若生幸也

日本政策総研理事長・取締役として論考・書籍執筆、研修・講演、助言など対外情報発信に従事…

若生幸也

日本政策総研理事長・取締役として論考・書籍執筆、研修・講演、助言など対外情報発信に従事。専門は地域政策・自治体経営・規制改革等。東大先端研客員上級研究員等を兼務。発言は所属組織と無関係です。

最近の記事

工場実習という原点

2014年7月24日にFacebookに投稿した記事を見つけました。思うに自分にとってコンサルのスタンス、栃木という場の意味は、この2008年入社時に2週間行った工場実習から脈々と続いているように思います。なぜ書くか、と言えばそのとき自分がどう考えていたかを知りたいから、とも言えます。この記事も書いておいてよかったと心から思います。さてはじまりはじまり。 ----- 土曜日、栃木に行ってきました。目的地は、大谷石を切り出した跡地にある大谷資料館(宇都宮市)。ここはとてもよか

    • GLOCOMシンポジウム「消費者動向とウェルビーイングから考える地域の未来とECの役割」でお伝えしたこと

      1/30は国際大学GLOCOMシンポジウム「消費者動向とウェルビーイングから考える地域の未来とECの役割」のパネルディスカッション「地域の未来とECの役割」のパネリストとして登壇してきました。そもそもこのパネルディスカッションにお招きいただいたのは協賛のAmazonさんの日本経済や社会への貢献に対してコメントを出したことによります。 Amazonニュースウェブサイト「Amazonが2022年における日本経済や社会への貢献を発表」 いろいろと論点はあったのですが、私なりにそ

      • なぜシンクタンクに就職したのか

        なぜシンクタンカーだったのか。出身校(岐阜県立関高校)の高校生向けのメッセージを書いていたのでなんとなく思い出したメモ。 小学6年生のときに給食委員長をやってそのときの同級生に「たっちゃんは政治家が似合うな」と言われた。そのとき以来(単純なので)、その言葉を意識しはじめ、政治家なり政治・行政に関心が生まれた。このあたりの経緯はこちらの記事に。 一方、小さいながら調べてみると、役人出身の政治家はまともそうな人がいない(当時そう思えただけで、今はそう思わず)。この考えから、役

        • 追悼・神谷浩夫先生

          2019年12月1日に師匠逝去の報を受け、12月2日に金沢でお通夜に参列してきました。4月に学部1年の時に合格した宅建の資格登録のために石川県庁を訪れ、その足で闘病中の師匠に会ったとき、もう既に私の記憶はありませんでした。 師匠の名は神谷浩夫(かみやひろお)先生。金沢大学人間社会学域地域創造学類教授でした。専門は人文地理学の中の都市社会地理学でした。 そもそも私は学部当時、法学部公共システム学科に所属しており、神谷先生は文学部史学科地理学教室に所属しておられ、私と交わる部

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          経団連の規制改革の推進体制のあり方に関する提言の"核心"

          2018年12月18日に行われた経団連行政改革推進委員会規制改革推進部会での「地域単位・企業単位の規制改革制度の現状と課題」の講演後も事務局と何度か議論させていただいた経団連の規制改革の提言が取りまとめられました。 規制改革の推進体制の在り方に関する提言 -Society 5.0の実現に向けて政府一丸となった対応を求める- 本文には若生の講演図表もご活用頂いています。『週刊経団連タイムス』にも載せていただきました。 現状課題に踏み込んだ尖った提言になりました。 私がこの

          経団連の規制改革の推進体制のあり方に関する提言の"核心"

          改めて未来を描き「動く」仕組みを設計する自治体へ

          先日『地方財務1月号』で年頭特集として「改めて未来を描き『動く』仕組みを設計する」という論考をお示ししました。 記事の内容はこちらからお読みいただけます。ご関心のある方はご笑覧いただければ幸いです。(分かる人にしか分からないように)短文調でエッセイ風に書いていますので意図を以下で整理してみたいと思います。 まず頻発する災害に対して地域の「絶対防衛ライン」を定める必要があるという点についてはこの論考が出た後に北九州市が斜面制限の逆線引きの記事が出ました。まさに「異常気象の日

          改めて未来を描き「動く」仕組みを設計する自治体へ

          あるシンクタンカーの情報発信履歴

          初めての対外情報発信は新・地方自治フォーラム『政策研究(2010年10月号)』。もう8年前。これが意外に多く読まれて各地の議会研修会や日経グローカルなどから取材を受けて情報発信の面白さを知りました。 「住民参加とオープンガバメントを活用した地方議会改革」『政策研究(2010年10月号)』2010年10月、新・地方自治フォーラム 雑誌に初めて寄稿したのが北大出向中の2012年2月。神戸市で公有地信託問題を扱っていたこともあり。載ったときはうれしかったです。もともとは宮脇先生と

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          メルカリ政策企画meetupイベントに行ってきました

          「政策企画meetup / Mercari Public Policy Meetup」ー霞ヶ関 × ベンチャーの可能性ーというタイトルのメルカリさんの政策企画meetupイベントに行きました。「霞ヶ関の役人」でもないし「ベンチャー」でもなく弊社はむしろ経団連会員企業だから場違いかなと思いつつ。 とはいえ、Twitterで投稿をいつも拝見しているマカイラ代表の藤井宏一郎さんが出席されるのであればお話をお伺いしてみたいとまず思い、ふらふらと行きました。また、霞ヶ関の役人は大学院

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          あなただから来てほしい

          Linkedin・メール・手紙など様々な媒体を使って、儲からない分野のコンサルティングをしている私にも企業や転職エージェントから連絡が多数来ます。ただ未だ話を聞きたいと思ったことはありません。理由はそれなりに情報発信しており名前さえ分かれば経歴を見てどんなスキルがあるか分かる状態なのに全く調べていない文面だからです。 とにかく数打てば当たる方式ならこれで良いのでしょうが、それなりに簡単に動く人が一巡した今、もう少しOne to One型のマーケティングにしないと心は動かない

          あなただから来てほしい