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岡田健史1st写真集『鼓動』レビュー:今日僕が天寿を全うしたら死因は岡田健史にしてほしい

”顔天才”な見目麗しい俳優さんについては一家言も二家言もあるライターの横川良明氏。ご自身のnoteでも、俳優写真集についてアツく語ること早幾年……。

おそらくここでは語り切れないほど俳優写真集へなみなみならぬ思いを持つ横川氏の本棚にある写真集のレビューをしていただこう、という不定期連載企画がスタート。

トップバッターは期待の新星・岡田健史さんの1st写真集「鼓動」です!


文/横川良明

よこがわ・よしあき●演劇とテレビドラマを得意とするライター。初のインタビュー本『役者たちの現在地』(KADOKAWA)が発売中! 電子書籍『俳優の原点』(ライブドアニュース編集部)も発売中。

みなさんは日本の名著といえば何が浮かびますか。

夏目漱石の『こころ』? 太宰治の『斜陽』? 村上春樹の『ノルウェイの森』?

わかります。どれも文学史に輝く名作ばかり。

だがしかし。ここはひとつ、独断と偏見でこの書を推させていただきたい。日本の出版の歴史に名を残す奇跡の1冊。

それは、岡田健史の『鼓動』だと……!!!! (ドッパーン)

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(横川氏私物)


永遠ではないアンバランスさが、この『鼓動』に記録されている


念のために説明しておくと、岡田健史は日本の若手俳優。2018年、『中学聖日記』で“平成最後の新星”として鮮烈デビュー。今年は『MIU404』の“九ちゃん”役で人気を広げると共に、『弥生、三月-君を愛した30年-』『望み』『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-』『新解釈・三國志』と出演映画が立て続けに公開。日本のエンタメ界の次代を担う21歳です。

『鼓動』は、岡田健史が19歳から20歳へ移ろう瞬間のきらめきを切り取った1st写真集。ロケ地がロサンゼルスというところにも、事務所サイドの気合いをひしひしと感じます。

ページを開くとわかるのですが、岡田健史はアンバランスさが魅力なんですよね。高校球児らしい肩幅の広さ、厚みのある胸板は、野性味あふれる大人の色気。だけど、綺麗なM字型の上唇に、柔らかい質感が伝わってくるようなぷっくりとした下唇はどことなく幼くて、濁りのない瞳と共に岡田健史の持つあどけなさをより強調づけています。

大人のようで、少年のようでもある。そしてその危ういバランスは永遠のものではないとみんなわかっているからこそ、彼から目が離せなくなる。

そんな泡沫のまばゆさが『鼓動』には記録されています。


日本家屋×美少年は、ビール×枝豆に並ぶ最高級のカップリング


まず何を差し置いても見ていただきたいのは、本書の中盤にある古い日本家屋でのカット。

日本家屋×美少年。それは、ビール×枝豆に並ぶ最高級のカップリング。

日本家屋の持つ静謐な空気、郷愁の香りが、男の美しさに何とも言えぬ文学性とノスタルジーをまとわせます。それは岡田健史も例外ではありません。白いリネンのシャツに群青色のカーディガンを羽織り、板張りの廊下であぐらをかく岡田健史はどこか物憂げで儚く、若き文士の佇まい。

か〜! 体育会系なのに文化系とか、どんな二刀流。来年の夏の文庫フェアのイメージキャラクターは岡田健史でお願いしたい。

そして、このカットの最大の推しポイントは、健史の手の甲! 手の甲に浮き出る血管は、男性だけが生み出せる至高の芸術美。野球少年らしい大きな手に走る太い血管は官能的で、この手がすっと自分の頬を覆うのを妄想するだけで200人くらい息の根が止められます。ある意味ドクター・デス。

さらにパンツの裾から突き出た裸足は、爪の形までバッチリ。岡田健史は深爪という大変貴重な情報がインプットされました。まじでこれがwebでなくて良かった……webだったら間違いなくすぐ保存して限界の限界まで拡大してたわ……。


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