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高齢化社会問題とITテクノロジー

コロナ渦における一つの心配事は、人と人との交流が閉ざされるということにあると思います。たとえ家族であったとしても病院に入院した患者との直接の接触は不可なことがありますし、老人ホームなどの介護施設も同様だと思います。実際、関東に住んでいる友人は大阪の実家に帰れずにいます。高齢な親だからこそ心配で、しかし万が一新型コロナウィルスに感染していた場合に高齢な親に感染させてはいけない、そんな葛藤があると聞いています。

行政書士として、また成年後見サポートセンター、コスモスの一員として多少なりとも介護や高齢化社会について触れてきた身としては、高齢者の方々の健康を第一に考えるのはもちろんですが、心の触れ合いということも大事だと考えているので、少しでもこの問題を解決する方法はないかと思っていました。ウイズコロナ、ポストコロナという時代において、IT技術は一段と発展していますし、ビジネスではテレワークやビデオチャット、クラウドでの情報共有など様々なサービスが活用されています。
しかし、このIT技術も使う人のスキルが必要という問題点があります。

つい先日、このような記事を見つけました。

『 ソフトウェア会社「AP TECH(エーピーテック)」代表の大西一朗さん(61)は、80代半ばの母親と岩手県内の実家に住む。父親は施設で暮らす。親を見守るため、家族を東京に残してきた。

 ただ、大西さんは仕事で家を不在にすることが多い。耳が遠く、視力も衰えた母親のことが心配で、心拍数や歩数、位置情報などがわかる米アップル社の腕時計型端末(アップルウォッチ)を着けてもらっている。同社のスマホ・iPhone(アイフォーン)を通じて、母親の情報を見られるからだ。

 その専用アプリを開発したのがAP TECH。2021年3月から本格的に事業展開する。料金は月1560円(税別)で、3人まで閲覧可能。月520円(同)で閲覧者を1人追加できる。必要なのはアップルウォッチの充電だけだ。大西さんは今、家族5人ほどで母親の情報をチェックしている。

 その専用アプリを開発したのがAP TECH。2021年3月から本格的に事業展開する。料金は月1560円(税別)で、3人まで閲覧可能。月520円(同)で閲覧者を1人追加できる。必要なのはアップルウォッチの充電だけだ。大西さんは今、家族5人ほどで母親の情報をチェックしている。
(参照:週刊朝日 2021年1月1‐8日合併号)             』

このアプリを開発されたAP TRCHさんのWEBサイトも載せておきますので、興味を持って頂いた方は見て頂ければと思います。
https://aptechnology.co.jp/
ちなみにWEBサイトによるとアプリの月額料金は一名月780円(税別)ということですね。(年払いの場合は年7,800円(税別))

アップルウォッチの機能を活かして家族や医療機関のスタッフなどの方に利用者の方に何かあれば連絡がいくというアプリです。

個人的には非常に興味を惹かれ、良いサービスだと思っています。高齢者の親がいる世代の人間としての想いであり、「監視されている」ということに拒否感を示される方がいらっしゃるのも承知の上ですが、遠く離れて夫婦のみで生活されている方や、独居されている方。そのような親を持つ子の世代としては、何もなければ安心、しかし万が一なにかあった時に後悔したくないという想いがあります。
特に、このコロナ渦で実家に顔を見せることが出来ない今であれば、このようなサービスがあれば少しは安心できると思っています。

自分自身も行政書士であると共に、IT業界に関わる人間の端くれではありたいと考えていますし、ITと非ITを繋げたいという想いを持っていますので、このようなサービスに積極的に関わっていければと思っています。

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