人事制度を考える時に本当に役立つ海外のメディア2選
みなさんこんにちは!まだまだ暑いですがいかがお過ごしでしょうか。組織改善に励むのんにゃんでございます。
私はタウンWiFiに入るまで、組織について考えることは多かったのですが、実際に組織を改善する立場にはなったことがありませんでした。なので、自分の所感しか持ち合わせていないまま、組織改善チームのリードとして入社したかたちとなります(なんとも器の大きい会社)。
というわけで、とにかく勉強に必死でございます。
正解のない今の世の中ですから、最終的にツールの紹介がしたくてたまらない内容の浅い記事にはうんざりせざるを得ません。
それよりも、高い温度を感じることができ、研究結果などできちんと裏付けされているような記事が私には必要です。小手先のやり方だけではなく、根底を論理的に説明されていないと、自分自身も腹落ちしないですし、パートナー(社員のことです)にそんな状態で伝えても伝わるはずがありません。
そこで、最近とても頼りにさせていただいている海外のメディアを2つご紹介したいと思います。
なぜ海外なのかというと、当たり前ですがやはりどうしても日本は遅れがちだからです。特に終身雇用の崩壊の過渡期である今は、海外の取り組みの方が参考になると思いますし、実際に実践して研究された情報なので、説得力もあり内容も濃いと感じます。
1. Impraise
こちらはまさにImpaiseという人事制度等を一括で管理できるようなツールを提供している会社のブログです。本社はアメリカのデラウェア州とオランダのアムステルダムにあるようです。
コロナ禍を考慮した記事も多く、情報収集に非常に役立ちます。
ピアフィードバックを作る際には非常に参考にさせていただきました。というよりも、ピアフィードバックの存在そのものを教えてくれたメディアなので、非常に感謝しています。
2. small improvements
こちらもヨーロッパの会社で、Impraiseのようにエンゲージメントサーベイ等を盛り込んだ人事制度周りを一括管理できるツールを提供しているところのメディアです。
最近見つけたのですが、とても分かりやすく、優良な記事が多いと感じているので、日頃の情報収集に役立っています。
特に最近はリアルタイムフィードバックの検討を進めているので、具体的なやり方のみならず、フィードバックの受け手や送り手の感情的なところもしっかり説明してあるのが非常にありがたいです。
両メディアとも題材は似ていますが、具体的なフレームワークが異なるものだったり、それぞれの視点からの意見が書いてあったりするので、両方読んでみて自社に合いそうなものを取り入れようと思っています。
おまけ
翻訳は圧倒的にDeepLがオススメです!かなり自然に翻訳してくれます。
また、日本のメディアですとリクルートのメディアの「職場・チームの心理的安全性と人間関係」の「連載」(「連載」タブなのでお間違いなく!)にかなりお世話になっています。読み物としても非常に面白いです!
おわりに
海外でトレンドの制度を知り、やり方も分かったは良いものの、やはり文化の違いによる障壁は少なからず存在するかもしれない…とも思っています。
例えば以下の記事にあるように、教育制度の違いからくる文化により、忌憚のないフィードバックが言えなかったり、もらったフィードバックについて深堀りできなかったり、ということもあると思います。
日本の教育制度は、事実や方法についての知識を調べる試験を中心としていて、多くは選択式の問題です。こうした試験には、明らかな正解と不正解が存在するという前提があります。
ヨーロッパの教育では、クリティカル・シンキング(批判的思考)を重視し、物事の背後にある理由を理解しようとします。試験はたいてい論文で、理系の科目でもそうです。採点に当たっては、事実や方法論が正しいかどうかもさることながら、立論や論拠の質が問われます。
参考記事:フィードバックは言葉だけの問題にあらず
だからといって最初から諦めるのも違うと思いますし、海外のトレンドが必ず正だと思って強行突破するのも違うと思います。良いと思ったものを少しずつやってみて、ちょうど良い落とし所を見つけていけばいいだけだと考えています。