今さらの 『嫌われる勇気』

今から10年ほど前に話題になった『嫌われる勇気』。
当時、大学を卒業したてで、教師1年目の僕が飛びついたタイトルでした。

若いというだけで、生徒たちはタメ口を使ってきたり、あだ名で呼んできたり。
そういうモーションをかけて、この先生は「怒るのか」を試してきます。

もちろんそんなことにも気づかない僕は、生徒と仲良くなりたい、いや、生徒に嫌われたくない一心で、それを全て許してきてしまっていました。

それじゃあ当然ですが、4月の終わり頃には、僕はいわゆる「舐められた」状態に。
そこから立て直すのはどうしても難しいのです。1度レッテルを貼られたら、なかなか剥がすのは難しい。

ですが、やはりそれではいけないと思い、生徒のタメ口やあだ名呼びを注意し始めると

「えー、先生ノリ悪!」
「なんかつまんなくなった、せっかく面白かったのに」
「嫌いになった」

こういった言葉を聞くようになりました。

なかなかそんな言葉って、教師をしないと言われないですよね。誰かに直接「嫌い」なんて言われたことがありますか?笑
生徒の教師に対する対応は、一般人が芸能人に対するものと似ているように思います。

言われる度に、チクチクチクチク…私の心は針で刺されるような痛みが。

そんな時にブームになったのが『嫌われる勇気』。

タイトルからして、その時の私にブッ刺さりました。
そして早速見てみることに。


私なりの解釈。

・自分のことをどう評価するか、好きになるか嫌いになるかは相手次第だ。だから悩んでも仕方がない。それならば自分はベストを尽くすことにのみ集中するべきだ。


まぁこんな感じでしょう。確かにおっしゃる通り。

例えば担任を持っていて、クラスの40人の前で話をしても、それを受け入れるかどうかは生徒次第。
全員が全員100%満足がいく指導なんて無理です。だって生徒次第なんだもん。

それでも。
生徒を成長させるために、話し続けなければならないし、指導をし続けなければならない。
それで好かれるか、嫌われるかは生徒が決めるから、それを教師側が一喜一憂しても無意味である。

うーん、書いていて納得してきましたよ。

だけど

やっぱり!!嫌われるのはいや!!!どうせならあの先生好きって言われたいよおおおお!!!!!

気持ち悪い叫びですが、noteの中だけにしておきます。
現実では、自分に鞭打って嫌ごと言ってますのでご安心ください。
明日も生徒のためにがんばろ

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