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深水柚子
2022年7月13日 20:49
死の余韻は表に返せば生きていた証拠になるよまたね幾星霜にも連なるこの世界の一番きれいな場所にきみは泳いでいる桜の花びらが唄うようにくるくると舞っていた夢の中で泡沫と光粒になって現れたいつまでも笑っていて、と言っているようだった喪失をしてもいつまでも空蝉になっていてはいけないのだ2時間で儚く白い骨片のあつまりになった散歩の好きだった彼女の骨だと思った