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あじさいへ手紙を書きました

おうちの庭にも、畑の隅にも、校舎の裏にも、道路の脇にも、あじさいが咲きました。

あじさいたちが、どれもあんまりきれいだったので、雨の日の朝、お手紙を書くことにしました。


「白いあじさいさん。また背が伸びましたね。あなたたちはお日様に向かって大きくなっているでしょう?雨だけでなくて、お日様とも仲良しなのね。お日様の光のように白く輝くすがたが、とてもすてきです。これからも元気に咲いてくださいね。」


「青いあじさいさん。昨日はまだ薄い水色だったのに、今日は深い水色になってきましたね。とても静かに色を変えてゆくのね。どこまで青くなるのかしら。楽しみにしていますね。」


「みなさんは、ひとつの木に住んでいるのに、どうしてこちらはピンクで、こちらはブルーの花が咲くのですか?不思議です、まるで魔法の木みたいで、ずっとずっと見ていたくなります。あいだのムラサキさんもとてもやさしい色ですね。ピンク、ブルー、むらさき、何色の花になるのか、みなさん相談してきめているのですか?こんど遊びにいってとき、おしえてくださいね。」


お手紙は、私の庭のカエルの郵便屋さんに届けてもらいましょう。

「ほいきた、まかせとけ。」

張り切って届けてくれましたよ。


雨、早くやまないかしら。雨があがったら、まだ小屋の中でグウグウ寝ている黒い犬さんを連れて、雨粒でキラキラ光るあじさいさんに会いにいきましょう。

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