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【5日連続FAKE MOTION特集】day4 吉澤要人インタビュー


放送中のドラマ『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』(日本テレビほか)がついに新章突入! スタートを記念して平日5日間連続で出演者インタビューを大公開します!

4日目に登場するのはSEASON1『FAKE MOTION -卓球の王将-』で自分に自信がなく声の小さいトビーを演じた、原因は自分にある。のメンバーでもある吉澤要人。SEASON2『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』では一皮むけて、仲間のために強くなったトビーを演じるうえで感じたお芝居への難しさや悩みなどを赤裸々に話してもらった。

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ドラマ『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』
(日本テレビほかにて、毎週水曜日深夜24:59〜放送中)


取材&文/吉田可奈 撮影/飯田エリカ

――SEASON1に引き続き、SEASON2で再びトビー(伊藤俊介)を演じると決まったときの心境を教えてください。

実は、またトビーを演じるということに対して、もちろんうれしかったのですが、どう演じたらいいのか、すごく悩んだんです。というのも、僕が演じたトビーという役は、SEASON1ではすごく声が小さかったんですよね。でも、スピンオフ作品では自分の殻を破り、声がしっかりと出せるようになっていたんです。とはいえスピンオフ作品は本編ではないので、前作からの繋がりを考え、SEASON2では一皮むけたトビーの役を演じたほうがいいのか、それとも1作目と続くように声の小さい“トビーらしさ”を強調したほうが良いのかといろいろ考えていたんです。

――どのように答えを出したんですか?

1番最初に現場に入ったときに、以前のボソボソっと話す感じではなく、小さいながらもしっかりとした口調で話してみたら、監督さんが「そのほうが良いね」と言ってくださったんです。そこからは迷いなく、新しいトビーを演じることができました。

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――エビ高のユニフォームは前回と一緒ですか?

はい。これを着るとしっくりきますね。さらに、普段はしないメガネをかけると、一気にトビーになった気がするんですよ。トビーを演じてからは、それまでまったくかけていなかったブルーライトカットのメガネをプライベートでもつけるようにもなりました。

――トビーを演じたことで、吉澤さん自身にもちょっとした変化があったんですね。

ありましたね。とはいえ目が悪いわけではないんですけどね(笑)。

――さて、今回トビーを演じているなかで、どんなところに成長を感じましたか?

前作でトビーは、自分の実力を上げることだけに集中していたんです。でも今回は、“仲間のために自分が強くなる”という強い意思が生まれていたように感じました。どちらも同じ強くなるという気持ちではありますが、前回とはその心持ちが違うからこそ、卓球の試合のシーンではより熱量を上げて臨みました。

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――卓球のトレーニングはかなり大変だったようですが、いかがでしたか?

今回、僕は“カットマン”を任されたんです。前回は(古川)毅くんが演じた“コウ様”がカットマンだったんですが、近くで見たときに、そのフォームがあまりにもキレイで見とれていたんです。今回はその姿をイメージしてやってみたんですが、まったくできなくて……! ただボールを跳ね返すのではなく、ボールの軌道や動きを理解してふわっとした球を出さなくちゃいけないので、コツを掴むまでにかなり時間がかかりました。なにより、全身でボールの勢いを吸収しなくちゃいけないので、体中の筋肉を使うんです。

――一気に筋肉痛になりそうですね…。

はい。思いっきりなりました。前回と比べ物にならないほど、体中が痛かったです(笑)。毎回ボールと同じ高さに一度潜ってから打ち返さないといけないので、連続スクワットを何度もしている感覚なんですよ。

――普段のダンスで使う筋肉とはまったく違いそうですね。

ダンスのアップダウンなどで足腰は鍛えているはずなのですが、卓球は全身の筋肉を使わなくちゃいけなかったので、卓球練習の後のダンスレッスンは本当にきつかったですね。その成果がどう出ているのか、トビーのフォームにも注目して見てもらえたらうれしいです。

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――今作では、より仲間との絆についても描かれていましたね。放課後にハンバーガーショップでみんなと楽しそうに話しているシーンが印象的でした。

ありがとうございます。あのシーンは撮影もすごく楽しかったです。でも自然な感じでハンバーガーを食べるのがすごく難しかったんです。普段ものを食べているときって喋らないじゃないですか。しかも、僕は普段から食べるひと口が大きいクセがあるので、どうしてもセリフまでに飲み込めなかったんです……(笑)。

――喋るのを計算して食べることはあまりないですよね。

はい……。監督にも「セリフまでに計算して食べてください」って言われちゃったんですけど、それが本当に難しくて! みんなとわちゃわちゃしながら食べているシーンも、実はちゃんと食べ終われるか、ちょっと緊張していました(笑)。でも、とても良い経験をさせていただいたなと思っています。

――今回は“モンキー”を演じた田中洸希さんとのシーンが多かったと思うのですが、どんなコミュニケーションを取っていましたか?

前回よりも役についての話をたくさんしました。同じシーンがかなり多かったので、「今のシーンはトビーが前にいるべきじゃない?」「ここはモンキーが後ろかな」とか、単純な立ち位置はもちろん、土方さんが暴れたときは、最初に止めに行くのは性格的にどちらかというような細かい事までしっかりと話し合って決めたんです。それもあって、かなり絆が深まった気がします。

――監督さんからの指示ではなく、自分達の意思でしっかりと決めていったんですね。

そうですね。今までは僕自身、そういう意識を持つことが出来ていなかったんだなと実感しました。でもこの『FAKE MOTION』の現場を通して、自分の動きを組み立ててからシーンに挑むという大切さを学ぶことができました。SEASON1のときは、先輩方はそれが当たり前のように出来ているのに、自分だけうまくできなかったこともあって、悔しく思っていたんですよね。でも、その場にいる先輩を目の前で見て学べる機会はなかなかないと思うので、すごく貴重な時間だなとも感じました。撮影の終盤には自然と自分も動くことが出来ていた気がするので、うれしかったですね。

――しかも今回は、荒牧慶彦さんや染谷俊之さんなど、舞台でも活躍されている俳優さんたちも一緒の現場でしたもんね。たくさん吸収することが出来たのではないでしょうか。

本当にそう思います。なかでも荒牧慶彦さんは小道具の使い方が本当にすごくてビックリしました。なにかを持つにしても、1個1個の動きを何気なくされているのに、そのすべてがきまっているんですよ。それが見せるお芝居なのか、自然にやっているのかわからないくらいナチュラルなんです。チラッと見えたときのさりげない動作が本当にカッコよくて、見とれちゃいました。とくに監督からの「ラケットを使って動き続けて下さい」というざっくりとした指示に、どうやって体を使っているんだろうと思うくらいラケットをカッコよく回していたり、その場の効果音をめいっぱい使って動きを表現していて、「あれは簡単には真似できないな……」と尊敬の気持ちでいっぱいでした。

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――お芝居の面白さはもちろん、色々な感情を学ばれたんですね。

今回は自分の足りないところが明確に見えて、その分、悔しい想いもたくさんしましたし、だからこそ貪欲になんでも吸収したいと思いました。前日に出来なかったことは、次の日には絶対に出来るようにしたいと考えることが多かったんです。ただ、性格上考えすぎちゃったことも多かったので、もっと肩の力を抜けるようになりたいですね。

――先輩方からもらった印象的だった言葉はありましたか?

(板垣)瑞生さんは、セリフがないリアクションのシーンで僕が上手く出来なかったときに、たくさんサポートをしてくれたんです。お芝居の相談をしたときも、「自分がこのシーンに存在すればいいんだよ」って優しく教えてくれたんです。その言葉は今でも忘れられないですね。

――でもそれって、簡単なようでいて、すごく難しいことを言っていますよね。

はい、めちゃくちゃ難しいです(笑)。その言葉を聞いて、いざやってみようと思っても、なかなか出来ることではなくて、あらためてすごい課題をもらった気がしました。それに、それをサラッと言っちゃう瑞生さんがカッコよすぎますよね。僕自身がこの言葉をしっかりと飲み込んで、自然とやれるようになったときに、いつか後輩に同じアドバイスをしてあげたいなと思いました。……何年かかるかわからないですけど(笑)。

――板垣さんは、ご本人のキャラクターと、土方とのギャップがかなり大きいという噂を耳にしました(笑)。

そうなんです! 瑞生さんはすごい構ってくれるんですけど、イジリがちょっと独特なんですよ。何も関係ないところで、「そういえば要人は〇〇だよね」っていきなり振られることも多いんです。はっきり言って無茶ぶりですね(笑)。

――それにはちゃんと応えるんですか?

振られた瞬間はビックリするんですが、必死に応えます! それがスベるときと、笑ってくれるとき、どちらもあるので、いつも賭けでした(笑)。

――あはは。

でも、そうやって瑞生さんの方から絡んでくれるので、緊張していた心がほどけるんです。現場も一気に和むというか。緊張がほぐれるきっかけにもなるので、すごくありがたかったです。そういった直接的じゃない優しさもすごく素敵で、本当に優しい方だなと思いました。

――ではあらためて、吉澤さんの感じる「FAKE MOTION  -たったひとつの願い-」の魅力を教えてください。

今作は、SEASON1「FAKE MOTION -卓球の王将-」に比べて、愛情、友情がより強く描かれた作品になっています。前回はライバルとして争っていた学園同士に強い友情が芽生えているシーンもありますし、チームへの愛情もより強くなっていっているんです。1人ひとり、何か大切なものを守りたいという気持ちがしっかりと表れていて、その雰囲気がドラマの中にも描かれているんですよね。僕と同世代の人はもちろん、世代を超えて愛される、共感してもらえる作品になるんじゃないかなと思っています。

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吉澤要人●よしざわかなめ
2003年7月12日生まれ。東京都出身。特技はバレエ。中学1年生の時にバレエのレッスンの帰り道にスカウトされ、現在の事務所に所属。現在はダンスボーカルユニット“原因は自分にある。”のメンバーとして活躍中。本格的なお芝居は『FAKE MOTION』が初となる。

「FAKE MOTION -卓球の王将-」全8話はオンライン動画配信サービスHuluとdTVにて配信中! またHuluではオリジナルストーリー「湯けむり温泉卓球事件簿」を独占配信中 https://www.hulu.jp/
ドラマに登場する各高校テーマソングは布袋寅泰、まふまふら超豪華アーティストがプロデュース! その楽曲が収録されたシングル『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』は2021年2月24日(水)にリリース。
https://www.universal-music.co.jp/king-of-ping-pong/fake-motion-negai/

FAKE MOTION−たったひとつの願い−メインビジュアル

©汐留ヱビス商店街 © FAKE MOTION製作委員会

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