異星人生活日記② 〔スタバ・路上ライブ・人混み〕
スターバックスコーヒー。通称スタバ。老若男女問わず、1つのブランドとして機能するカフェである。店舗によると思うが、雰囲気のよさか、はたまた他の理由か、最近はコロナ防止のパーテンションも相まって、もはや自習スペースのようになっているところもある。
そんな誰もが知っているスタバの紹介は置いといて、私はあるものを求めてスタバに向かったのです。そうです、何を隠そう私が求めたのは、「ドリップコーヒー アイス トールサイズ」です。
いや、なんでやねん。ツコッミが聞こえてきます。投稿日近くでは、嫌いな人の少ないであろう、そしてなぜか一部を除いて皆が大好きな「ストロベリーフラペチーノ」が売られているのに、なぜ。そう思う人も、というかそう思う人しかいないような気がします。まぁ、ただのアイスコーヒーにした理由は、とてつもなく単純で。近々、恋人とそのフラペチーノを飲みにいく約束をしていた、ただそれだけ。しかし、もっと正確に言うと、抜け駆けができなかった、というよりはしようと思ってもできなかった、が正しいのです。なんと既に本日分が売り切れでした。これにはびっくり。恋人よ、私たちはとんでもないものを飲もうとしていないか。というか、期間内に飲めるのだろうか。さぁ、結末はいかに。
そんなこんなでスタバでアイスコーヒーを飲みながら、今後の予定等々を模索し、あらかたの作業を終えて、ごちそうさま、とそそくさと退店。特にその後の予定もなく、どうしようかなぁと歩いていると歌が聞こえてきました。お、路上ライブか。前は確かに多かったその場所での路上ライブも、コロナ化で絶滅。と思っていましたが、そういうわけでもなく。その歌声に足を止める人は決して多くはありませんでしたが、ギター1つ携えて歌う彼女の歌声は気持ちのいいものであったのはたしかでした。どんな理由で、路上で歌っているのか。趣味という名の道楽なのか、プロとしてデビューするためなのか、はたまた映画ばりの、会ったことのあるはずの人を探すため、だったりして。そんなことを考えていたらいつの間にか、最後の曲が終わってしまったようでした。
時間も時間。人は皆、早足で帰路についていました。なんとなく寒色系な人混み。そんな人混みに混じって流されていると、聞き覚えのある歌が。さっきまで聞いていた、路上ライブの彼女の曲でした。この人混みの中にいるのでしょう、どこかで彼女の歌を聞いていた人が。あぁ、こうやって名前も知らないシンガーの歌が誰かの生活をごく一部でも彩っている。その光景、というより体験に、言いも言われぬ感動と程よく気持ちの良い幸せを感じた、そんな私の帰り道でした。