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【雑感】東京都知事選挙:どぶ板 vs 空中戦、と一概には言えないのかな。

今回の都知事選、間違っても投票しない2名(蓮舫氏・石丸伸二氏)はそもそもに思考の範疇外として、個人的に注目しているのは、小池百合子氏、ひまそらあかね氏、ドクター中松氏といったところになります。

田母神俊雄氏もいつぞやの時(2014年?)は応援していたのですが、今回はカルト団体(参政党)の色味がついてしまったのでどちらかというと否定的。

選挙というと、昔ながらの言い回しとして「どぶ板選挙」とのフレーズがあります。地に足をつけて、有権者との卑近でのやり取りを積み重ねていくとの手法をあらわしたものでしょうか。

小池さんの今回の街頭演説のスタートは八丈島からだったようで、その後に奥多摩との流れであったのも普通に上手いと思います(2016年の時も早い段階(翌日?)に八丈島に入られていたとか)。

また、久々に再開されている「X(旧:Twitter)」からも、整理された情報を定期的に、折々でネタを挟みながら流されていて、これまた上手いと思いました。ちなみに以前に私も揶揄したことがある「緑のタヌキ」をあんな風に返されたら白旗しかあげれません、、スイマセンでした。。

なお「首都防衛」とのフレーズもいろいろな意味で考えさせられ、この辺りは初代防衛相としての経験などを踏まえると中々の説得力だよな、と個人的には。

その「どぶ板選挙」とよく対比して使われるのが「空中戦」とのフレーズ。古くはオールドメディア(テレビ・ラジオ・新聞・週刊誌)を通して、最近だとSNSに代表されるインターネットメディアを通して、不特定多数にダイレクトに訴求していくような手法となるのでしょうか。

昔は街頭演説も空中戦に分類されたようですが、最近ではどぶ板寄りとみられているのかな、、時代を経るにしたがって手法(事象)の属性が切り替わっていくとの現象は、歴史学的に興味深くも感じます。

ひまそらさんは最初から、街頭演説も政見放送もしない、掲示板へのポスター掲示もせず、インターネットメディアを軸に選挙活動を行うと宣言されていて、実際にその通りにされています。

公約の軸はシンプルに3点からスタート、内容は分かりやすく、初めての人でも理解しやすいかと。個人的にはひまそらさんの公約は「都政」の身の丈にあっているとの見立てで興味深く見ています。

またひまそらさん、選挙で勝つまで顔出しはしないとのことですが、これは現時点で、彼を一言応援しただけの「岩下の新生姜」で有名な岩下食品の社長さんや、その取引先の企業さん達が脅迫まがいの被害を受けているとの事実を踏まえると、至極妥当と思います(警察さん、公安さん、仕事していただけますようお願い申し上げます)。

さて、選挙活動の手法だけを切り取ると、インターネットメディアでの空中戦を仕掛けているとも見えるひまそらさんですが、空中戦が得意な(と言われている)蓮舫氏やYoutube等インターネットメディアで(主に国外で)バズっている(と言われている)石丸伸二氏の発信の仕方と比較すると、一つ興味深い差異を感じています。

蓮舫氏や石丸伸二氏はどこか「押しつけがましく」、ややもすると「こんなに(オールド)メディアが取り上げてるのだから黙って潮流に乗れよ」的な、上から目線をも折々で感じる事も多いです、彼らを応援している人々も含めて。

一例として、蓮舫氏の「渋谷に来れば会える」や、石丸伸二氏の「LINEの友達の上から100人にサクッと送っておいて」なんて言い様は、彼らの本質をよくあらわしていると思いますよ、ただただ不愉快です。

一方のひまそらさんは、繰り返しフォロワーなどのインターネットメディアの先にいる人々に「自分の言葉で知り合い5人に広めてほしい」とお願いしているとの点がなかなかに興味深い。

言いまわしは無骨(不器用?)ですが、本質的には「有権者に対等の立場で伝えようとしていて、またそこからの更なる口コミを期待している」との点で「どぶ板選挙」とも通じる手法でもないかと。そして、これは「新しい形(ある意味では先祖返り?)」の直接的な民主主義の手法にもなりえないかな、と素人目線で。

もちろん、小池さんも各種メディアを使っての展開はされているわけですが、ことインターネットメディアでの訴求力としてみると、ひまそらさんに一日の長があるかな、と個人的には(小池さんのプロレスネタとかは面白かったですし、好印象でしたよ)。

ただまぁ、現時点で感じているひまそらさんの人格的には、どうにも「速度感を持たない無能な人」を許容できないタイプにみえて、そういった意味では行政の担い手としては疑問符が付きます。

個人の資質としては特に言及するつもりはないですが、最大公約数をすくっていくことが求められる民主政体下の政治家としては、、「人類の全てに即座に叡智を与えることなど不可能」との状況にどこまで耐えれるのか、との見立てです。

もっとも石原慎太郎さんなんかを思い出すと、口の悪さや辛辣さ、太々しさなんかは、緩衝役(副知事?)がしっかりしてればとも思いますので、その辺りは周囲の体制次第かなぁ、なんて風にも、、まぁ、キルヒアイス役がいるのかどうかかな(相手に気遣う必要ないからこそのあの態度、との見方もできますけども)。

なんて思いながら選挙戦も後半に突入していますが、どうなっていきますか。下馬評では今回も「小池さんのゼロ打ちか」との公算が強いですが、お二人の公約を拝見する限り、どちらも自分の芯をしっかりと表現されていると思いますので、自分の一票をどなたに託すのかはもう少し悩みたいと思います。

ちなみに、私の職場は選挙当日の投票所の一つになるのですが、ここ最近「期日前投票はこちらでいいのですか」と窓口に来られる方がちらほらと、異なる世代が分散して。

日常的に投票に行かれている方であれば、恐らくはしてこない質問とも思いますので、選挙に行きなれていない方が動かれているのではないかと、、なんて、新宿かどこかで期日前投票の割合が上がっているとの記事を思い浮かべながら。

そういった意味では、あくまで個人的な感覚ですが、少なくとも2014年の田母神俊雄氏の時よりかは、インターネットメディアの影響度合いは上がってきているのかな、ただ、上がり幅がどうにも見えないよなぁ、なんても感じています。



余談として、ここからは陰謀論的な個人的な見解をつらつらと。

元々、小池さんが本筋は想定内で、恫喝裁判・踏み倒し裁判で敗戦を重ねている石丸伸二氏が2位につけて「今回は惜しかったけど若者世代(インターネットメディア系)の声を受けて善戦した、副知事に!」で、4年後に禅譲とのプランがあったのではないかと、、共産化した(ソヴィエト)蓮舫氏を当て馬にしての。

もちろん今回ごり押しで通ってしまえばラッキーといった要素も妄想はしていたと思いますが、、と、石原さん > 猪瀬さんの禅譲ともいえる流れを思い出しながら。

猪瀬さんも5,000万の件が無ければねぇ、と今でも残念ですが。そういや猪瀬さん、今回の都知事選で妙な動きをしている維新にいるのでしたっけ、今は。

そういった意味ではひまそらさんの「彼(石丸伸二氏)だけは落とさないと」との危機感は納得がいくものですし、おそらくは石丸伸二氏陣営が狙っていたであろう「インターネットメディア界の寵児!」とのイメージ戦略は今のところは崩せているのかなと思います。

まぁ、あれだけ公的なヤラカシ動画が残ってればねぇ、、「石丸伸二氏は典型的な他責性の塊で社会に出してはいけない人」ですよ、マジで、、三菱UFJ時代の同期の話とか伺ってみたいですわ、、

さらなる妄想としては、今回小池さんが通ったら「公金チューチュー」か「デジタルクーポン」に特化した副知事として、ひまそらさんが任命されたりしたら面白いのだけどもな、と、これこそ妄想の域を出ないですし、両名共に望んじゃいないでしょうけど、、以上、個人の見解(妄想)デシタ。

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