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portfolio No.20「Deep Scars」

本日2月10日(木)13:00から後半を迎える
(曳舟)gallery hydrangea企画「Blurred Scars」

展示作品の一枚「Deep Scars」
これは衝動的に描いた作品です。

参加作品の「この傷に名をつけるなら」を描いていた時に心が崩れ落ちたその時を思い出し手短な所にあったケント紙に最初描きペンを入れていったものでした。昔、物語や詩を書いていた時の癖だと思うのですがメモでは足らなく即清書をしてしまったわけです。

それは去年あった出来事なのですが、今この絵を描き終えて気付いた事は
傷ついたと思う出来事は、半分その人を傷つけたのではないか
という事。

他人との係わりは自分を鏡で見る行為と等しく、起きた出来事で起こる感情に起伏は今まで生きてきた自分の過去が反映されると思うのです。
幼い頃に友達と些細な喧嘩をして相手をぶってしまった時、手の痛みと共に胸の辺りが少しチクリとした感覚に覚えがある。
そのような感じです。
最近は痛みに鈍感になってしまったのか、SNSでの中傷などの記事を見かけるたびに悲しくなります。
人を傷つける文章は、誰かの記事を借りたとしても書いて投稿した人の人となりが現れてしまうモノなので・・投稿した後に何も感じないのか不思議に思います。自分が言われてどう思うのか・・どのぐらい傷つくか想像すれば出来ない事なのですが・・
何かが有った時に「みんなが言っていた」ではなく「貴方が言って傷つけた」ほかでもないあなた自身。
文章にして相手に言う行為はそれほどの責任が伴うものです。
言葉というのはとても簡単で怖いものであると思います。
人を呪わば穴二つ掘れというのは
人に発した言葉で相手が傷ついたと等しく自分自身が同等の傷を負う
という事では無いでしょうか。

傷ついた・・立っていられなくなるほど
相手を恨んで立つ事も叶わなくなったその瞬間を思い出すときに
自分が相手に何を言ったか、どんな思いで言葉にしたか
思い出しては悔やみ
伝わらなかった事で憤り
その人の一瞬の表情が過ると迷いが生じる
深い傷とは思いが堂々に巡り
内側から崩れていくような
そんな傷ではないでしょうか

「Deep Scars」

  「Deep Scars」2022年
インク・紅茶・アクリル・水彩・ケント紙・木製パネル
180×140㎜

*作品の購入はDMやメールなど通販対応可能です。
ご来場に際は、マスク着用にて宜しくお願いいたします。

gallery hydrangea
〒131-0032
東京都墨田区東向島1-3-5
℡:03-3611-0336

mail:gallery.hydrangea@gmail.com


 



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