出産後、半年経って生理がきました
私は生理痛が重い。どれくらい重いかと言うと、痛みで電車で倒れてしまうほど。
痛みで腹をくだしたことも、吐いたこともある。1日ベッドの上から動けなかったのも、1度や2度ではない。
妊娠して、出産して、半年。
1年ぶりの赤い鮮血を見た瞬間、「あ、きてしまった」と絶望した。
出産より生理痛の方がしんどい
毎月の生理痛に苦しんでいたからか、出産のときに「想像より痛くない」と思えたのは不幸中の幸いだった。
無痛分娩だったが、お産スピードが早すぎて、子宮口が9センチ開くまで、麻酔がほぼ効いていなかった自分。出産はもちろん痛かったが、子を生み出すための痛みだと頑張れた。
信じられないと思う人もいるかもしれないが、私は出産より生理痛の方が、痛くて苦しい。
短期的な痛みに関しては出産の方が上回る。けれど毎月、立てなくなるくらいの痛みがくるよりはマシだ。
あまりに痛いので友人に相談したところ、「PMSや子宮の疾患の可能性あるから、産婦人科行った方がいいよ」とアドバイスされた。
友人も私と同じように、生理痛でぶっ倒れたことがある。検査したところ、子宮内側にあるはずの子宮内膜が卵巣にできていた。
排出されない古い血液が、茶色く固まることからチョコレート嚢胞というらしい。
「それは、大変だったね」とぽつりと言う私に、「手術が2月14日だったから、手術した先生にチョコレートをあげることになった」と笑っていいのか微妙すぎるラインの冗談を飛ばしてきた。
そんな友人の例もあったので、私も産婦人科で検査した。
「異常かも」と3回くらい言われて、検査して、病院を変えて、最終的には「異常値に届きそうだけど、一応、正常値」という結果。「年に一度は検査してね」と言われて終わった。
こんな地獄の苦しみが月に一度くる?ダメだ、死ぬ。
痛む腹を抑え、ベッドの中で呪詛を唱え続けた私は決心した。ピルを飲むぞ。
3ヶ月で7000円かかるし、毎日飲む必要があったが、生理痛の苦しみに比べれば天国のようだった。あれだけ辛かった生理痛が、「ちょっと腰が痛いかも」くらいまで落ち着いた。ピルすごい。なんでもっと早く飲まなかったんだ。
痛みがなくなった生理痛
妊娠中は腰痛やこむら返りに呻くこともあったが、生理がないのは本当にありがたかった。
そして息子を出産し、「また生理と戦う日々か……」と怯える日々がはじまった。しかも母乳育児だとピルが飲めない。
しかし、「母乳育児だと生理が遅れる」と聞いたとき、一筋の光が見えた。
頼む、1年以上こないでくれ。
しかし願いは届かず、産後半年で来てしまった。中には3ヶ月でくる人もいるそうなので、早い方ではないと思うが、絶望しかなかった。
トイレの棚の奥にしまい込んだ布ナプキンを取り出す。
生理痛が緩和されると聞いて、藁にもすがる思いで買ったのだ。
生理当日は腰が少し痛くて、眠気がきていた。まだ全然、生活できるレベルの痛みだ。
問題は生理2日目になる明日だ。
明日、ベッドから動けなかったらどうしようと不安で仕方がなかった。
そして次の日、予想と反して、痛みは全くなかった。
「これ本当に生理か?血尿じゃないよな?」と本気で心配になる私。
『産後 生理痛』と調べると、どうやら生理の痛みが変化する人がいるらしい。このサイトによると、100人中、半分が変化したとのこと。重くなった人、軽くなった人は半々くらいの割合だ。
同サイトで生理痛が変化する理由も書かれている。
も、もしやもしや、出産により、生理痛が軽くなった……?!
ありがとう、息子。君が生まれてきただけでも嬉しいのに、生理痛まで緩和してくれたのか。神か、神なのか。
私の体内にかけられた三大呪いは「肩こり」「歯ぎしり」「生理痛」である。このうちの1つが解呪できたのは大きい。人生のQOLが大きく上がる。
来月の生理で解呪できたか決まる
出産後、生理との戦いはまだ一度だけだ。
痛みはなく、さらに血の量も少なかった。正直、私の知らない生理だった。
ここまで違うと、血尿という可能性も捨てきれない。そのため、喜ぶには時期尚早だ。
おそらく来月の生理で、決まる。来月の生理がきちんときて、痛みがなければ、「出産後に生理が軽くなった」と喜んでいいだろう。20年弱くらい苦しんでいた呪いがようやく解けたのだ。
もし本当に軽くなったら、赤飯炊こう。絶対炊こう。こんなめでたいことはない。
そんな私の出産レポ↓
*
もしよろしければ、下の♡を押してくださると励みになります!
いただいたサポートで、だいすきなリンツチョコレートを買います🍫