「希望の保育園を増やせませんか?」
現在、生後9ヶ月のテン様(息子のあだ名)。
1歳4月の保育園申請している時、役所の人に言われた言葉がこちら。
「希望の保育園を増やせませんか?」
自分で書いた申請書類に目を落とす。
希望保育園を3ヶ所を書いていた。
「えっっ、あ、はい、検討します……」
とっさのことに濁し濁しで返答する。ふと気になって聞いてみた。
私「ちなみに皆さん、どれくらい書いているんですか?」
役所「そうですね、10ヶ所とか」
私「?!」
まさかの2桁台。
1歳4月は入園希望が1番多いため、落ちる可能性が高いそうだ。そのため希望保育園を大量に書かないと、どこにも入れない人が続出しているらしい。なんという……。
適当に保育園を書いていいのか?
幸い、家の周りには保育園がたくさんある。役所の人の言う通り、10ヶ所書くこともできるだろう。
「だけど、」と帰り道、ベビーカーを押しながら、モヤモヤしてしまう。
10ヶ所の保育園の内、半数は外から見ても「預けたくないな…」と思う保育園だった。
セキュリティに不安がある
園庭がものすごく狭い
近くに喫煙所がある
理由はさまざま。
そのため残りの5ヶ所を見学し、預けたいと思った3ヶ所に絞りこんだ。
そこまでしたのに、「落ちる可能性が高いから」という理由で、10ヶ所の保育園を書くのは「なんだかなぁ」とモヤモヤしてしまった。
見学に行って「預けたくないな」と思った保育園を書くことも、
そもそも見学に行っていない保育園を書くことも、私は嫌だった。
というか、市の申請書では『保育園見学をして、預けたいところを探しましょう☆』と書いてあったのに、いざ申請しようとしたら「10ヶ所くらい希望の園を書かないと落ちるよ〜」って言うのはどうなんですかね。最初から言ってくれよ〜〜!!
ぜんぶ落ちたらどうするの?
いろいろと考えて、
「このまま3ヶ所の認可保育園で申請して、受かるのを祈ろう!10ヶ所も書かない!」と決めたが、「ぜんぶ落ちたらどうするの?」と冷静な自分がささやいてきた。
私の前には、2つの選択肢。
①2歳まで育休延長する
たとえば1歳4月で落ちたとしても、テン様の場合、そこから最長10ヶ月間は育休を取得できる。
友人に1人、「保育園を落ちるためにあらゆる手を使った」と言った人がいる。
市から用意された『保育園に入るための点数を0点にする書類』を書き、『人気の保育園を調査』したらしい。0点でも、受け入れ人数が入園希望者を上回れば入れてしまうからだ。さらに定期的に役所へ通い、落ちるための情報を集めているそうだ。すごい熱意やな!!
「2歳まで、息子の成長を見守りたい」と彼女は言っていた。
わかる、気持ちはわかる。はじめは泣くことしかできなかった子どもが、笑い、寝返りし、ずり這いし、おしゃべりするようになった。成長を見たい気持ちはすごくわかる。
「だけどなぁ」と少しモヤモヤしてしまう(理由は後述)。
そこで私が選んだのは、②の選択肢だった。
②認可外保育園に預ける
5ヶ所の認可保育園のほかに、1ヶ所だけ認可外の保育園へ見学に行っていた。
「ここに預けてもいいなー」と思える保育園だったが、若干、家から遠いのがネックだった。
ただもし認可保育園が全部落ちたら、認可外の保育園に預けようと思っている(今のところ)。
保育園に預けたい
自分は仕事が全然好きじゃないので、2歳までテン様を子育てするのも全然あり。
だけど認可外でも預けたいと思ったのは、「テン様の性格」が決め手だった。
支援センターや赤ちゃん広場で遊ばせると、テン様の目がキラキラするのだ。
おもちゃにも反応するが、1番見ているのは赤ちゃん、その次に他のママ。私はほとんど無視(悲しい)。
そしてズンズンと近づいていって、手を伸ばしたり、笑いかけたり、コミュニケーションをとろうとする。ほとんど人見知りしないテン様。むしろ家にいる時よりご機嫌である。
愛想がよく、好奇心旺盛なテン様を見ていると「保育園とかで広い世界を見て欲しいなぁ」と考えるようになった。きっとテン様なら新しい環境でも楽しめるし、大きく成長してくれると思う。
まぁいろいろ考えたけど、まだ落ちると決まったわけじゃない。第一志望の保育園に、するりと入れるかも知れない。
「ひとまず2月の結果を聞いて、それからまた考えよう」と思った平日の昼下がりでした。
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