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仕事と女性(番外編)

なぜ私が結婚しても仕事を続ける意思を貫いたか?

自分の両親の関係性をみて日々感じていた。

母は私の子供の頃は専業主婦だった。当時はそれが当たり前だったのではなかったか。どこの家にもおかあさんはいて、働いているのは少数派だった。

わが父は公務員だったが毎晩飲み歩いていて帰宅するのは私たちが眠ってからだった。休日はたまに動物園に連れて行って貰ったりしたがそれほど子煩悩な人でもなく普通の家庭だった。

母は父を嫌っていた。今思えばそうは言っても共依存の関係だと思う。父はどんなに酷い言葉を浴びせる母でも母に言わせているままだったし父がどんなにだらしのない酷いことをしても母はことばで口汚く罵っても耐えていた。

両親をみて私は男性に希望を見いだせなくなった。というか私たち姉妹全員同じだったと思う。母は家族全員に呪いの言葉の様に父が酷い存在だと言っていたから。それに実際父は自分勝手な人だった。

私たちが少し大きくなると母は家の中で内職をしたり(当時家に和文タイプライターがあった)家を購入してからはパートで働くようになった。

私たちの学費やローンの返済もあって働くようになったのだろう。

母はこの頃CADの勉強をしてCADの仕事で採用されたと思う(今から35年以上前の話だ)。
その後パートから正社員へと変わる。時代が良かったからだと本人は言うが、独身のころからしていた和文タイプが廃れることを見越して早めに仕事を切り替えた母は先見の明があったと思う。
こういう母親なので私たちに

仕事を始めたら辞めるな、結婚して夫の扶養になって自立しようとすると苦労する。自立出来ないと嫌な人と我慢して一緒にいないとならないし、自分が何かあった時子供を養うこともできない

と言い続けた。

私はこれを鵜呑みにしてきたので実際結婚にもそれほどの興味もなく、束縛する男を憎んだ。

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