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ふと懐かしい人々を思い出す。

サン・テジュクベリの「星の王子さま」が好きだ。
「星の王子さま」好きは沢山いると思うが私が特に好きなのがきつねとのシーン。

「大切なものは目にみえない」ってとても有名な台詞があるが、きつねが王子さまと別れる時にいった言葉。王子さまはきつねに絆について学ぶ。

同じようなきつねが沢山いるなかで、自分が王子さまにとっての「特別なきつね」になったことに別れの痛みを味わいながらもきつねは喜ぶ。

絆を作るのは大変なことだときつねは知っていて折角培った信頼関係が会えなくなることで薄れてしまう気がして悲しくなってしまう。

しかし自分は王子さまに会えないときでも小麦畑をみて王子さまの金色の髪の毛を思い出すのだと言う。以前の自分なら小麦畑をみてもなにも感じなかったのに、今では小麦畑をみて王子さまを思い出すことで幸せな気持ちにもなれる。それが素晴らしいことだと。


私にももう二度と会うことがないだろう人がいます。

その人たちのことを考えると一緒にいる時私は何もしてあげられなかったなと思うのだけれど何かしてあげられると思っている時点でうぬぼれているのだと気がついた近頃です。

ただそばで話を聞くことぐらいしか出来ないのが大概の人間なのではないでしょうか。

当事者が起きた事実と向き合って受け入れて行くことでしか前に進んで行くことは出来ない。

運命というものはあって喜怒哀楽の経験をさせるため色んな出来事が用意されているのだと思います。

生きづらいと思っている中でも状況は変わってくる。大変な経験をしてこころが学べば自分のなかで耐性がつき、次に似たようなことが起きても動揺しないようになるでしょう。

学びが終われば必要ない人との関係は自然と切れて次のステージに行く。

多分自然と別れていくことになる人とはその時だけ必要だった相手なのだろうと思うのです。

会えなくなるのは悲しいことでなくお互い学んだ後なので成長して別れのときが来たのではないだろうか?

それでもあの時のあの人が今どう過ごしているのだろうか?と突然思い出されます。答えは決して出ることはありません。

懐かしさと寂しさと切なさを持って、思い出されます。

まるで小麦畑をながめるきつねの様に。

まだまだたくさんの記事を書いていきたいと思っています。私のやる気スイッチを押してくださーい!