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日曜日の朝、ママが「お墓参りに行くよ」って言ったんだ。 「なんで?今日は買い物っていっ…
とある小さな古い町に、ひとりの和菓子職人がいました。彼の小さな店には、毎日美しく丁寧に…
つぶ君はいつもじゃんけんに負ける。 「また負けた。」親指のため息。 「なんで今日もパー…
「ねえ、お父さん、口笛ってどうやるの?」 はるくんは朝ごはんを食べ終えて、ソファに横にな…
これは、ひっそりと生まれて、ひっそりと死んだ犬のおはなし。 先週の何曜日だったか、空にひ…
畑のすみのシャベルが、おおきくためいきをつきました。 キラリ。 その光に最初に気付いたの…
夜です。 女の子と男の子が歯みがきをしています。 「あら、新しい歯ブラシにかえなきゃね。」お母さんがいいました。 女の子の歯ブラシも、男の子の歯ブラシも、新しいときはまっすぐピンとしていたブラシの先が、あっちにむいたりこっちにむいたり、広がってバサバサになっていました。 「この歯ブラシどうするの?」と男の子。 「すてちゃうの?」と女の子。 「さて、どうしようか?ネズミの家族にでもあげようか?おふろで背中をごしごしシュッシュって、あらうかな?」とお母さん。 女の子
ひとつ イチジク いつもの市場 ふたつ ぶどうは ふるさと着いた みっつ みかんが 3時…
おうちの庭にも、畑の隅にも、校舎の裏にも、道路の脇にも、あじさいが咲きました。 あじさい…
たかひろ先生は、この4月ににれのき保育園に入ってきた、新人の先生です。子どもたちと遊ぶの…
1匹のカエルが、アジサイの葉陰で昼寝をしていた。 その年は梅雨になっても雨が一滴も降らな…
一つ目小僧の家族は、町のすみにある集会所に住んでいました。 この春から小学一年生になった…
わたしはおばあちゃんちにいた。 おばあちゃんちは、わたしの家から車で2時間くらいのところ…
”うーーーーーーーん” 足をのばす。 ふとんからとびだした足が、ヒヤリとした空気をあじわう。 ”ふぁーーーーーーーあ” 手をのばす。 布団からグイとのびた手が、布団の下のタタミをなでる。 「足よ足、元気ですか?」 もじょもじょもじょ 足の指がうごく。「ほいほい、こちらかわりなし。」 「お手てよ手よ、元気ですか?」 ごそごそごそ、手の指が畳の目をかく。「はいはい、いつもどおりよ。」 ふむ、どうやらもどってきたらしい。 ぼくは目を開けた。 「おはよう」お父