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生活に変化が起きると、感じ方も変わる

このお話は、「ある日夫婦が逆転したら」というマガジンのvol.5です。

前のお話はこちらのマガジンからどうぞ↓↓↓

夫が完全に無職になったことをフェイスブックで公開すると、
「とりあえずランチか飲み会で話そう」という誘いが毎日入るようになりました。

夫は、それらの誘いを全て昼間に対応することに決めて、毎日出かけるようになりました。

出かけて行くときには、ただのランチやお茶ついでの挨拶のつもりなのに、帰宅すると

「転職の話だった」

「業務委託で仕事を受けないかって誘われた」

と1日に何案件もの依頼を抱えて、さてどうしたもんかと悩んでいました。
(珍しい業種・職種なので依頼が入りやすかったのかもしれません)


その時点で、他の企業から条件のいいオファーをもらっていたので、
とりあえず1ヶ月という期間を区切って、様々な案件を個人として受けて仕事をし始めるようになりました。

毎日案件が増え続けるので、2週間もするとなぜか向こう2ヶ月分の仕事が決まってしまっていました。

本人は

「昔お世話になった恩もあるし、必要後言ってもらえるからとりあえず一回は受ける」

と気持ちを決めて、日々邁進するようになりました。

すると、契約や打ち合わせで日々出かけることが多くなります。

でも、夫は納品までは無収入だからと家事や育児は主力でやるのだと宣言していました。


昼間は打ち合わせ、夜は納品する資料の作成、合間を縫って家事と育児をこなし・・・

徐々に夫はフル回転になっていきます。

打ち合わせと資料送付の締め切りが重なって寝不足となったある日のこと。

「ご飯食べないの?だったらもういい。お父さんが全部食べるから。」

「〇〇しないと、××するからね!」

「△△したかったら、〇〇しないとダメじゃん!」

子どもを大声で徹底的に追い込んでいました。

追い込んで、目的の「やるべきこと」をやらせようとすることが何度か続いているのを見かけました。

まさに、ワンオペで家事・育児をしていた時の私そのものでした。

余裕のない自分の姿を見ているようで・・・辛かった。


少し落ち着いてみると、

ダメな親だから子どもに辛く当たっていたわけじゃないんじゃないか

余裕がないと、子供とはいえ、他の人に優しくするのは無理なんじゃないか

と考えるようになりました。


私も、ワンオペ育児が当たり前だと思っていたときには、そんなことは考える余裕もなかった。

優しくできる時はもちろんとことん優しかったけれど、常に子供に良いと言われる対応ができていたかというと、絶対にできていない。


少し経って落ち着いた頃、夫に

 「ちょっとこの記事を読んでみてくれないかな?」

と声をかけました。



「わかってはいるんだよ。

 でも、色々なアクシデントがあって余裕を失うと、

 ダメだとはわかっていても、頭ごなしに叱ってしまうんだ」


と返ってきました。

そこで、下のような提案をしました。

・夫が無職になったおかげで、子育てを客観的にみる機会をもらえた

・余裕があれば子供に適切に関われるということを知った

・二人で子育てと家事をシェアして、子供と楽しく過ごす余裕を作ろう


もちろん夫は賛成だったけれど、余裕をなくす原因が「突発的なアクシデント」なだけに、いつ起こるかわかりません。

常にお互いが8割くらいの稼働で居られるように、

「今日私はこのくらいの時間に返って〇〇をやります」

「今日は××で遅くなるので、△△をしておいてくれると助かる」

そんなやりとりが増えました。

そして、「ありがとう。あなたがやってくれたから助かったよ」という言葉のやり取りも。


家事と子育てをずっとずっと自分一人でやっていたら頭ではわかっていても
なかなか実行に移せない「余裕を作ること」と「優しさ」の関係に気づけたのがとても良かった。

家事・育児の負担を軽くできたら、子供が幸せになれる。

子供がいつも笑顔でいてくれたら、親も幸せ。

そんな家庭になっていけたらいいなと思います。

道のりは長いけど!

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ある日突然夫婦の役割が逆転(!?)した共働き夫婦+息子2人の家族のドタバタ劇。心がついていかない、でも、刻々と状況は変わる・・・この先家族はどうなるの⁈