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小西詠斗、高橋文哉、阿久津仁愛。00年代生まれのあざと系男子の時代が来る?! 2021年イケメン事情を勝手に予想!

テレビブロス本誌でも活躍中の、エンタメ業界に詳しいライターの吉田可奈氏、横川良明氏に、注目のコンテンツや昨今のイケメン事情を語り尽くしていただく不定期企画。これまで俳優たちのヒゲ事情、シンメの魅力、タイドラマ、スターダスト所属俳優、「チェリまほ」について、などを語りまくりました。今回は2020年の締めにふさわしい、ネクストブレイクの話題をお送りします!

文/吉田可奈 

<イケ語りメンバー>
吉田可奈/よしだ・かな●エンタメ系フリーライター。著者本『うちの子、へん?』『シングルマザー、家を買う』(ともに扶桑社)が発売中。音楽、映画、声優、舞台、アイドル、オタク事が得意。

横川良明/よこがわ・よしあき●演劇とテレビドラマを得意とするライター。1月6日に初のエッセイ『人類にとって「推し」とは何なのか、イケメン俳優オタクの僕が本気出して考えてみた』(サンマーク出版)が発売決定!インタビュー本『役者たちの現在地』(KADOKAWA)、電子書籍『俳優の原点』(ライブドアニュース編集部)も発売中。

      <これまでのイケ語り連載はこちらから〜!>

公開井戸端会議こと、「イケ語り」! 今回も温かい目でお楽しみください


――前回は主に「チェリまほ」(ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』)をメインに、赤楚衛二の俳優としての素晴らしさや愛らしさ、SNSの苦手っぷりに身悶える日々について。そして、我らイケ語りメンバーを完全にどうかしている状態にさせてしまう町田啓太の実在感。最終的には、ドラマに欠かせない、当て馬役の似合う俳優さんの条件についてなど、盛りだくさんでお送りしました(編集部注:文中に出てくる人物名は親しみと敬意を込めて敬称略で表記させていただきます)

吉田 町田啓太の魅力に当てられて、若干暴走しすぎてしまった感がありますよね……。松戸市民の皆さん、本当にすみません!

横川 本当に。オタクはすぐ暴走しちゃうから……。でも皆さん、どうかしてしまっている我々を温かい目で見守って下さってありがたかったです。

――「2人のオタクトークに混ざりたい!」「居酒屋でオタク仲間と喋っている感覚になった」という温かい声もいただきました……。今後も、公開井戸端会議こと、「イケ語り」をよろしくおねがいいたします! ということで、今回は?

吉田 やっぱり、年末にふさわしく、更なる飛躍を期待したい俳優さんについて話しましょう!

横川 ですね!

――まずは若手部門から。おふたりを差し置いて申し訳ないのですが、個人的には小西詠斗を推します!


吉田 いきなりぶっ込んで来たねえ。有無を言わせない勢い……! たしかに、本当はめちゃくちゃ人見知りで静かな性格なのに、明るくて元気な人気者を演じ切ってオオカミくんになりきった『白雪とオオカミくんには騙されない』はめちゃくちゃよかったし、『刀剣乱舞』や『サクセス荘』への出演で舞台ファンへの知名度もグッと広がったのではないでしょうか。

横川 ミュージカル『黒執事』の出演も決まりましたね。

――なにより、放送中のドラマ『どんぶり委員長』での小西詠斗がとても良いんです。ツンデレな委員長に振り回されるエプロン姿がとても似合ってます。そしてこれも断言しますが、高橋文哉! 


吉田 たしかに高橋文哉の魅力は世に広がるべき。前に『あざとくて何が悪いの?』の再現VTRに出演してあざと演技を披露していたときも、あの田中みな実先生に褒められまくっていたからね。

――『先生を消す方程式。』でハマった人も多そうでした。

吉田 ふたりとも何度かインタビューをしたことがあるけれど、若いのにすごく真面目なんですよ。だからこそ、殻が破れたらさらなる良さが出てくると思うから、2021年は注目だよね。高橋文哉は『仮面ライダーゼロワン』でのお芝居も良かったし、1月からのドラマ『夢中さ、きみに。』への出演が決まっているし、楽しみだね。

横川 『仮面ライダーゼロワン』なら岡田龍太郎も良かった!

吉田 たしかに、高橋文哉と岡田龍太郎、違う雰囲気のふたりだったよね。あと、板垣李光人もさらにブレイクしそう。

――SPURの表紙は美しすぎて驚きましたし、そのジェンダーレスな魅力で女性誌への登場も増えています。


横川 書店で目を引く表紙でしたね。板垣李光人って、2.5次元の作品にも出ているんですよ。

吉田 そうなんだ!

横川 そうそう。『SHOW BY ROCK!!!』という、ロックバンド同士が対決する物語なんだけど、サンリオが主催してやっていて。

吉田 北川尚弥が主演していた舞台『サンリオ男子』とは違うの?

横川 違うんですよ。アルカレアファクトっていうメンバー全員金持ちのセレブバンドの一員で、ドラムのアルゴンの肩に乗るの。肩に乗るの(2回言った)。この世で人の肩に乗って成立するのは、戸愚呂兄と板垣李光人だけだなと思いました。

――『幽遊白書』の実写化が話題ですもんね! シーンを牽引する小栗旬や綾野剛などの俳優陣は高身長のかたが多いですけど、新世代では大柄ではない俳優さんの活躍も目立ってくるかもしれないですよね。

吉田 たしかに。女性陣もしばらくの間、新垣結衣や長澤まさみなどの高身長のかたの活躍が目立ったけど、特に若手は浜辺美波や橋本環奈、上白石萌音など、小柄なかたの活躍も目立つしね。あとは、今年の「イケ語り」によく名前が出てきた藤原大祐もさらにブレイクしそう!

横川 そうだ、6月の時点で、栄光ゼミナールのCMに出ていた藤原大祐に言及してたんだった。あれからあれよあれよと、『おじさんはカワイイものがお好き。』や『恋する母たち』にも出演して、かなり活躍した1年でしたね。

舞台を中心に活躍する俳優部門&30代で花開く俳優部門はこの方々です!


吉田 『恋する母たち』には、同じく6月の記事でも言及していた宮世琉弥も出演してたしね。個人的には、2021年は舞台を中心に活躍中の俳優さんを、舞台以外の場所でももっと観たいなって思ってる。もうそろそろ植田圭輔が地上波ゴールデンに出てもいいと思うんだけど。

横川 植ちゃんは可愛いだけじゃなく、いい意味で負けず嫌いで気骨がある。そして何より演技がうまい。舞台『鬼滅の刃』で我妻善逸を演じているんですけど、一言目の台詞から完全に善逸で、全オタクが「(アニメで善逸のCVを務める)下野紘を喉に飼っている」とひれ伏しました。


吉田 全オタクっていうか横川さんが、でしょ(笑)。でも本当、みんなが好きになる俳優さんだよね。

――それで言うと高橋健介は映像でも映えそう! 身長も高くてスタイルも良くて。立石俊樹と一緒で、一度観たら忘れない!

吉田 立石俊樹、カッコいいよねぇ(しみじみ)。

――『社内マリッジハニー』でマッサージ師の役をやっているのですが、すごく印象的なお顔立ちで、すぐにググりました。


吉田 立石俊樹って、まさに正統派美青年って感じじゃない? もともと消防士だったというプロフィールが信じられないんだけど。あんな消防士さんいる?


――いないね。いにしえの少女漫画のストーリーなのかな?って思います。でも二次元にもなかなかいなさそう。

吉田 もともと消防士をしながら歌手を目指していて。今もボーカルグループのIVVYも兼業しているんだよね。歌っている姿もキラッキラしてる。

横川 ネクストブレイクという枠では無いんだけど、個人的にもっと評価されてもいいなと思う30代俳優を推してもいいですか? 

ーーもちろん! 

横川 圧倒的に細田善彦です! 『共演NG』でもいいお芝居を見せてくれていたし、中村倫也のように、それまで積み上げてきた実力が30歳を過ぎて花開き、評価されるような俳優だと思うんですよ。

――これまで個性的な役が多いですよね? 世代的には『ライフ』の印象がすごく強い……。あとは『逃げるは恥だが役に立つ』の、デリカシーの無いみくりの兄役とか。無自覚にモラハラを繰り出す感じとか、嫌なこと言うな〜って。それだけお芝居が上手ということですが。

横川 そうなんですよね。『だから私は推しました』で演じたトップオタクの役がめちゃくちゃ上手くて。あとは色んな場所で言いまくっているけど、桐山漣! 彼は本当にどんな役でも演じられるから、今後さらにいろんな面を見せて欲しい。


吉田 めちゃくちゃわかる。桐山漣はもっとブレイクしていい。


御子息の活躍を拝むことが出来るなんてオタク冥利に尽きる出来事のひとつ



――あとは、偉大なるお父さんを持つ俳優やタレントにも続々と脚光が当たりました。

横川 びっくりしたのは、やはりKaitoでしょう。『エール』にも出ていましたよね。


――そうですね、あとは吉井添の登場には激震が走りました。

吉田 吉井添は、板垣李光人が表紙の「SPUR」などにもモデルとして出演していて。10代であんなに憂いのある表情が出来るのもすごいし、一瞬で独特の世界観に引きこむ雰囲気作りが身についているのも素晴らしい。


横川 あとは窪塚愛流じゃない? 久しぶりに“DNA!”って思った。


吉田 みなさん、それぞれお父様もバリバリに活躍されていて。その上、御子息の活躍まで拝めるなんて、本当に長く生きてると良いことがあるんだなって思います。

――タレントという枠ではありませんが、「破局」で芥川賞を受賞した作家の遠野遥にも驚かされました。家族繋がりでいうと、超特急の草川拓弥の弟である草川直弥が俳優をしているのは最近知りました!

吉田 そうそうEBiSSHやONE N' ONLYで活動していて。『FAKE MOTION-卓球の王将-』の新シリーズではメインキャストだよ。


――兄弟だから当たり前なんですけど、本当に似てる! あとは、宮沢氷魚の活躍にも期待しています。

吉田 ドラマ『偽装不倫』で話題になったけど、最近では話題の作品『his』にも出ていて注目を集めていたよね。なんだか非現実的なビジュアルがとてもいい。

――瞳の色がとても美しくて、気品を感じます。

横川 舞台で拝見したんだけど、立ち姿がいいんですよ。

吉田 MEN’S NON-NOのモデルだもんね。それで言うと、メンノンモデルで『仮面ライダーゼロワン』に出演していた中川大輔も推したい。

横川 悪役だったよね!?

吉田 そう! でもすごく印象的だった。

――たしかに、メンノンから俳優枠って、坂口健太郎、成田凌、清原翔、柳俊太郎とそうそうたるメンバーだけど、いま抜きん出そうなのは鈴木仁とか? 鈴鹿央士とか? その流れで中川大輔もくるのかも。

吉田 中川くん、漫画家になりたくて「週刊少年ジャンプ」にマンガの持ち込みをしたら、編集さんに「メンノンの方が向いているんじゃない?」って言われたエピソード大好き。


横川 そのエピソードは強い! 漫画家デビューを果たしたら大声で言って欲しい(笑)。それにしても、なんでみんな絵が上手なんだろう? 岡田健史も絶妙な絵を描くし。

――たしかに、北村匠海も描いてる。三代目J SUOL BROTHERSの岩田剛典も、テレビ番組でプロの画商に賞賛される素晴らしい画力を披露していました。

吉田 King & Princeの髙橋海人なんて『ベツコミ』で「ジャニーズと僕」というマンガを連載しているからね。

――ええ! みんないろんな才能持っているんですね。ジャニーズでのネクストブレイクは誰でしょうね?

吉田 やっぱりなにわ男子なのかな? 全国ネットでの冠番組『なにわ男子と一流姉さん』や、『めざましテレビ』でレギュラーコーナーも始まったし。

横川 あ! 西畑大吾がいるグループ!

――あー! 最近ドラマ『僕らは奇跡でできている』を観たんだけど、すごく丁寧なお芝居をする俳優さんだなって思って調べたら西畑大吾でした。

吉田 連続テレビ小説『ごちそうさん』にも出て注目されたんだよね。

横川 彼はいい意味で、ジャニーズ感の薄いジャニーズな気がします。『教場』でも印象的だったし、風間俊介や生田斗真のような、俳優としてもしっかり活躍のできそうな方だな、という感想を持ちました。

吉田 西畑大吾もあざと系男子だよね。

横川 そうなの!?(ガタッ)

吉田 さっき話題に出た『あざとくて何が悪いの?』の高橋文哉が出ていた回にゲスト枠で出演していて、あざといアピールを思いっきり演じていてめちゃくちゃかわいかったのよ。隣にさらにあざとい大西流星がいたから少し薄まっちゃっていたけど、十分あざとかった!

横川 その二面性を持つとはさすが……。

吉田 同じくなにわ男子の道枝駿佑はモデルや俳優としても注目されているし、かなり跳ねることが期待できるグループだよね。

――道枝駿佑は『俺のスカート、どこ行った?』にも出演していましたよね。

吉田 “俺スカ”にはさっき話した中川大輔が先生役で出演しているんだよ。

――知らなかった! 見直してみるといろいろ発見があって面白そう!

吉田 あとはずっと言い続けているけど、萩原利久はもっと評価されるべき! 演技派として今後を支えていく俳優だと思う。

横川 お芝居上手いよね~。

吉田 そう言えば萩原利久と神尾楓珠ってめちゃくちゃ仲が良いんだよね。オーディションでいつも一緒になるからライバルであり友人であるって言っていて。神尾楓珠と言えば、2月から始まるドラマ『マイルノビッチ』に、主演するよね。このドラマ、伊藤あさひと阿久津仁愛も出るし、それこそネクストブレイクてんこもりじゃない?

横川 阿久津仁愛はかわいい。

吉田 KING OF 子犬だと思う。


横川 わかる。阿久津仁愛は子犬! 撮影でも、こちらの意図をしっかり汲んであざといことをやってくれるし!

吉田 取材の時も、あの天然でふわふわしている伊藤あさひが、阿久津仁愛に鋭利なツッコミをしているくらいだったからね。

――彼もジュノンボーイか……。やはりジュノンボーイは強い……。

横川 阿久津仁愛は、「タピオカブームが終わっても、タピオカを飲み続けます」って言っていたからね。

――『有吉反省会』に出演したときもタピオカ愛を語っていましたもんね。

吉田 やっぱり2021年はまちがいなくあざと系男子の時代が来るね。小西詠斗、高橋文哉、阿久津仁愛。

ーーみんな2000年代生まれですし、まさに新世代!

横川 みんなかわいいものが好きなんですかね? 

吉田 かわいいは正義だからね。

――おじさんだけじゃなくて、人類みんなかわいいものが好きですよね!!! あと、実力派として注目すべきなのが、あざと系の対極に位置するかもしれない、高身長でワイルドなイメージの笠松将じゃないですか?


横川 ああ~!!! いい! 『いとしのニーナ』でも印象的だったし、1月からのドラマ『君と世界が終わる日に』の出演も決まったね。大手事務所に移籍したことだし、今年は色んな場所で活躍する姿が観たいです。

吉田 実力派で言うなら、平埜生成も推していきたい。

――あ、彼も事務所が変わったんだよね。たしかアルファエージェンシーに。

横川 待って、アルファエージェンシーって、僕が推している木村達成に細田善彦もいる! なんなら萩原聖人に豊川悦司……柄本佑まで!

――え! 日本映画やドラマに欠かせないバイプレイヤーだらけじゃないですか。泉澤祐希に毎熊克哉、女性だと中村ゆり、伊藤沙莉というお墨付き!

吉田 え、ということは実力派俳優になりたいと思ったときに目指すべき事務所はアルファエージェンシーなのでは……!

――たしかに!! 前々回のスターダストプロモーションに続き、まさかの事務所推しという結論に至りました。


横川 ネクストブレイクを論じるはずが、すごいまとめになりましたね。

吉田 ひとつの真実(?)に辿り着いたということで……。

ーー来年もじゃかじゃかじゃんじゃんイケ語りしていきましょう!

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