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倫理政経ポイント解説(政経④)

こんにちは。今回は政治と選挙制度について解説していきます。

政治における政党

●政党の役割
政党とは・・・ある政策(マニフェストとして掲げる)の実現を目的とする

政権を担当する政党を与党
与党と対立する政党を野党という

二大政党制のもとでは一つの政党による単独政権になりやすいが、多党制は複数の政党が与党となる連立政権ができやすくなる。

●圧力団体
圧力団体とは・・・集団のみの利益のために、政府や議会へ働きかける団体
アメリカではロイビストという団体の代理人がいるが、日本では族議員と結びついているだけである。

圧力団体の働きかけは国民の声を政治に反映しにくくしたり、利益を妨げる危険性がある。

●戦後の日本
①55年体制の成立
55年体制とは・・・1955年に右派(保守派)の日本社会党の統一と左派(革新派)の自由民主党の成立によって40年近くに渡って二大政党の対立が起きたこと。(実際は自民党が包括政党※となることで政権を維持)
※包括政党とは・・・国民の幅広い層から支持を受けようとする政党

②55年体制の崩壊
1993年の内閣不信任決議によって細川護熙の非自民連立内閣が誕生し、55年体制が崩壊。その後新党さきがけとともに自民党と社会党の連立内閣も発足

③新党の離合集散
様々な党の離合集散によって民主党が力を伸ばした。
2005年の郵政民営化が争点となった衆議院議員総選挙では、構造改革への期待から自民党が圧勝するも、その後自民党は国民の支持を失っていった。

④ねじれ国会
ねじれ国会とは・・・与党が衆議院を、野党派が参議院の過半数の議席を占める状態のこと。→政治が大変になる。
2007年、2010年に発生

●政党政治の課題
資金面での外部(圧力団体など)への依存が多かった。
改善のための方策
・政治資金規正法
・政党助成法

また、所属する政党の決定に従うことを強いられることを党議拘束という。
→国会の審議が無意味になる。

無党派層の増加
特定の政党を応援しない無党派層は有権者の約半数を占め、選挙結果に大きな影響を及ぼす。

選挙制度

民主的な選挙制度の原則
・普通選挙(年齢に達してればだれでも投票可)
・平等選挙(一人一票)
・直接選挙(直接選べる)
・秘密投票(何を投票したかを知られない)

選挙制度3つ
①小選挙区制
死票が多い
二大政党制になりがち
政権が安定
②比例代表制
死票が少ない
政権が不安定化
③大選挙区制(中選挙区制)
死票が少ない
政権が混乱しやすい
選挙費用髙井

●日本の選挙制度
衆議院は小選挙区比例代表並立制(重複可)
参議院は非拘束名簿式比例代表制

●日本の選挙制度の問題
①選挙区の人口などによる一票の格差
②事前活動、署名運動、戸別訪問の禁止、ポスターなどの制限に対する批判
③投票率の低下

民主政治と世論

世論は世論調査の結果などによって政治に影響力を持つ

●マスメディア
第四の権力と呼ばれ、報道によって強い影響力をもつが、虚偽の情報などによる世論操作にも使われるために、私達が自分で判断するメディア・リテラシーが重要

●現代の課題

政治的無関心が問題
→全体主義や独裁政治を許してしまう

民主主義は大衆の支持のためのポピュリズムになる危険性を持つ。



今回は以上です。国際政治は一旦飛ばして次回から経済分野入ります。
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