リモートでチームふりかえりに`WARP`というRetrospectiveをやってみた
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リモートでチームふりかえりに`WARP`というRetrospectiveをやってみた

こんにちわ。
メルカリでEngineer組織の組織開発などをしているtweeeetyです。

最近は、格闘技Youtubeにハマっています。
大晦日のRIZINの試合が楽しみすぎて楽しみすぎます。本当に楽しみすぎて楽しみです。(語彙力)

今回はリモートでのチームふりかえり、`WARP`についてのnoteです。

日本語で`ワープ`というと超能力が浮かびますが、英単語を調べると以下のような意味らしいです。

weblio - WARP:
そらせる、ねじる、ゆがめる、ひがませる、歪曲(わいきよく)する

日本語訳だとなぜか良くなさげな印象になりますね。(笑)

ちなみに前回は、`Circle of Questions`について書きました。よかったら合わせてご覧ください。

1. 「ふりかえり」をなぜやるか

ファン・ダン・ラーン(FDL)のnoteでも記載していますが、大事なポイントなのでこのnoteでも完結するように再掲しています。

「ふりかえり」は、アジャイルプラクティスでいう"Retrospective"です。
なぜRetrospectiveをやるか、大事なことは以下2点です。

1. チームをもっとうまくできるようにする
2. 立ち止まって考える機会を作る

その結果として以下のような事が期待できます。

# チームの成長:
チームメンバーの関係性を深め、相互作用の質を高める

# プロセス改善:
少しでも改善し、やり方の質を高める

# 仕事の棚卸し:
やらなくて良い仕事を辞め、成果の質を高める

より詳しい詳細は以下のslideをご参考ください。

2. ふりかえり: WARPとは

Retrospectiveには沢山の方法があります。
たとえば、よく知られているふりかえりの1つにKPTがあります。
Keep/Problem/Tryを挙げていく形式ですね。

`WARP`は、物事をより楽しく魅力的にするのに役立つレトロスペクティブです。

実施方法はKPTに似ていますが、対象が内面や感情に近いものになります。そのため、リモートでの対面コミュニケーションが減った現在によりfitしているかもしれません。

効果としては、チームの可能性について考えること、現在の精神状態を拡張すること奨励し、リスク管理に関して十分なグリップを保ちながら信頼関係を築くのに役立ちます。コンセプトは、スプリントやイベントのさまざまな側面を探求することを目的としています。

今回、3つのボードを使います。

使用する1つのボード:
- Weatherボード
- Warpボード
- Actionボード

 2.1. WARPのボードの説明

まずはイメージからご紹介を。

1. Weatherボード:

画像1

2. Warpボード:

画像2

3. Actionボード:

画像3

以下は、WARPの概要と3つのボードの概要です。

1. Weatherボード:
期間中の出来事について、各人がどんな状態だったかを天気で表現します。

同じ結果に対しても人によって見方は変わるもの。 晴れと感じる人もいれば曇りと感じる人もいます。WARPボードに入る前に、感覚値の共通認識をあわせます。

Weatherボードは、WARPには必須ではありません。
が、次のWarpボードでは感情的な項目あるのでその背景を知るのに役立ちます。

2. Warpボード:
ふりかえり対象の期間に対して、
Wishes/Risks/Appreciations/Puzzlesを挙げていきます。

それぞれの説明は以下です。
- Wishes: What are your wishes?
リスクやしがらみを考えず、いま本当に望むものはなんですか?
「こうだったらなぁ」という心の声を書いてください。

- Risks: What risks do you see?
現時点で、どんなリスクがありますか?またはありそうですか?
「これ怖いなぁ。言いにくいなぁ」というもの何でも書いてください。

- Appreciations: What do you appreciate?
projectやメンバーに対しての感謝はありますか?
この機会に「ありがとう」を言いましょう。
どんな些細なことでも良いです、照れくさいことでも良いです。
感謝を言葉に表すことが重要です。

- Puzzles: What things are puzzling you?
あなたを不安にさせていることや漠然とした悩みはありますか?
リスクとも似ていますが違いは、良いか悪いかも判断がつかない、単に疑問に思っている、など漠然とした内容で大丈夫です。
たとえば、「うまくいえないけど○○がモヤっている!」など、この機会にモヤモヤを打ち明けましょう。

3. Actionボード:
ここまでの情報を見て、「1つだけ改善するとしたらどんなActionを行う?」を記載します。
ぼくたちは、各々のprojectが違うため個々に挙げましたが、話し合ってteamで1つでも良いです。ぼくたちは、各々のprojectが違うため個々に挙げましたが、話し合ってteamで1つでも良いです。

ここまで読むとおおよそ雰囲気がつかめると思いますが、KPTなんかと比べるとややエモよりですね!

 2.2. WARPの手順

以下が、WARPの手順です。

-- Weatherボード --
1. Weatherボードに天気を書きます。
2. ひとりずつ、書いた天気の意図や背景を簡単に共有します。

-- Warpボード --
3. 次に、WarpボードにWishes/Risks/Appreciations/Puzzlesを記載します。
4. 書き終わったら、ひとりずつ簡単に内容を共有していきます。

-- Actionボード --
5. ここまでの情報を見て、「1つだけ改善するとしたらどんなActionを行う?」というものを記載します。

 2.3. WARPの実施イメージ

実際に実施した際のイメージを貼っておきます。
(内部事情もあるので、文章は伏せています)

Weatherボード:

画像4

Warpボード:

画像5

Actionボード:

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 2.4. WARPの実施ポイント

Weatherボードでは、プロジェクトやイテレーションをさまざまなメンバーの視点からどう感じているのかを引き出します。また、Warpボードでは、チームやメンバーのこころの声を引き出します。

それにより、以下のような気付きを得られると良いふりかえりになります。

- 「上手くいっていない」と悩んでいたが他の人は上手く行っていると思っていて安心した
- 「本当は○○だったら良いのに」と思っている人がいることに気づいた
- 「上手く言い表せないモヤモヤ」がチームにあるが、あること自体言えていなかった

3. オンラインでのWARP

ツールは、以下を利用しました。

google docs: チームへの説明やアジェンダに利用
google meets: オンライン会議に利用
jamboard: ホワイトボード代わりに利用

詳細はコチラのnoteにも記載しています。良かったらご参照ください。

4. どんな時にWARPをやるか

チームの状態や内面にフォーカスするため、プロジェクト開始時や四半期のはじめなど早めのタイミングで実施できると良いことが多いです。

また、期間はweeklyなど短いスパンよりは、2週間〜1ヶ月などある程度の時間経過を伴うと効果的です。

もう少し具体的に挙げるとこんな感じでしょうか。

どんなときにやるか例:
- プロジェクトやチームのhealth checkを行いたい
- プロジェクトやチーム内で一度立ち止まって新たな気付きを得たい
- チームの雰囲気やメンバーの思っていることを引き出したい

 4.1 WARPをどんな感じでやったか

ちなみに、ぼくのteamでは以下の観点で実施しました。

実施例:
- 四半期の開始1ヶ月ちょっとで行いました
- 具体的には、期初にOKRを立てて1ヶ月後くらいです
- 四半期の半分でのhealth checkを行う目的で実施しました

おわりに

WARPはチームでも評判が良かったレトロスペクティブです。
あつかう項目が内面よりなので、対面コミュニケーションが薄くなっている現在だからこそ有用に感じられたのもあると思います。

気分が乗ったらまたnoteを追加していく予定です。

参考:
リモートでチームのふりかえりに`Circle of Questions`をやってみた
リモートでチームのふりかえりに`Movie Critic`をやってみた
- リモートでのチームふりかえりに`Shooting Star`をやってみた
- リモートでのチームふりかえりに`ファンダンラーン(FDL)`をやってみた
- Effective Retrospective

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