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ニッパツ三ツ沢

先日、J3リーグ#22 vs Y.S.C.C.横浜戦(2020-10-17)がニッパツ三ツ沢球技場で行われた。

ニッパツ三ツ沢。
苦い思い出が詰まった場所。
僕の高校サッカーが終わった場所。

忘れもしない、2015年1月3日、vs静岡学園(0−3)。
1点目を旗手怜央(現:川崎フロンターレ)に決められ、2点目は名古新太郎(現:鹿島アントラーズ)に。この二人には大学に入ってからも散々ゴールを奪われてきたわけだが、その話は一旦おいておく。


普段、色んな会場で試合をするわけだが、どうしても印象的なゲームがあったスタジアムは苦手意識が強い(人によって違うが、僕の場合は)。特に、このニッパツ三ツ沢球技場は高校サッカーが終わった場所であり、チームメイトの選手権を終わらせてしまった場所でもある。

高校サッカーにおいて、冬の選手権ほど大事な大会はない。
インターハイやプレミアリーグも大事な大会に変わりないが、選手権は何と言っても注目度が桁違いである。もちろん、この大会で活躍しそのままプロへ入団する者もいれば、大学関係者の目にとまって大学進学の切符を手にする者もいる。同期としては、中島賢星(現:FC岐阜)が横浜F・マリノスに、増山朝陽(現:アビスパ福岡)がヴィッセル神戸に入団した。

勝ち上がれば勝ち上がるほど、注目度も上がり、勝ち上がったチームの選手は多くの人に自分のプレーを見せつけるチャンスが与えられる。僕らの代はベスト16で終わってしまったため、当然勝ち上がったチームよりは試合を見てもらえる機会は少なかった。その点においても、自分のせいで負けてしまった申し訳なさと、上に勝ち上がって多くの人に見てもらうチャンスを逃した苦い記憶としてこのスタジアムの記憶が形成されていた。

僕は運がよかったのもあり今もサッカーができているが、あの時、もっと上に勝ち上がっていれば、もっと多くの仲間が今もプロのカテゴリーでサッカーを続けていたかもしれない。そう思う日もあったが、過去は変えられないので、ここからどう自分が変わっていくかが問われていると思っている。


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話を戻して、今節のJ3リーグであるが、結果として0−0のスコアレスドローで終わった。もちろん、リーグ戦も終盤に差し掛かり、チームとしては痛いドローである。


しかし、このスタジアムで無失点で終えたことは僕の中では大きな意味を持つ。高校3年生(18歳)から6年も経っているが、その時よりも少しでも、自分自身が成長している実感を得られたからだ。

毎日サッカーをしていると、日々の成長を感じる機会は本当に少ない。グラウンドに出て、昨日よりも上手くなろうと練習するわけだが、練習後に昨日より上手くなれているな、と感じられる日はそうそうない。

そんな毎日の中で、今回のリーグ戦後、久しぶりにチームが無失点で終えたこともあり、当時よりは、精神的にも技術的にも成長を感じることができた。チームを勝利に導くことができなかったことは、まだまだ成長の余地があるとプラスに捉えたい。


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J3リーグも3分の2を消化し、これから年末にかけて、厳しい闘いが続く。
あの時のニッパツの悔しさを忘れず、少しでも個人の成長を通して、チームの勝利に貢献したい。もっと、もっと。


いつも応援ありがとうございます!!