リモートでのチームふりかえりに`ファンダンラーン(FDL)`をやってみた
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リモートでのチームふりかえりに`ファンダンラーン(FDL)`をやってみた

tweeeety@メルカリ

こんにちわ。メルカリでEngineer組織の組織開発や育成をしている@_tweeeety_です。

リモートワークが続き、オンライン上での業務をしばらく続けています。
オンライン業務を行う上で、様々な試行錯誤から知見が溜まってきました。

そこで、チームでの「ふりかえり」方法についてnoteを書いてみます。
今回は`ファン・ダン・ラーン(FDL)`です。

1. 「ふりかえり」をなぜやるか

まず、「ふりかえり」をなぜやるかについて触れておきます。

「ふりかえり」は、アジャイルプラクティスでいう"Retrospective"です。
なぜRetrospectiveをやるか、大事なことは以下2点です。

1. チームをもっとうまくできるようにする
2. 立ち止まって考える機会を作る

その結果として以下のような事が期待できます。

# チームの成長:
チームメンバーの関係性を深め、相互作用の質を高める

# プロセス改善:
少しでも改善し、やり方の質を高める

# 仕事の棚卸し:
やらなくて良い仕事を辞め、成果の質を高める

より詳しい詳細は以下のslideをご参考ください。

2. ふりかえり: ファン・ダン・ラーンとは

目的がわかったところで、それを実現するRetrospectiveには沢山の方法があります。

よく知られているものにKPTがあります。ご存知の方も多いのではないでしょうか。 KPTもファン・ダン・ラーンもRetrospectiveのひとつです。

KPTはKeep/Problem/Tryですが、ファン・ダン・ラーンは
その名の通りFun/Done(Deliver)/Learnで行います。

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KPTの場合、こんな事もあるのではないでしょうか。

- Problemばかりですぎる
- Problemに目がいくのでネガティブな雰囲気になりがち
- Keep/Problemすべてにtryをつけがち
- すべてにtryをつけたは良いがどれも実行されずkpt自体が形骸化しがち

※ KPTの全try問題は改善する方法があるので別途note書きます。

ファン・ダン・ラーンなど、手法を変える事で成果や学び、楽しかった事に目を向けやすくなります。

Fun/Done/Learnの目的を言語化するならこんな感じでしょうか。

Fun/Done/Learnの目的:
- ポジティブ面に目を向ける
    - Fun: 楽しかったこと
    - Done: 完了したこと(成果)
    - Learn: 学んだこと
- 良かったことを称賛し合う
- チームの状態を知る・共通認識を持つ

以下が、ファン・ダン・ラーンの通常(オフライン)での手順です。

1. Fun/Done/Learnの円を用意します。(以降、F/D/N)
2. メンバー1人ひとり、やった事を付箋に書き出します。
3. 付箋の内容を共有し会話しながら図上のF/D/Nの当てはまる領域に付箋を貼ります。
4. スプリントやプロジェクト全体としてどうだったか、当てはまると思う領域を1人ずつ選びます。
5. プリント全体、プロジェクト全体について話し合い評価をします。
6. ボードを眺めながら、次のスプリントやプロジェクトではどの領域を狙いたいかを話します。

たとえば、6はこんな感じになります。

Learnは多かったがDoneが少なかった
-> 次の期間は「もう小さい粒度でも成果を出していこう」を考える

LearnもDoneも多かったが、Funがなかった
-> 次の期間は「もっと楽しくやるには?」を考える


補足ですが、
ファン・ダン・ラーンは、@yattom sanが考案した方法で
FDLFun/Dane/Learnと表記される事もあります。

参考:
ファン・ダン・ラーン(FDL)ふりかえりボード

3. オンラインでのファン・ダン・ラーン

上記の手順はオフラインのものでした。

今回は「リモート x オンライン」という内容です。
オンラインで行った2つのポイントを書いて行きたいと思います。

3.1. 使ったもの
3.2. オンラインでの手順

  3.1 使ったもの

ツールは、以下を利用しました。

google docs: チームへの説明に利用
google meets: オンライン会議に利用
jamboard: ホワイトボード代わりに利用

以下、それぞれ簡単に説明します。

┃google docs:

google docsは、オンライン会議やディスカッションのagendaを記載し、進行の補助に利用しています。

たとえば、こんな感じのアジェンダを用意しました。

- 10min: 前回のふりかえりのふりかえり
- 05min: 今日のふりかえり(Fun/Dane/Learnの説明)
- 15min: Fun/Dane/Learnの手順説明と実施
- 05min: 今日のふりかえりのふりかえり

ふりかえりの期間も重要です。
チームでは2週間に1度ふりかえりを行っています。
ふりかえり対象の期間を短くすることで1回のふりかえり時間を短くクイックにしています。

数ヶ月におよぶ場合はもう少し長くても良いかもしれませんが、以下の理由から短いほうがオススメです。

- 長過ぎると思い出せない
- projectが終わってからでは改善できない(改善しながら進める)

┃google meets:

google meetsはオンライン会議のツールです。
zoomでも代用可能です。画面がシェアできれば何でも良いでしょう。

┃jamboard:

オンラインでのホワイトボードの代替えとしてjamboardを利用します。

* https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/products/jamboard/
* https://edu.google.com/intl/ja/products/jamboard/?modal_active=none

Gsuiteユーザでしか使えない雰囲気がありますが、googleアカウントを誰かしらが持っていれば使えます。
googleアカウントを持っているメンバーがjamboardを作成し、urlを共有するだけで使えると思います。

また、以降の説明のために補足ですが、
JamboardではSpreadsheetでいうシートをフレームと呼びます。
また、フレーム内ではデジタル付箋を貼る事が可能です。

  3.2. オンラインでの手順

再掲ですが、通常(オフライン)での手順になぞらえて説明します。

1. Fun/Done/Learnの円を用意します。(以降、F/D/N)
2. メンバー1人ひとり、やった事を付箋に書き出します。
3. 付箋の内容を共有し会話しながら図上のF/D/Nの当てはまる領域に付箋を貼ります。
4. スプリントやプロジェクト全体としてどうだったか、当てはまると思う領域を1人ずつ選びます。
5. プリント全体、プロジェクト全体について話し合い評価をします。
6. ボードを眺めながら、次のスプリントやプロジェクトではどの領域を狙いたいかを話します。

オンラインでの主な違いは、1,2,3になります。

▶ オンライン手順: 「1. Fun/Done/Learnの円を用意します。」

jamboardにフレームを2枚用意します
最初の1枚は、付箋置き場です。2枚目は、Fun/Done/Learnの円を用意します。

1枚目:

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2枚目:

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▶オンライン手順: 「2. メンバー1人ひとり、やった事を付箋に書き出します。」

メンバー1人ひとり、1枚目のフレームにやった事を付箋で貼ります。
人数によりますが、付箋は線で分ける、色でわけるなどの工夫をすると良いです。

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▶オンライン手順: 「3. 付箋の内容を共有し会話しながら図上のF/D/Nの当てはまる領域に付箋を貼ります。」

ファシリテータはメンバーを指名し、メンバーは1枚目のフレームの付箋を会話しながら共有します。
ポイントですが、フレーム間は付箋を移動できません。
そこで、ファシリテータ or 他のメンバーは、話されている付箋を2枚目フレームのF/D/Nの当てはまる領域にコピペします。

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▶オンライン手順: 「4,5,6」

あとは、オフラインと同じです。
 次にどこを狙うかに関しては、google docsにてNext Actionを書き出すなどすると良いでしょう。

おわりに

「ふりかえり」を行うことで、普段の活動を少しずつ改善していけるとチームの生産性が高まります。
ぜひみなさんも活用してみてください!

また、ファン・ダン・ラーン以外にも、定期的にいくつかのふりかえり手法を実施しています。
気分が乗ったらまたnoteを書こうと思います。

参考:
Effective Retrospective
- ファン・ダン・ラーン(FDL)ふりかえりボード
新しいふりかえり手法「ファンダンラーン」の紹介

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