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鈴木涼美(著) 『可愛くってずるくっていじわるな妹になりたい』 試し読み3篇 「ビリギャルなんて呼ばないで」 「ミッキーが光合成したらそれはそれで面白い」 「オザケンなんて聞かないで」

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TV Bros.誌の連載を中心に、エッセイや評論など、5年分の原稿をまとめた鈴木涼美のコラム集『可愛くってずるくっていじわるな妹になりたい』の試し読み。この本をテーマに語り合った、女装家・ブルボンヌさんとの対談で話題にあがった「ビリギャルなんて呼ばないで」「ミッキーが光合成したらそれはそれで面白い」「オザケンなんて聞かないで」の3篇をどうぞ。

すずき・すずみ ● 作家。1983年、東京都出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。女子高生時代はブルセラ少女として過ごし、大学在学中からキャバクラ嬢などを経験、20歳の時にAV女優デビュー。東大大学院で執筆した修士論文は、のちに『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(12年/青土社)として書籍化。新卒で日本経済新聞社に入社し、都庁記者クラブ、総務省記者クラブなどに配属され、5年半勤務した後、フリーに。

ビリギャルなんて呼ばないで

最近、普段使ってないメールボックスを久しぶりに開いたら、ホステス時代のお客さんから「顔大きくなった?」っていう業務連絡が来ていたので、いつもプラセンタ点滴に行っている新大久保の医院の先生に報告したら「歯ぎしりのしすぎで頬の筋肉が異様に発達していますね」と言われたのは私です。ということは、私の顔には歯を食いしばるほどの不満と不安が詰まっているということになるので、ツイッターなんかで私について、顔の幅広すぎじゃね?的な批評ツイートをするのは構わないけど、そんなことしたら私の顔、さらに膨らみますよ。

顔の大きさについてのヤジを除いて、私が最近ツイッターでエゴサーチした際に気になったことと言えば、「元祖ビリギャル」という文言である。ビリギャル(※1)とはその、最近映画化もされている、一念発起して慶應大学に入った女子のことである。ちなみに、原作本の表紙モデルは石川恋(※2)、映画の主演は有村架純(※3)なので、元祖とか言われて悪い気はしないんですが、私はみんなの好きな「もともと成績が悪く遊んでいた子が頑張って勉強を始めて努力して成績をあげた」タイプではなく、みんなの嫌いな「遊んでいたけどもともと要領がよくて成績も悪くなかった」タイプなので、映画化されることはなさそうです。

で、全然「ビリ」ギャルではなかったけれど、ギャルではあった私としては、その石川恋とか有村架純が扮する女子高生役が、果たしてギャルなのかどうかがよくわからない。というか、ガン黒とかパラパラとかメッシュとかのギャル記号が、普通のちょっと派手な子とか茶髪だけどギャルじゃない子との住み分けをはっきりさせていた時代が終わり、ギャルとはいっても白ギャルとかお姉さん系のギャルとかが主流の現在の状況では、何がギャルと非ギャルを区別するのだろうか。ビリギャルさん、別に黒くない。髪も汚くない。金髪だけど、きゃりーぱみゅぱみゅだってツケマに金髪じゃないか。

だけど、実はギャル系全盛期の1998〜2000年頃だって、ギャルと非ギャルの区別というのは、当人たちにしかよくわからなかった。金髪だろうが肌を焼いていようがラブボ(※4)のワンピにエスペの厚底だろうが、ギャルと認められない子だっていた。「ギャル系ではあるけど、全然ギャルじゃないじゃん」「あの子、ギャルになりたい子だね」というのが、ギャル系女子高生の間で最大の蔑みの文句だった。はて、あれは何を区別していたのだろうか。ヒスとか着ててもギャルな子がいて、アルバ(※5)を着てもギャルじゃない子もいて、記号がそのまま区別につながっていたわけじゃなかった。

要するに、ギャルというのはファッションのジャンルというより精神論に近いのであって、運動神経が良いというのとスポーツマンシップを理解しているというのが似て非なるものであるのと同様、ギャル系ファッションに優れているというのとギャルであるというのはまた別の物差しで測られるものであるらしい。そしてその精神論は果たして何だったか、と考えると、ギャル文化と心中する覚悟、みたいなものであったような気がする。現に、まごうことなきギャルだった友達は、ギャルを脱ぎ捨てたと同時にすっぴんにジャージの主婦になった。ハレルヤ。

1. 塾の先生が、勉強のできないギャルが一念発起して慶應に合格した話を『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』として書籍化し、大ヒット。映画化されたほか、現在では当の本人である小林さやかさんも講演や書籍執筆などで活躍する。

2. それほど名前を知られていなかった清楚系の美女モデルで、ビリギャル本の表紙でカバーモデルに抜擢され、金髪ギャル姿を再現し、プチブレイクした。

3. もともと大人気だったが、朝ドラ『ひよっこ』でおじさん世代に日本一とか言われるようにすらなった、時々顔が丸くなる美人女優。頭蓋骨を切断するほど大規模な整形手術をしたのはおねえさんの方。

4. LOVE BOATの略。女子高生による109ブーム初期は、me Janeと並んで女子高生が欲しがるショップ袋の代名詞だった。本家人気がやや陰ってからも、109の色々なフロアにLDSやLB−03、LOVE GIRLS MARKETなど多ジャンルの姉妹ブランドを出したため、多様なブームに対応し、長くマルキューという名の戦場で奮闘。

5. リゾートファッションとして立ち上げられたブランドが、なぜか南国風に突っ走っていた当時のギャルたちのターゲットとなり、一気に女子高生のブランドになってしまったのだが、大ブームを巻き起こして、他のマルキューファッションに比べれば高めの値段にもかかわらず売れに売れた。ちなみにアルバ人気全盛の当時、109のB1Fにあるme Janeは、オリジナルブランドよりもアルバローザなどのリゾート系ブランドを扱うセレクト店だった。今は見る影もないけど、ジャングルのような葉のデザインをあしらったオリジナルショップ袋は、女子高生の中では学生鞄の代替品としても使用され、袋欲しさに高い服を買う女性もいた。当時はメルカリなんてないから、ショップ袋だけ買うことなんてできなかったんですよ。お金持ちの友達に分けてもらうくらいはできたけど。

<初出:TV Bros. 2015年5月23日号>


ミッキーが光合成したらそれはそれで面白い

「それはお前を食べちゃうためだよ〜ガオー」と、おばあちゃんの巧みな声マネで食料確保を図ったのは例のオオカミさんでしたね。いつの時代も人気だけど、最近特にモノマネ芸人さんたちが輝いているように思う。もう赤ずきん的には食われて本望ってな具合にテレビの前でゲラゲラ笑っています。山本高広(※1)とミラクルひかる(※2)がすき。

洒落た笑いは少なからずブラックであるというのは定石ですが、モノマネは存在自体がブラック。そもそも真似ってするだけで超マイナスポイント、怒られるわ、お金とられるわ、ダサい人認定されるやつじゃないですか。

中学生時代に、ミルキーペン(※3)とかいう代物が大流行しまして、その当時って、誰かが買ったものを次に別の誰かが買うと「パクった」とか言われて人じゃないような扱いを受けるわけで、いや、そんなこと言ったらミルキーペンなんて日本全国で何百万本とか売れてたのにそこに真似っ子も第一人者もあったもんじゃないにも関わらず、クラスで最初に買った子はいつまでも「私が最初にいいな、と思ったのにユキノが真似したせいでみんなが買いだして超ムカツク」と訴え続けていました。アムラー(※4)が大ブームだった時代に真似る真似ないってアンタ何言ってんだかって感じですよね。でも中学生だった私たちにとってはそれくらい、クラスの中だけでしか成立しないようなけなしのオリジナリティって大事だったわけです。

ミルキーペンごときでそんな魂の訴えと仲間割れと戦争がおこるくらい、人間は真似っこに厳しいわけで、でも実は人間、好きなモノは真似せずにはいられないのも一面である。某自民党のセンセイなんていまだに聖子ちゃんカット(※5)だしな。私もいまだに美容院と口紅の品番は「篠原涼子のそれ」だしな。

そういう、人間の根源的な欲、しかし恨み・蔑みとも背中合わせなそれを、芸にまで昇華するというのは、ある意味では暴力的である。その辺のホストがキムタクの真似して前かがみで口を歪めたようなしゃべり方をしたら、「キムタク意識している……イタい、イタすぎる」ですが、芸人さんが「ちょっと待てよ」と言ったら鉄板の大笑いです。高校3年生の時にドラマ『アンティーク』(※6)が流行って、逆にうちのクラスのタカギくんは「パティシエの学校行くつもりだったのに、非常に行きづらい」とぼやいていました。「タッキー意識している……」となるのが嫌だったんでしょうね。

パクリとパロディーとあこがれとモノマネと。境目は「これは芸です」と申告しているか否かという違いなんかじゃない気がする。人は、在り方を模倣される時になんとも言えない不快感を表す。ホリさんとキムタク(キムタクをさん付けするべきなのかどうなのか迷うんだけどキムタクはキムタクですよね)は表面上どんなに似たって生き方は全く違うわけで、ミルキーペンを買う中学生は、二番目も三番目も存在の仕方を真似しているととれるわけです。生き方を真似されると、尊厳が傷つく。ってことで、中国のミッキー(※7)とかも、夢を与える、みたいな本家のミッキーの在り方を真似しないで、ストレス発散のはけ口となる、とか、CO2を下げる、とか、なんか違う生き方を見つけていたら、本家のネズミにも恨まれなかったかもしれませぬ。

1. 織田裕二のモノマネでブレイクしたモノマネタレント。この人の登場で「世界陸上」の織田裕二がお決まりの興奮の仕方を抑制するようになったと見るむきもある。

2. 宇多田ヒカルのモノマネだけでなく、多種のレパートリーを持つ美人モノマネタレント。

3. つるつるした写真や黒い紙に文字が描ける! ということで女子高生や女子中学生のあいだで入手困難なほどヒットした文房具。その後はクリーミーペンなどの類似商品も登場した。これで写真に落書きをするのが、まだ携帯アプリなどがなかった時代の女子高生の思い出の作り方だった。ただ実際は、黒い紙なら描きやすいが、写真に描こうとするとやや描きにくい。しかし黒い紙に文字を描く機会はあまりなく、ふつうのルーズリーフに描く手紙などで使用する場面が結構あった。ミルキーな白混ざりの色のペンなので、白い紙に描くと読みにくい。

4. 安室奈美恵の真似をしたファッションを身に纏う、ギャルの前身とも言うべき人たち。ただ、人の真似なのでちょっと蔑称でもあった。

5. いよいよ見なくなってきたが、80年頃に当時超絶頂人気アイドルだった松田聖子がしていたセミロングを外向きにブローした髪型。

6. 原作はゲイを描くことが多い漫画家よしながふみの『西洋骨董洋菓子店」。滝沢秀明主演でドラマ化された。

7. 上海や香港にある本家のディズニーランドとは別に、石景山遊楽園という北京市にある遊園地では、ミッキーやハローキティを模した、クオリティの低いキャラクターがある意味で名物となっていた。各国の批判が集まったことが原因かどうかは定かではないが、模倣キャラは徐々に撤去されたらしい。

<初出:TV Bros. 2016年9月10日号>


オザケンなんて聞かないで

アマゾンのレビューは自作自演です♪ なんていうオシャレなシャレを飛ばしている「イロイロあった」ASKA(※1)のニューアルバムの存在感が霞むほどに、涼美さんの周りは浮き足立っている。当然、相変わらず歌が下手っぴーにしか聞こえない東大卒のおしゃれボーイが日本の音楽シーンに帰ってきた(※2)という理由である。

私の高校時代の親友で、日焼けサロン「ブラッキー」の名誉会員を名乗っていたヤマンバギャル(※3)のリサさんという人がいる。制服姿なのに首からルミカ(※4)を下げていたり、色が黒すぎて唇が白すぎるという理由でチャペルでの朝礼を追い出されたりする愉快なオネエさんであったのだが、彼女の難点は、実は隠れオリーブ少女の過去があった。そう、繊細で、綺麗なものが大好きなのに、頭の中はまあまあ暗い、アレである。

彼女はその繊細で綺麗で暗い内面を守るためにギャルという大掛かりだけれども手軽な材料でできる武装をし、ピンク色のチークもパルコの世界観も日焼けとme Jane(※5)のどぎつい柄のパレオ(※6)の下に隠して歩いていたのだが、やはり所々に怪しさが垣間見えるものである。カバンの中を見ると、ラブボートの鏡と夏ピカのタンニングジェルの下に「ガロ」(※7)があったりだとか。特に私と二人で暇つぶしにカラオケ歌広場なんて行くと、その片鱗が前面に出てきて「モナムール東京」(※8)とか「ラブリー」(※9)とか歌いだすのである。

私は「寝癖みたいな髪の毛でガリガリのヘタウマお兄さんのどこがいいの?」と幾度となく彼女を問い詰めたが、いつも「ミドリーナ(涼美さんの本名)にはわかんないよ」と返される。ああ確かにわかりませんよ。そもそも私にとって「渋谷系」(※10)なんていうのは「原宿系」の対義語なのであってラフォーレ(※11)に対するマルキュー、竹下通り(※12)に対するセンター街(※13)、ジッパーキューティー(※14)に対するエッグポップティーン、ベティーズブルー(※15)とスーパーラヴァーズ(※16)に対するロキシー(※17)とアルバローザである。脱力した吐息で歌う海外っぽいメロディーではない。

で、私とリサさんの確執はしかし、私たちが10代から猛スピードで20代を駆け上がり、時代もまたゼロ年代を爆走していく過程で、ギャルの渋谷もミュージックシーンの渋谷も霞んだとともに色あせ、二人ともZOZOTOWN(※18)で季節ごとに必要なものを買い足す30代になり、リサの繊細で綺麗で暗い内面、簡単に言えばめんどくさいところも徐々に角がとれ、私の刹那主義っぽいところ、つまりは浅はかな若いオネエチャンらしさも消えてしまった。

昨年「私に星野源(※19)好きでしょって言ってくるやつらのわかってなさがムカつく」とか言っていたリサに言わせると、星野源には「謙虚さとソツのなさ」があるために、逆に本当に興味がないらしい。なるほど確かに私が中学生の頃にMステや『HEY!HEY!HEY!』(※20)で見かけた寝癖頭の色白の彼には何かそういう人としての巧みさのようなものが決定的に欠如していて、だからこそ現代社会の住み心地の良さを否定したいオリーブ少女たちは熱狂したのかもしれないとも思う。と、なると、彼がこのタイミングで、日本のかつてより余程ソツのない少女文化に馴染めない、ソツだらけの女の子たちに対して持つであろうインパクトが恐ろしい。ということで草の根の運動として私は今月から窓を開けてジェイソウルブラザーズ流します。

1. CHAGE and ASKAの超人気ボーカルでアジアでも有名だったが、飛鳥のほうが覚醒剤取締法違反で逮捕された。ミュージシャンなのでそれほどイメージが損なわれたわけではない。

2. 参照:宇野維正『小沢健二の帰還」(岩波書店)

3. ガングロギャルの最終形。eggに度々登場した「あこきち」や「ブリテリ」など、コンガリを通り越して真っ黒に化粧して、髪の毛を金髪やエクステンションで派手に盛り、マジックで目の周りを塗った姿が山姥のようだということらしい。男性目線を気にしないというか、ある意味清々しく無視または拒絶し、目立つファッションで堂々とセンター街を闊歩するその精神性はあっぱれだが、いかんせん日焼けと化粧やファッションが尋常じゃなく濃いので誰がやっても似ているため、個人的に「目立つ」のは至難の技。

4. パラパラ全盛期のクラブでみんなが振っていた光る棒状のもの。首から下げてクラブにいくのが基本スタイル。

5. 109のB1Fでかつて日本中の女子高生の熱い支持を受けていた南国系ショップ。当初はアルバローザやティアラなどの商品を扱うセレクトショップだったが、途中からオリジナル商品メインになった。椰子の木があしらわれたビニールのショップ袋は、持ち手が小さく不便なのにもかかわらず、女子高生のサブバッグとして学校ではそこら中で見かけた。やや高かった価格設定もあり、袋だけが欲しくて友人から1000円程度で売ってもらう子もちらほらいた。

6. 1999年の夏にギャルに流行した、ただの布を身体に巻いて、ワンピースとして着るリゾート風ファッション。当然、ものすごく無防備かつ露出度が高いが、色が黒いとあまりエロくはない。普通に街やクラブにその格好ででかけた。他の国ではビーチなどで腰に巻くあの布である。

7. 青林堂が刊行していた漫画雑誌。つげ善春、みうらじゅん、ねこぢるなどなどサブカル色が強い。

8. ピチカート・ファイヴの楽曲。筒美京平がいしだあゆみに提供した「太陽は泣いている」インスパイアの曲と言われる。

9. 小沢健二の楽曲。この曲で初の紅白出場をした。

10. フリッパーズギターやピチカートファイブなどの音楽ムーブメントを渋谷系サウンドと称して愛でる人がいる。渋谷の名称を独占しないでほしい。というか、渋谷を舐めないでほしい。

11. ギャルのメッカが109であるならば、対極にあった個性派のメッカ。かつてラフォーレ前には髪の毛を変な色に染めた、可愛くない女の子たちがたむろしていた。

12. 中学生に上がると同時に足を踏み入れる原宿の魅惑のストリート。かつてはタレントの生写真屋などが多かったが、それはインターネットの普及とともにどんどんなくなっていったし、特に何があるというわけでもない。モデルプロダクションなどが原石の中学生をスカウトしに訪れる。

13. 時代とともに主役は変化するが、ギャルの前はチーマーがうろうろしていて怖かったのでギャルのほうが無害だった。いろんな意味で印象を向上しようと、「バスケットボールストリート」という名称に変えたが誰も使っていない。

14. 個性派の女の子たちが読んでいた二大雑誌「Zipper」と「CUTiE」。

15. フランス映画とは無関係で、自分を個性的な何かだと信じたい女の子が着ていた、冷静に見るとパレオ1枚より常軌を逸したキャラクターの絵などが描いてあるシャツなどを扱うファッションブランド。

16. こちらも90年代に流行した、自分はギャルなんかよりもっと複雑でかっこいい存在だと心のどこかで信じる女子たちのブランド。

17. サーフブランド「クイックシルバー」のガールズライン。eggモデルだったあきちゃんがトレーナーを着用して、ギャルたちの間で大ブレイクした。ロコ系のギャルにはその後も愛されたが、もとのサーフブランドとしての価値を再認識したおかげで、ギャルブーム去りし後もちゃんと日本で売れている。

18. 前澤友作が創業したファッション通販サイト。色々と話題になることが多かったが、前澤退任後は話題にもならなくなった。

19. 2016年のシングル「恋」のヒットで全世代に知られることとなった俳優兼ミュージシャン。

20. ダウンタウンが司会をしていたフジテレビ系の伝説的音楽番組。放送開始当初は松山千春や井上陽水、アン・ルイスなどなど大御所を迎えて長いトークをする番組構成だった。

<初出:TV Bros. 2017年3月11日号>


本書をテーマにした、著者の鈴木涼美さんと女装家のブルボンヌさんとの対談は、こちらで読むことができます。

鈴木涼美(著)
『可愛くってずるくっていじわるな妹になりたい』

2014年から2019年までのTV Bros.連載に加え、各雑誌やWebに掲載されたエッセイ・評論・書評などをまとめた、5年分の鈴木涼美コラム集。男と女、芸能と大衆、慣習と衝動など、割り切れない現代社会の機微を的確に捉え、渋谷と歌舞伎町と研究室と新聞社を越境するなかで培った天然のフィールドワークから得た知見を綴った名コラムの数々。

本体価格:1,600円+税
発行:東京ニュース通信社 
発売:講談社

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イラスト/ポリンキー川合


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