。そして2日に1回の血液検査である。完全にモルモットか何かと同じなのであろうか?

他にも個人的臨床研究のためにいくつか拒否権なしの被験者として活動している。スペイン語の難解な専門用語を並び立てて、データ取りの依頼をしてくる確信犯にあらがうことはできない。開業医のパートナーというのは大変である。


食事について、思ったことを。

私は日本食が好きではない。

画像1

石打ちの刑に処される覚悟で言おうと思う。


1.なぜ、生の魚を食わねばならないのか」

2.「なぜ、味付けが魚介ダシ・醤油・味噌ベースが多いのか」

3.「漬物、辛気臭すぎる」


ということである。

1. 生魚など、病気の宝庫である。
漁師→市場関係者→仲卸→卸→小売り→パックを手に取ってまた戻した消費者→私」とめぐってきた魚を生食するなど正気の沙汰ではない。
魚は調理して安全に食べるべきである。「刺身美味しいから!ほれ!」という人が良く居る。そんな諸氏には生の豚・鶏を刺身でぜひ食べていただきたいものである。

2.  和食の味付けは「素材の味」でなく「塩分過多の賜物」である
やけに醤油・味噌や魚介ダシを多用する。塩分過多である。
挙句には、和食調理の最後で塩を加えて味を調えようとする。
素材の味」とか言いながら相当量の塩に頼っているのが現状である。
ステーキを作る時、最後に塩を入れることは少なく、焼く前に浸透させるため、案外少量でも塩味が効いている。海外の食事は香辛料やハーブを使用しており、味に広がりがあり、濃厚に感じる。

3. 漬物は「生野菜を食べない和食」の最終形態
和食で生野菜というのはほぼ見たことが無いので、言い切ってもいいと思う。大体、塩漬けされるかじっくり煮られている。漬物はその最終形態で、もはや素材本来の味とはかけ離れてしまっている。体調破壊品目である。米しか食うものがなかった時代の前時代的なものである。どうせ破壊するならキムチのように極に行ってほしい。

※番外的ではあるが、てんぷらなど、和食には油分の多いものも多くあり、無形文化遺産だとか持ち上げるのもいい加減にして、しっかり和食の良し悪しを分析すべきである。


やたらに日本食を推してくる原理主義者曰く、


「〇〇嫌いなんて人生損している」

「和食はバランスが取れていて健康的である」


という有難いご意見を頂戴することがある。


人生損している、というのはちょっと違うと思っている。
他人の人生観を自分の物差しで測ることほど狭隘な思想もないであろう。
そもそも、和食が嫌いなくらいで人生損していると大袈裟すぎやしないか?
嫌いなものを克服することほど、無駄な時間はない。その間に好きなものを見つけて増やすほうがよほど実りのある人生活動である。

和食はバランが良い、ごもっともである。
しかしこの飽食の時代、和食でしか摂れない栄養素があるのか?
これは料理研究家の土〇善晴氏も仰っている。
和食以外でも健康的な食事はたくさんあるし、バランスも考えられている。
食事は「一日の総力戦」であるから、朝食だけ和食にしたところで、昼・夜で不健康なことをすれば、全く意味なくなる。
そもそも三食を和食にすることこそ、危険思想であると思っている。
食に広がりがない。坊主の修行じゃあるまいし。


ところで、私は銀座一丁目駅に近くにある涵梅舫(かんめいほう)の「満漢全席の会」で頂いた料理が忘れられない。中国料理、特に北京料理は煮る・揚げる・焼くがミックスしていて大好きである。まだまだ知らないコロンビア料理にもチャレンジしたい。

画像2

コロンビアの朝食。シンプルだが塩気もなく香りが高いタマルは絶品。

では、また。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?