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【#4】Turingum Weekly Newsletter

1週間のWeb3業界 注目ニュースをピックアップし、Turingumコンサルメンバーが、独自の視点でコメント&解説付きでお届けする
“Turingum Weekly Newsletter”  #4 
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クリプトインサイト

今週は良いWeb3のインサイトが得られる記事がいくつか出ていたのでご紹介します。

BitcoinとEthereumの攻撃コストを計算した論文

https://twitter.com/LucasNuzzi/status/1758232805882970562
時々話題に上がる、BitcoinやEthereumを攻撃するのに必要なコストについて現在の状況をもとに計算したというものです。
Bitcoinを攻撃するためのコストは、現在のハッシュレートのうち51%を購入する場合のコストで計算されており、Ethereumの場合は34%を購入する際のコストを基に算出されています。
この前提についての是非はさておき、該当の論文ではBitcoinを攻撃するのに220億ドル、Ethereumを攻撃するのに340億ドルが必要であるとされています。

これまでの資金調達の歴史とポイントシステムの評価について

https://cryptohayes.medium.com/points-guard-2bbbe8dcaeac
Bitmexの創業者であるArthur Hayesが、最近流行しているポイントシステムのメリットを、株式のIPO、ICO、Yield Farmingと比較して論じています。
要約すると、ポイントシステムは、ユーザーへの付与タイミングや対象を含むプロジェクト設計において、より大きな柔軟性を持たせることができます。
これにより、プロジェクトが成長しトークンをローンチする段階に至るまで、価格の下落に伴うモチベーションの減少を避けつつ、プロトコルの利用促進が可能になります。

大手DeFiの新規バージョンについて

今週、DEXを含む大手DeFiプロジェクトたちは、次期バージョンの詳細およびリリース時期について発表しました。

Uniswap V4は2024Q3を予定

https://x.com/uniswapfnd/status/1758146187318669666
最大手のDEXであるUniswapは、以前から予告していたUniswap V4についてのスケジュールを公開しました。
新しい機能として任意のプラグインを作成可能にするHookなど、さらに効率化を図るアップデートが盛り込まれています。現在、2024年の第三四半期にリリース予定であることが発表されています。

Liquity V2も2024Q3を予定

https://x.com/liquityprotocol/status/1758151325802488313
以前から噂されていたLiquityの新バージョンについて、その概要とリリース時期が発表されました。Liquityは、ETHを担保にして独自のステーブルコインであるLUSDを貸し出す、ガバナンスレスのステーブルコイン発行プラットフォームです。
Liquityが直面していた課題は以下の通りです。

  • 担保として預け入れているETHが利回り獲得できない

  • 米ドルの高金利環境下でLUSDが同等の利回りを提供できず、その結果LUSDが売却され規模が縮小する。

これらの課題に対処するため、LSTへの対応拡張や、ユーザーが自分で金利を設定できるようにすることが計画されています。

日本の暗号資産ニュース

LPSにて暗号資産への投資及び保有が可能に

https://x.com/tairamasaaki/status/1758335060766609532
国内のベンチャーキャピタルで一般的に採用されているLPSが投資できる資産に、暗号資産が新たに加わりました。ただし、この新規定には条件があり、国内事業者が発行する、あるいは国内法人や日本人が実質的に支配権を持つ法人が発行する暗号資産に限られます。
https://www.meti.go.jp/press/2023/02/20240216001/20240216001-c.pdf

FiNANCEの法務論点整理

https://note.com/kazuaki_mizuchi/n/n592384e0bd0b
FiNANCEという以前CoincheckでIEOを行ったサービスが、どのように暗号資産交換業に該当せずトークンのようなポイントを発行しているのかについてです。
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今週のNewsは以上です!

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