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朝の瞑想会

朝、zoom開く。定刻になると主催者の方が鎮座して、瞑想🧘‍♀️が始まる。
「顎を引いて、頭から糸が引っ張っている感じ。」「息を吸う、吐く。」
言っている事は奇をてらってはいない。何処の本屋にでも売っている、入門書に書かれているような事だ。
だからこそいい。私のように疑い深い人間は、少しでも思想の匂いがすると、すわ新手の新興宗教ではと身構えてしまう。
そんな心配があるのなら、自分でやればいいのだ、今は便利なアプリもあるし。だが、それだと続けられない。誰かと、それもスマホで手軽に一緒にやるから長続きするのだ。
いつの頃からか、一人で自分を支えるのがしんどくなった。カラダもそうだが、社会の中での位置でも自分の限界が見える世代となった。これから下降線であり、よすがとする子供や拘りもないにも関わらず、維持しなければならないのだ。
かつてある種の優等生であった私は、誰かと一緒が馬鹿馬鹿しく見えた。自分のすべき事は自分でやるのがスジだ。依存して情けないのは嫌だ。
幾たびかの挫折を経て、自分には依存と甘えを許し、代わりに他者の至らなさを見逃すようになった。
先生の挨拶が終わり、zoomを閉じる。
今日も穏やかな下り坂を降りてゆく。

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