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【#3】Turingum Weekly Newsletter

1週間のWeb3業界 注目ニュースをピックアップし、Turingumコンサルメンバーが、独自の視点でコメント&解説付きでお届けする
“Turingum Weekly Newsletter”  #3 
先週のニュースレターはこちら


マーケット動向

ここ1週間で50万ETH、ここ一年で500万ETHが取引所から出金される

https://www.trustnodes.com/2024/02/05/half-a-million-ethereum-withdrawn-from-exchanges
Coinbaseやその他の海外取引所のETH預かり残高を追跡しているCoinglassというウェブサイトによると、ETHの取引所における預かり残高が先々週の1週間で約50万ETH減少したとのことです。
実際に、取引所のETH預かり残高はこの1年以上、継続して減少傾向にあります。
この現象の主な原因として、オンチェーンでのETHの需要の増加が挙げられます。ETHのステーキングはもちろん、Eigen LayerやBlastのようにETHをロックしてステーキングし、新しいトークンを獲得するためのポイントを得るといった活動が人気を博しています。
これらの活動にはETHが必要であり、その結果、取引所からETHを調達して出金する流れが加速していると考えられます。

SNARKの証明生成を高速化するASIC開発へ

https://x.com/drakefjustin/status/1755929540700807211
zk-Rollupsなどに利用されているゼロ知識証明の一つ、SNARKは、証明書の検証コストが低い一方で、証明書を生成する計算コストが非常に高いことで知られています。これまで、証明の生成には高性能なGPUが必要でした。
今回、SNARKの証明生成に特化した計算回路を持つASICの開発が行われました。ASICとは、特定の用途に特化した計算チップのことを指し、ビットコインのマイニングで利用されるSHA256の計算などがその一例です。この場合、ASICはSNARKの証明生成に特化しています。
この開発はAccsealによって行われており、その性能や今後の展開に関する情報が待たれています。

日本のWeb3業界動向

今週は日本の業界でも大きな動きがいくつかあったのでご紹介します。

秋元康氏を総合プロデューサーとするアイドルプロジェクトが始動、Web3プロトコルとしてAstar zkEVMの採択を決定

https://astar.network/ja/blog/yuanweb3astar-zkevm-54959
アソビシステム、ツインプラネット、W TOKYO、Y&N Brothersらによって、合弁会社「株式会社YOAKE entertainment」が設立されました。また、このチェーンでは、AstarがPolygonと提携して開発したEthereumのレイヤー2技術、zk Rollupの一種であるAstar zkEVMが採用される予定です。

コインチェック、組込型の暗号資産購入サービス「Coincheck OnRamp」の提供開始

https://corporate.coincheck.com/press/MHXGIRwY
国内大手取引所であるコインチェックは、サービス内で現金振り込み、コンビニ入金、クイック入金を経由して入金した日本円を使用し、ETHなどの仮想通貨を購入し利用できるようにする「Coincheck OnRamp」の提供を開始しました。
これまでは、取引所にログインしてから出金する必要がありましたが、この新サービスを通じて、組み込まれたサービス内でよりスムーズに利用できるようになります。
現在、ETH、Matic、FNCTが対応しています。

HashPalettesの開発するブロックチェーンゲームのトークン、bitFlyerでIEO開始

https://x.com/seihakuyoshida/status/1755564721322029502
https://twitter.com/bitFlyer/status/1755570437315334234
「THE LAND エルフの森」というブロックチェーンゲームのトークンについてのIEOが実施されます。
IEO(Initial Exchange Offering)は、まだ市場に流通していない新しい仮想通貨を取引所を通じて初めて販売することを指します。これはbitFlyerにおけるIEOとしては初めての試みとなります。

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今週のNewsは以上です!

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