「死別再婚」について聞かないで


夫を亡くした私に、夫の親族や同僚から

「〇〇(夫)を思ってくれるのは嬉しいけど、お若いのだからご縁があったら再婚してほしい」

「(夫と私が)一緒の墓に入るの?再婚はしないの?」

とのお声掛けが。


正直、深く傷つきました。

私の将来を思って仰ってくださったのかもしれない…となると、素直な感情を向けるわけにはいかないと思い、適当に流したり、既読スルーしました。


でも伝えなかった言葉は、もやもやと心に溜まっていきました。

どうしてこんなこと言われなきゃいけないんだろう。

私がどれだけ傷ついて、哀しんでいるか知らないくせに。


それと同時に、感情を抑え込んで「傷ついた」と、はっきり言えない自分に嫌気が差しました。


空きあらば、何日も何日も同じ事で泣いていました。



亡くなってからどんなに月日が経っても、再婚や将来のことは聞かないでほしい。

若いから大丈夫だなんて、保証も何もないのに。


夫を亡くした哀しみも思い出も、再婚したら安易にリセットされるなんて思わないでほしい。

再婚して得られる幸せは、本当は夫と歩んでいきたかったものだから。そのポジションは夫だけのものだから。


夫を忘れさせようとしないでほしい。

失った夫の全てを忘れないようにするのに精一杯だから。



本当は感情に任せて伝えたかったんです。

逆の立場からしたら、「亡くした配偶者や親族に申し訳ないから再婚しない」という風潮に囚われることないですよ、と心配してくださってるのだと思います。

将来何も考えていないわけではなく、喪失感に耐えている今の私に、「死別再婚」の選択はしたくないのです。


今度は言えるようになりたいけど、いつか理解してくれますように。